米小売売上高でも方向感は出ないか?【2021年9月16日】

米小売売上高でも方向感は出ないか?【2021年9月16日】

おはようございます。だいまんです。

2021年9月16日の相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、21日にも、大量の返済期限を迎える中国の大手不動産デベロッパー・恒大集団のデフォルト懸念で、一時リスクオフの円買いが強まるも、総じて揉み合い気味の相場展開が続いた。米10年物国債利回りは、予想を大きく上回る9月NY連銀製造業景気指数を受けて1.321%まで上昇、米株価3指数が堅調に反発したことが、円の上値を抑えた。

ドル円は、109.11まで下落後109.45まで一時反発、ユーロドルは、1.1799から1.1832で揉み合い、ポンドドルは、1.3798から1.3854まで反発した。

一方クロス円では、ユーロ円が129.06、ポンド円は150.83、オージー円が79.84、NZD円が77.40まで一時下落後反発、カナダ円は。85.97まで下落後、予想を上回る加8月消費者物価指数を受けて、86.64まで買い戻された。

9月16日の注目材料

  • メキシコ市場休場(独立記念日)
  • 07:45 (NZ) 第2四半期GDP [前期比] (前回1.6% 予想1.2%)
  • 07:45 (NZ) 第2四半期GDP [前年同期比] (前回2.4% 予想16.1%)
  • 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対外中長期債] (前回1兆431億円)
  • 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対内株式] (前回4216億円
  • 08:50 (日) 8月通関ベース貿易統計・季節前 (前回4410億円 (4394億円) 予想-625億円)
  • 08:50 (日) 8月通関ベース貿易統計・季調済 (前回527億円 予想2456億円)
  • 08:50 (日) 8月通関ベース貿易統計・輸入 [前年比] (前回28.5%)
  • 08:50 (日) 8月通関ベース貿易統計・輸出 [前年比] (前回37%)
  • 10:30 (豪) 8月新規雇用者数 (前回0.22万人 予想-8.00万人)
  • 10:30 (豪) 8月失業率 (前回4.6% 予想4.9%)
  • 10:30 (豪) 8月フルタイム就業者数 (前回-0.42万人)
  • 10:30 (豪) 8月労働参加率 (前回66%)
  • 17:00 (ユーロ圏) レーン・フィンランド中銀総裁講演
  • 18:00 (ユーロ圏) 7月貿易収支・季調済 (前回124億ユーロ 予想149億ユーロ)
  • 18:00 (ユーロ圏) 7月貿易収支・季調前 (前回181億ユーロ)
  • 21:15 (加) 8月住宅着工件数 (前回27.22万件 予想26.90万件)
  • 21:30 (加) 7月対内証券投資額 (前回196.3億加ドル)
  • 21:30 (加) 7月対外証券投資額 (前回281億加ドル)
  • 21:30 (加) 7月卸売売上高 [前月比] (前回-0.8% 予想-2.0%)
  • 21:30 (米) 8月小売売上高 [前月比] (前回-1.1% 予想-0.8%)
  • 21:30 (米) 8月小売売上高・除自動車 [前月比] (前回-0.4% 予想-0.1%)
  • 21:30 (米) 9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 (前回19.4 予想19.0)
  • 21:30 (米) 週間新規失業保険申請件数 (前回31.0万件 予想32.0万件)
  • 21:30 (米) 週間失業保険継続受給者数 (前回278.3万人)
  • 23:00 (米) 7月企業在庫 [前月比] (前回0.8% 予想0.5%)
  • 05:00 (米) 7月対米証券投資 (前回315億ドル)
  • 05:00 (米) 7月対米証券投資・除短期債 (前回1109億ドル)

9月16日の相場見通し

株価の動きで、日替わり的な相場展開ですが、総じて、来週のFOMCを控えて、揉み合い気味の相場が続いています。本日も株価や米長期金利の展開次第で、一喜一憂する展開が続きそうです。

経済指標としては、NZ第2四半期GDP、日本の8月通関ベース貿易統計、豪8月雇用統計、ユーロ圏7月貿易収支、加8月住宅着工件数と7月卸売売上高、米国では、8月小売売上高、9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、週間新規失業保険申請件数と7月企業在庫などが発表されます。

注目としては、NZのGDPや豪雇用統計は、予想比の結果次第で、一定の動きを示すので注意しておきましょう。また、米国では、小売売上高とフィラデル連銀製造業景気指数、週間新規失業保険申請件数と重要指標が続きます。現状市場では、今月のFOMCでは、テーパリング開始は発表されず、年末までは現状のスタンスを維持するとの見方が優勢ですが、今夜の指標が強い結果となった場合、こういった見方に、見直しが強まる可能性もありそうです。結果を受けた米長期金利や株価動向には、注目して対応しましょう。

