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おはようございます。だいまんです。
2020年9月23日の相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、パウエルFRB議長の議会証言を控えて、神経質な展開も、NY株が下げ止まりを見せたことで、リスク回避の動きに巻き戻し気味で引けた。
なお、下院サービス委員会で、パウエルFRB議長は、「米国経済は回復基調にあるが、依然として不透明」、「FRBは引き続き必要とされる期間、あらゆる政策手段を講じることにコミットするもさらなる財政支援が必要となる可能性が高い」と述べた。ただ、総じて相場の反応は限定された。
ドル円は104.41から105.98まで反発、ユーロドルは、パネッタECB専務理事が「ユーロの上昇は我々が注視する必要のある中の一つ」と述べたことで、1.1767から1.1692まで売りに押され、ポンドドルは、ジョンソン英首相が「今回は3月のような完全なロックダウンに戻るわけではない」とながらも、「木曜日からすべてのパブ、バー、レストランを22時までに閉店とする」との制限措置を発表したことで、1.2868から1.2711まで下落した。
一方、クロス円は、揉み合い気味で、ユーロ円は122.66から123.14、ポンド円も133.05から134.40で上下した。
9月23日の注目材料
- 09:30 (日) 9月日経製造業PMI・速報値 (前回46.6)
- 11:00 (NZ) NZ準備銀行・政策金利公表 (現行0.25% 予想0.25%)
- 13:30 (日) 7月全産業活動指数 [前月比] (前回6.1% 1.3%)
- 14:35 (日) 黒田日銀総裁・大阪経済4団体共催懇談会出席
- 15:00 (独) 10月GFK消費者信頼感調査 (前回-1.8 予想-1.0)
- 16:15 (仏) 9月製造業PMI・速報値 (前回49.8 予想50.6)
- 16:15 (仏) 9月サービス業PMI・速報値 (前回51.5 予想51.7)
- 16:30 (独) 9月製造業PMI・速報値 (前回52.2 予想52.5)
- 16:30 (独) 9月サービス業PMI・速報値 (前回52.5 予想53.0)
- 17:00 (ユーロ圏) 9月製造業PMI・速報値 (前回51.7 予想51.9)
- 17:00 (ユーロ圏) 9月サービス業PMI・速報値 (前回50.5 予想50.5)
- 17:30 (英) 9月製造業PMI・速報値 (前回55.2 予想54.0)
- 17:30 (英) 9月サービス業PMI・速報値 (前回58.8 予想56.0)
- 19:00 (ユーロ圏) デコス・スペイン中銀総裁、講演
- 22:00 (米) 7月住宅価格指数 [前月比] (前回0.9% 予想0.5%)
- 22:00 (米) メスター・クリーブランド連銀総裁講演
- 22:45 (米) 9月製造業PMI・速報値 (前回53.1)
- 22:45 (米) 9月マークイットサービス業PMI・速報値 (前回55.0 予想53.1)
- 22:45 (米) 9月マークイット総合PMI・速報値 (前回54.6 予想54.7)
- 23:00 (米) パウエルFRB議長・議会証言「CARES法(新型コロナウイルス経済救済法)について」(下院特別小委員会)
- 23:30 (米) 週間原油在庫統計 (前回-438.9万バレル)
- 24:00 (米) エバンズ・シカゴ連銀総裁講演
- 01:00 (米) ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
- 02:00 (米) 5年物国債入札(530億ドル)
- 03:00 (米) クオールズFRB副議長講演
- 04:00 (米) デイリー・サンフランシスコ連銀総裁講演
- 国連総会一般討論演説
9月23日の相場見通し
今週は、月曜日の世界的な株価の急落で、リスクオフの動きが広がっています。昨晩は、一旦下落が止まったことで、更にリスクオフの動きは広がっていませんが、まだまだ不安定な相場が続きそうです。
本日も、欧米各国の新型コロナウイルスの感染拡大状況やロックダウンなどの制限措置に関する報道、株価の反応を注視しながら対応しましょう。また、需給面では、東京市場が4連休明けで、仲値に向けて一定のドル買いが出易いことは留意しておきましょう。
