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こんにちは。鈴木郁夫です。
今週の為替相場予測です。
目次
【2021年9月27日週】概況・展望
ファンダメンタルズ的には米金融政策を巡る不確実性が後退したことを受けて、株式市場は全般的に落ち着きを取り戻しつつあるが、現時点での市場のコンセンサスとしては、次回11月のFOMCでテーパリングの宣言、12月FOMCでテーパリング開始、そして、来年度にはテーパリング終了と利上げ開始が想定されており、ドル買い戻しが優勢になっている。ただ、市場にはコロナ感染拡大も含めて、中国恒大集団を巡るデフォルト懸念が台頭しており、拙速的にポジションを取りづらい外部環境にある。一方、黒田日銀総裁やパウエルFRB議長は本件に関しては、中国固有の問題であるとしてはいるが、今回の中国のデフォルト問題は氷山の一角にすぎないとの見解も少なくなく、日米欧共に、拙速的な金融引き締め策を講じる難しさがある。いずれにしても、米国が金融正常化に向けて一歩を踏み出す中、本邦では出口戦略の見えない情勢であり、依然として、日米金利格差を意識したドル買いニーズは健在であり、当面、ドルの下落局面では買い戻しに転じることが一考であろう。
【2021年9月27日週】注目経済指標
今週は日米欧の要人発言や様々な経済指標があるが、市場の関心は中国の恒大集団の破綻リスク、そして、本邦の総裁選挙(29日)の動向に注視せざるを得ない状況に置かれている。総裁選は未だに混戦模様が否めないが、仮に女性初の総裁誕生ともなれば、それなりのインパクトがあり、株価が急騰する場面もあるが、為替相場との相関性が希薄である為、相場が大きく動意づいてからの逆張りで対応することが得策であろう。
注目指標
・27日(月)ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁発言
・米8月耐久財受注(前月比) 0.6%←-0.1%
・28日(火)日銀金融政策決定会合議事要旨
・ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁発言
・米9月消費者信頼感指数 115.0←113.8
・29日(水)黒田東彦日銀総裁発言
・パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長発言
・ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁発言
・30日(木)黒田東彦日銀総裁発言
・米4-6月期四半期実質国内総生産(GDP)(前期比年率) 6.7%←6.6%
・01日(金)日8月失業率 2.9%←2.8%
・7-9月期日銀短観・四半期大企業製造業業況判断 13←14
・欧9月消費者物価指数(HICP速報値)(前年同月比)3.3%←3.0%
・米8月個人消費支出(PCEコア・デフレーター)(前月比)0.2%←0.3%
・米9月ISM製造業景況指数 59.5←59.9
・9月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 71.0←71.0
乖離幅チャート分析
2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。
【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。
各通貨ペア動向
ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
・平均乖離幅 0.0800
・現状乖離幅 0.0772→0.0828
先週の様子見ドル円109.95円から上昇を速めており、今週は売りシグナルドル円110.75円が点灯している
★買いターゲット(110.00円)
ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
・平均乖離幅 20.00円
・現状乖離幅 19.00→19.00円
先週の弱めの買いシグナル1.1728から若干下落しているが、今週は通常の買いシグナル1.1716が点灯している。
★売りターゲット(1.1800)
豪ドル(ドル円-豪ドル円)
・平均乖離幅 29.00円
・現状乖離幅 30.05→30.35円
先週の弱めの買いシグナル0.7267から変化はないが、今週は通常の買いシグナル0.7260が点灯している。
★売りターゲット(0,7350)
ポンドドル(ポンド円-ドル円)
・平均乖離幅 41.30円
・現状乖離幅 41.15→40.75円
先週の様子見1.3743から下落に転じており、今週は買いシグナル1.3679が点灯している。
★売りターゲット(1.3750)
本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。
売買シグナルは添付のチャートを参照してください。
尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。