その他、中国恒大集団の問題は、もし破綻した場合一部に、リーマンショック級のリスクオフにつながると指摘する向きもあるようですが、あくまで中国の一企業の問題であって、そこまでのリスクはないでしょう。過去度々中国リスクが指摘されていますが、あまり深追いしない方が良いでしょう。

9月16日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

AUDNZD

  • 予想レンジ:1.0250~1.0350
  • 基本戦略: 戻り売り

AUD/NZD相場は、歴史的な安値0.9994から反発も、1.1044や1.0948で上値を押さえられて、1.0298まで調整を深めている。スロー・ストキャスティクスが、再下落をしており、更に下落が深まる可能性に注目したい。

上値は、既に転換線の1.0367,基準線の1.0412にレジスタスが控えて売りが出易い。1.0455の戻り高値を越えて、1.0461-47などが視野となるが、1.0500から1.0600ゾーンに日足の雲が控えており、上値を押さえ易い。1.06116の戻り高値を越えて、一定の反発期待だが、1.0642-62,1.10722と売りが出易く、1.0742を越えて、1.0762-67、1.0779-1.0801の戻り高値と売りが出易い。1.0814―23の戻り高値を越えて、1.0835-56,1.0867-77、1.0885-1.0911ゾーンが視野となるが、上抜けは不透明で、1.0948を越えて、1.10のサイコロジカルがターゲットとなるが、抑えると上値追い出来ない。あくまで1.1044の高値を超えて、1.1174や11289の高値を目指す動きとなるが、現状は更なる上昇は不透明となる。

一方下値は、1.0297を維持できない場合、1.0222,1.0173、1.10119などが視野となるが、サイコロジカルな1.0000のパリティを含めて維持できれば良いが、歴史的な安値となる0.9994まで割れると、どこまで調整が深まるか不透明なので大注意となる。

従ってデイの戦略としては、突っ込みは出来ず、戻りを待って売り狙い。上値は、1.0330-40,1.0360-80などへの上昇で売場探し。ストップは、1.4020越えなどで対応。ターゲットは、現状の安値の1.0280前後が維持されると利食いとなるが、割れても1.02ミドル、1.02のサイコロジカルでは利食いを優先したい。

また中長期面となるが、基本的にオセアニア圏同士で、豪ドルの対NZドルでの異常な安さは、いずれ修正される可能性が高く、パリティに近づく位置は買いを狙うのも一考となるが、慎重に下げ止まりを確認して対応。ただ、当面は1.0500-600ゾーンなどは、リグ行っておいた方が良さそうだ。 
米小売売上高でも方向感は出ないか?【2021年9月16日】

NZドル円

  • 予想レンジ:77.50~78.50
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間:08:52 予想時レート: 77.98

上昇を80.19でトピッシュとして、下値を74.57まで拡大するも、現状この位置を維持して反発的。ただ、スロー・ストキャスティクスが反転下落気味で、一旦戻りをつけた可能性があることは、留意しておきたい。

上値は、78.66の戻り高値が抑えると弱い。78.77の上ヒゲ越えから一定のあく抜け感となるが、78.89-79.15の戻り高値、79.40-80ゾーンが抑えると上値は追えない。あくまで上値は80.19を越えて、80.62の月足の雲の上限、サイコロジカルな81円、82-83円がターゲットとなるが、88.90の高値を超えるまでは、更に上昇期待は厳しい。

一方下値は、77.40前後の雲の上限の維持では強いが、割れると77.08の日足の窓の下限、76.62-86の雲の下限や基準線と絡む位置、76.08-26,74.96-75.50の戻り安値が視野となるが維持では良いが、74.57も戻り安値を維持出来ずに、74.13や73.66の安値まで割れると73.20-27、72.82-85ゾーンまでターゲットとなる。こういった位置は一旦維持される可能性はあるが、72.73まで割れると72.26、71.68-86ゾーン、71.49-53の日足の窓の上限まで割れると相場が崩れ気味となり、窓の下限となる70.48-52、69.71-70.00、69.37-45の戻り安値圏まで視野となるが維持では更に突っ込み売りは出来ない。リスクは68.88や68.65の安値、下限レンジ最安値となる68.21を割れるケースで、その場合下落が加速するリスクが高まり、67.53の戻り安値、66.32-66.59の戻り安値圏なども視野となるが、長期のサポートが控える。更に割れても過去の揉み合いレンジとなる63.10-66.17ゾーンなどは底堅い位置となりそう。このリスクは61.79割れとなる。

従ってデイの戦略としては、追いかけて売るのは厳しいが、反発では売場探し。上値は、78.20-40での売り狙い。ストップは78.66越え。ターゲットは、77.40-60の維持では利食い、またこの位置で買っても、ストップは77.39割れ。割れても77円前後では利食いから、買い場探し。このストップは、76.71割れとして、ターゲットは、77.80-00が抑えると利食い優先となる。 

米小売売上高でも方向感は出ないか?【2021年9月16日】

 

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