週末もあって揉み合いが続くか?【2021年9月10日】

週末もあって揉み合いが続くか?【2021年9月10日】

おはようございます。だいまんです。

2021年9月10日の相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、週間新規失業保険申請件数が、予想を上回ったが、米長期金利の低下やECB理事会の結果を受けて、ドルの売り戻しが優勢となった。またNY株価3指数は、軟調に終わったが、リスクオフのドル買いは出ていない。

ドル円は、米10年物国債利回りが1.344%から1.287%まで低下したことで、109.62まで下落、ユーロドルは、ECB理事会の声明で、「パンデミック緊急購入プログラムのペースを前2四半期の月額800億ユーロから小幅に縮小する」と発表したことで、1.1841まで反発後、ラガルドECB総裁が、「ECBはテーパリングではなく、微調整を行う」との見解を示したことで、1.1805まで下落後このレンジで上下、ポンドドルは、対ユーロでの買いに1.3863まで上昇した。またユーロポンドは、0.8524まで下落した。

一方クロス円では、ユーロ円は129.67まで下落、ポンド円は152.18まで反発、オージー円は、81.21から80.79、NZD円は78.34から77.95まで下落、カナダ円は86.39を安値に、マックレム加中銀総裁が「量的緩和による景気刺激策を継続する必要がない時期に近づいている」と発言したことで86.91まで一時反発した。

9月10日の注目材料

  • 未 定 (中) 8月マネーサプライM2 [前年比] (前回8.3%)
  • 未 定 (中) 8月人民元建て新規融資 (前回1080十億人民元)
  • 未 定 (中) 8月人民元建て融資残高 [前年比] (前回12.3%)
  • 未 定 (中) 8月外国直接投資 [前年比] (前回25.5%)
  • 未 定 (中) 8月社会融資総量 (前回1060十億人民元)
  • 15:00 (独) 8月消費者物価指数・改定値 [前月比] (前回0.0% 予想0.0%)
  • 15:00 (独) 8月消費者物価指数・改定値 [前年同月比] (前回3.9% 予想3.9%)
  • 15:00 (英) 7月月次GDP [前月比] (前回1.0% 予想0.5%)
  • 15:00 (英) 7月鉱工業生産指数 [前月比] (前回-0.7% 予想0.4%)
  • 15:00 (英) 7月鉱工業生産指数 [前年同月比] (前回8.3% 予想3.0%)
  • 15:00 (英) 7月製造業生産指数 [前月比] (前回0.2% 予想0.1%)
  • 15:00 (英) 7月商品貿易収支 (前回-119.88億ポンド 予想-107.50億ポンド)
  • 15:00 (英) 7月貿易収支 (前回-25.14億ポンド 予想-16.00億ポンド)
  • 15:45 (仏) 7月鉱工業生産指数 [前月比] (前回0.5% 予想0.4%)
  • 18:30 (ユーロ圏) ラガルドECB総裁講演
  • 21:30 (加) 第2四半期設備稼働率 (前回81.7%)
  • 21:30 (加) 8月失業率 (前回7.5% 予想7.3%)
  • 21:30 (加) 8月新規雇用者数 (前回9.40万人 予想7.50万人)
  • 21:30 (加) 8月パートタイム雇用者数・季調値 (前回1.1万人)
  • 21:30 (加) 8月フルタイム雇用者数・季調値 (前回8.3万人)
  • 21:30 (加) 8月労働参加率 (前回65.2%)
  • 21:30 (米) 8月卸売物価指数 [前月比] (前回1.0% 予想0.6%)
  • 21:30 (米) 8月卸売物価指数 [前年同月比] (前回7.8% 予想8.2%)
  • 21:30 (米) 8月卸売物価指数・コア指数 [前月比] (前回1.0% 予想0.5%)
  • 21:30 (米) 8月卸売物価指数・コア指数 [前年同月比] (前回6.2% 予想6.6%)
  • 22:00 (米) メスター・クリーブランド連銀総裁講演
  • 23:00 (米) 7月卸売在庫 [前月比] (前回1.1% 予想0.6%)
  • 23:00 (米) 7月卸売売上高 [前月比] (前回2.0%)
  • ユーロ圏財務相会合
  • 非公式EU財務相会合
  • 米上院夏季休暇終了

9月10日の相場見通し

昨晩は、前日に買われたドルに巻き戻しが優勢となりました。何か日替わり的な展開ですが、結局、揉み合いから離れない相場が続きそうです。また、本日は週末ということで、方向感が出づらい相場展開が続く可能性を考慮して対応しましょう。

経済指標としては、中国の8月マネーサプライM2、8月新規融資・融資残高と外国直接投資・社会融資総量、独8月消費者物価指数・改定値、英7月月次GDP、7月鉱工業生産・製造業生産指数と貿易収支、仏7月鉱工業生産指数、カナダの第2四半期設備稼働率と8月雇用統計、米国では、8月卸売物価指数と7月卸売在庫・卸売売上高などが発表されます。

中国の指標は、弱い結果が見えると一定のリスクオフの動きが見えるかもしれません。また英国では、月次GDPなどの結果次第です。一方米国では、テーパリングの開始時期に思惑が続く中、物価指数の動向が焦点となりますが、来週の消費者物価指数の発表と合わせて、強い結果が見えた場合、米長期金利の上昇が、ドル相場を下支えするか注目しましょう。

