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おはようございます。鈴木郁雄です。
今週の、為替相場予測です。
目次
【2020年9月14日週】概況・展望
市場ではリスク回避の動きは顕在化する中、相場自体の反応はやや緩慢になっている嫌いがある。依然として、新型委ウィルス感染による景気減速懸念、そして、米中対立構造の激化がマーケットの不安材料になっているが、今週はFOMCでの政策金利の動向が注目されてはいるが、既に、FRBはコロナ対策や経済活性化に向けて、米超低金利政策の長期化を打ち出しており、拙速的にドルを買い上がる雰囲気には至っていない。その中、欧州圏ではポンド安が急速に進行し、消去法的にユーロを買い戻す動きが強まってはいるが、依然として、マーケットにはリスク回避によるドル買いと円買いが同居しており、安易な上値トライには慎重になっている。いずれにしても、売買材料が多様化しており、どちらの通貨にも絞り切れない状態である。引き続き直近のレンジ幅で対応すると共に、相場が動意づいてから始動を心掛けるべきであろう。
【2020年9月14日週】注目の経済指標
FRBが低金利政策を示唆しており、今週のFOMCでは政策金利は据え置かれる公算が高い。その中、トランプ大統領の再選が危ぶまれており、同政権としては、株高維持と雇用改善が必須条件にあるため、更なる追加緩和策も視野に入れることも一考であろう。ただ、日銀を含めて、他の主要国も低金利政策を余儀なくされており、基本的には米金利の優勢に軍配が上がる確率が高いだろう。
注目指標
- 14日(月)特になし
- 15日(火)豪準備銀行 金融政策会合議事要旨公表 金融緩和継続
- 9月独ZEW景況感調査(期待指数)やや下方修正
- 9月 ニューヨーク連銀製造業景気指数 改善の見込み
- 16日(水)米8月小売売上高(前月比) やや悪化
- 米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表(据え置き)
- パウエルFRB議長、定例記者会見 低金利政策示唆
- 17日(木)日銀金融政策決定会合(現状維持)
- 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
- 英中央銀行政策金利発表(据え置き0.1%)
- 18日(金)米4-6月期四半期経常収支 悪化の見込み
乖離幅チャート分析
2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。
【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円のみユーロ相場(ユーロ円*ユーロドル)から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。売買基準は乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生しますが。基本的には通常よりも強めのシグナルが発生してからナンピン売買が効率的です。
各通貨ペア動向
各通貨ペアの動向です。
ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
- 平均乖離幅 0.0491
- 現状乖離幅 0.0497→0.0490
先週の弱い売りシグナル106.25円から若干下落しているが、今週も引き続き弱い売りシグナル106.15円が点灯しており、ドル円105.00~107.00円のレンジ相場を形成している。
★買いターゲット(106.00円)
ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
- 平均乖離幅 17.25円
- 現状乖離幅 19.55→19.60円
先週の売りシグナル1.1840から変わらず、今週も通常の売りシグナル1.1846が点灯している。
★買いターゲット(1.1700)
豪ドル(ドル円-豪ドル円)
- 平均乖離幅 30.75円
- 現状乖離幅 28.90→28.85円
先週の売りシグナル0.7280から変わらず、今週も売りシグナル0.7282が点灯している。
★買いターゲット(0.7150)
ポンドドル(ポンド円-ドル円)
- 平均乖離幅 31.25円
- 現状乖離幅 34.90→29.70円
先週の強めの売りシグナル1.3285から急落しており、今週は利益確定買いを交えながら、弱い買いシグナル1.2798が点灯している。
★売りターゲット(1.2850)
本ペットチャートは3~5段階の少な目からの分散投資をお勧めします。尚、売買シグナルは添付のチャートを参照してください。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。