経済指標としては、アジア時間は、NZ準備銀行の政策金利の公表が予定されていますが、一応政策は据え置きが想定されていますので、影響は少ないでしょう。ただ、世界的な新型コロナウイルスの再拡大を受けて、声明などで警戒感を残すとNZドル相場の圧迫要因となりそうです。
海外では、ユーロ圏各国や英国の9月製造業とサービス業PMIの速報値、米国では、7月住宅価格指数とマークイットの9月製造業・サービス業・総合PMIの速報値などが公表されます。経済指標に対する関心度が低下していますが、欧米間での経済回復格差が見えた場合、ドル相場が一定の反応を示す可能性に注目しましょう。
また、今週はパウエルFRB議長の議会証言に加えて、要人発言の機会が多いですが、パウエルFRB議長は、既に昨晩に、下院サービス委員会で証言をしており、発言内容に変化がなければ、影響は少ないでしょう。
ただ、ユーロ圏の要人に関しては、ユーロ高に対する懸念が続くなら、ユーロ相場の圧迫要因となることは、注意しておきましょう。
9月23日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ドル円
- 予想レンジ: 104.50~105.50
- 基本戦略: 突っ込みは避けて戻り売り
- 予想時間:09:05 予想レート:105.08
ドル円相場は、株価の下落を受けて104.00まで下落。一旦この位置は下げ止まりを見せているが、サイコロジカルな意味合い以外、テクニカル的な下支えポイントとは言えず、まだ調整リスクが残ることは留意しておきたい。
上値は、それ以前の安値圏となる105.10-20が抑えると弱く、超えても日足の基準線が控える105.48、日足の雲の位置が105.85―97、106.18で横ばいを示し上値を抑えやすい。106.55を超えて、更に106.95-107.05、107.54、108.17の戻り高値を順次超えるまでは、あく抜けは見えない。
一方、下値は短期的に104.20-50ゾーンが支えると良いが、104円をしっかりと割れると、フィボナッチ・リトレースメントの76.4%となる103.67、戻り安値からは103.18、101.99がターゲットとなる。ただ、こういった位置は一旦買いとなり易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなることは変わらない。
従って、デイ・トレードの戦略としては、今日は、本邦が4連休明けで、仲値に向けて、一定の円売りが出易いことで、突っ込み売りは避けたいが、105.10-20が抑えるならこういったCapを確認しながら、105円ミドルまで売り上がりスタンス。一旦ストップを105.82の戻り越えとしても、106円前後から106.18まで売り上がりも一考となる。ストップは106.55越えなどで対応となる。
ターゲットは、104円ミドルが支えると利食いで、買いはこういった位置から104.10-30と買い下がっても、ストップは104円割れで、再度103円ミドルに向かって買い下がっても、ストップは103円割れなどで対応。ターゲットは、こういった下落では、104.00-50が抑えると利食い優先が良い。
ポンド円
- 予想レンジ: 133.00~135.00
- 基本戦略: 突っ込みは避けて戻り売り
- 予想時間:133.86 予想レート:09:26
ポンド円は、上昇を高値圏となる144.97や147.97を前に、142.72で押さえられて、調整が日足の雲を割り込み133.05まで下落。
現状は一旦反発的で、追いかけて売るのは厳しいが、スロー・ストキャスティクスの下落傾向も続いており、133.71-134.35の戻り安値圏、135.99に日足の雲の下限が控え、ネックラインとなる133.71-134.35、雲の上限が138円前半に控え、140円のサイコロジカルまでは売りが出易い。
一方下値は、短期足からは133.05-50ゾーンが支えると突っ込み売りは出来ないが、132.95を割れると132円、131.78の安値まで割れるとサイコロジカルな130円までターゲットとなる。
デイの戦略としては、突っ込みは避けて、134.45-60ゾーンが抑えるとこういった位置からだが、超えると早々と止めて、135円前後、135.50と売り場を探して、ストップはできれば、136.17越えなどで対応するか、136.47越えとして、慎重に売り上がるが、ターゲットは133.05-50ゾーンが守るなら、今日のところは利食い優先が安全となる。
また、この位置を買っても、132.95割れがストップで、その場合、132円方向で、再度買い下がり場を探すが、ストップは131.77割れで対応。また利食いは、こういった下落では、133.00-50ゾーンが抑えると利食い優先が安全となる。