9月10日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

ポンドドル

  • 予想レンジ:1.3750~1.3900
  • 基本戦略: 逆張り
  • 予想時間:05:42 予想時レート:1.3838

高値を1.4251でCapされて、一時下落を1.3572や1.3603で支えて、現状は反発的。ただ、スロー・ストキャスティクスが、下落傾向を維持しており、戻りでは売りが出易い。

上値は、1.3866の戻り高値、1.3892の戻り高値から日足の雲の上限となる1.3912が抑えると弱い。超えて1.3934-58の戻り高値圏で、90日移動平均と絡む位置が視野となるが抑えると上値追い出来ない。1.3984や1.4009-1.4035の窓を超えて1.4134の戻り高値、1.4186-1.4203の戻り高値圏が視野となるが、上抜けは不透明で、あくまで1.4251の高値を越えて、1.43のサイコロジカル、2016年のブレグジット決定後の戻り高値となる1.4377が視野となるが、この位置までほとんど目立ったポイントがなくなることで、1.4250,1.4300や1.4350のサイコロジカルが上値を抑えるか注目したい。

一方下値は、1.3727-54の戻り安値、1.3603-80の窓が維持されると良いが、1.3592-1.3603の戻り安値圏を維持出来ずに、1.3572や1.3565の戻り安値を割れると1.3503-20の下ヒゲ圏、1.3430-51の下ヒゲ圏までターゲットとなるが、維持では良いが、維持出来ないケースからは1.3304-50の戻り安値まで視野となる。この最大のリスクは、1.3188や1.3135の下ヒゲを割れるケースで、その場合相場は崩れ気味となり1.30のサイコロジカル、1.2906-33の戻り安値圏までの調整の可能性が高まりそう。ただ、一旦下支える可能性はあるが、1.2855まで割れると1.2806-1.2845ゾーン、1.2752までターゲットとなり、更に1.2676や1.2645の戻り安値を割れるケースからは、1.2438-1.2520ゾーンの戻り安値圏、1.2360まで視野となり、1.2252の戻り安値まで割れると1.2162などがターゲットとなるが、最大のリスクは1.2073の戻り安値割れで、その場合1.20のサイコロジカルがターゲットとなる。

デイの戦略としては、対ユーロでの買いが支え総じて揉み合い気味で、基本は逆張り戦略。反発があれば、1.39越えをストップに売り狙い。ターゲットは、1.3780-00が維持されると利食いで、またこの位置の買いは、1.3727をストップに、1.3750まで買い下がって、このターゲットは、1.38ミドルが抑えると利食い優先が安全となる。 
週末もあって揉み合いが続くか?【2021年9月10日】

カナダ円

  • 予想レンジ:86.20~87.20
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間:05:58 予想時レート:86.66

上値は91.19でトピッシュとなり、調整が日足の雲を割り込み84.68まで拡大も、現状はこの位置を維持している。ただ、スロー・ストキャスティクスが、上げ渋りを見せており、更なる調整の可能性を考慮しておきたい。

上値は87.36-75が抑えると弱い。87.90の戻り高値を越えても88.23038の戻り高値に、雲の上限が控えており、売りが出易い。88.47の戻り高値を超えて、88.57-89.13、89.50-70の窓の上限、90.11-19、90.22-41、更に90.80-91.00戻り高値圏が順次視野となるが、コストが溜まっている位置となっており、再Capされると上値は追えない。あくまで91.19を超えて月足の91.58-91.64の戻り高値圏などが視野となる。ただ、既に上昇が3段階となっており、危険水準、またこういった位置は月足の106.52の高値をトップとしたショルダーの上限で上値を押さえ易いことは、留意しておきたい。

一方下値は、86.39の戻り安値の維持では良いが、割れると85.43-74の窓が視野となるが、維持では良いが、84.68の下ヒゲを割れると、84.11-45ゾーン、83.52-59の戻り安値、83.04-20の戻り安値圏、81.97-82.35ゾーン、81.88の戻り安値、81.16-58順次視野となるが、過去の高値圏からは買いが入り易い。ただし、80.99を割れると80.38-57の戻り安値、80.15の戻り安値を割れると下落拡大リスクが高まり、79.82-94の戻り安値、また79.24の戻り安値まで割れると78.72、78.08-23まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、77.93や77.63を割れると調整が76-77円ゾーンまで視野となる。このリスクは、75.58、74.77、73.77の安値を順次割れるケースとなる。

従ってデイの戦略としては、突っ込み売りは避けて、反発では売り狙い。上値は、60分足のレジスタンスとなる87.00-20ゾーンでの売り狙い。ストップは87.50越え、または、更に売り上がって、ストップは87.90越え。ターゲットは、86.40-50の維持では利食いとなる。

また買い戦略は、86.39の安値を割れると85.60-00ゾーンを目指す可能性があって、こういった位置まで待つのが得策となる。その場合のストップは84.68割れとなることで、85円まで買い下がりの余裕を持って対応となるが、こういった下落では、86円ミドルが抑えると利食い優先が安全となる。

週末もあって揉み合いが続くか?【2021年9月10日】