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2024年は歴史的な円安に見舞われ、為替相場は大きな盛り上がりを見せました。
日本円の価値が弱まることで世間の物価も引き上げられ、苦しめられている人たちも大勢いるはずです。
その一方で、円安の恩恵を受けてトレードで大きく利益を出した人たちも沢山います。
本記事で紹介する円安局面化での儲け方・立ち回りを参考にして、ぜひ皆さんのトレードに活かしてみてください。
目次
円安が引き起こされた背景
歴史的な円安が進んだ2024年の為替相場ですが、理由なしに円安が引き起こされたわけではありません。
世界経済の動向を知らずしてFXで勝ち続けることはできませんので、円安の背景についてぜひとも押さえておきましょう。
世界的な金融緩和政策
新型コロナウィルスの影響によって、世界経済全体が停滞したことは記憶に新しいことかと思われます。
景気後退時において、各国が行う施作に金融緩和があります。
金利を0%近くまで引き下げることによって、市場に流れる資金を活発化させようという試みですが、その結果各国では賃金や物価が上昇し、大きくインフレが進むことになりました。
インフレーションとは?メリット・デメリットをわかりやすく解説金利引き上げを実施と金融緩和維持
インフレを抑えるため、次に始まった施作が段階的な利上げです。
金利を大きくすることで現金保有のメリットが上がり、市場に流入する資金の抑制に繋がります。
実際アメリカだけでなく世界各国の中央銀行が、金融緩和の正常化に向けて金利の引き上げに踏み切っています。
日本と世界の金利差
一方日本では、依然として金融緩和を継続しており超低金利をキープしている状態です。
銀行に預けても利子が殆ど付かない状態で、今後においても長期金利を0%近くに保つ、現在の金融緩和政策を今後も続けると明言しています。
物価上昇に合わせて賃金の是正が行われるのが一般的ですが、日本でも物価が上昇するだけで、残念ながら賃金は上がっていません。
また政府が円安対策を施すのかと言えばそれも怪しく、現状の円安はトータル的にみてプラスであると考え、日銀は当面の金利引き上げを否定しています。
ドル高・円安が加速
アメリカの金利が上がれば、ドル買いの圧力は高まります。
金利引き上げによって通貨の需要は高まりますが、世界経済を牽引するアメリカの通貨ともなれば信用度も大きく、需要の高まり方はより顕著です。
日米の金利差拡大によって、円売り・ドル買い動きが強まり、年初より30円以上もレートが変動するに至りました。
円安は輸出産業が潤うため日本にとってはプラスになると考えられていますが、行き過ぎた円安は生活を圧迫することになります。
投資云々だけでなくごく身近な問題でもあるため、円安の動向には常に配慮しておいてください。
超重要!FXにおいてアメリカの政策金利を意識すべき理由とは?円安の見通しについて
ここまで大きく円安が進んだ原因の1つは、世界と日本の金利差が挙げられます。
ゆえに日本も金利を上げて円を保有するメリットを高めれば、円安に歯止めが掛かると考えられるでしょう。
しかし日銀は当面の間、量的緩和政策と超低金利政策を続けると明言しています。
つまり円安はこれからも続くという見方になりますが、逆に言えばこれは相場が読みやすくなるチャンスです。
では具体的に、どのようにトレードすべきか次節より詳しく解説していきましょう。
円安相場で儲ける方法とは
ポイント1:順張り意識
稼ぐために最も重要な点としては、順張り意識を徹底させることです。
円安相場は言い換えるなら強いトレンド相場であり、ロングでエントリーする限りは基本的に勝てる環境です。
アメリカだけでなく、ヨーロッパ・オーストラリア・イギリスも利上げ方向で進めているので、円を保有するメリットは相対的に落ち続けるでしょう。
そのため短期足の押し目からエントリーすることですぐに含み益を確保でき、またスワップポイントと合わせて美味しく勝ちを拾うことができます。
ポイント2:オーダーブック&オープンオーダーの活用
オーダーブックとオーダブックは定期的に確認しておきましょう。
トレンドの転換点や大衆の目線を、視覚的かつ瞬時に捉えることができます。
オーダーブックの使い方については、こちらの記事で解説しておりますので是非参考にしてみて下さい。
オーダーブック&オープンオーダーを見てみると、大衆はまだまだ上目線でロング圧力が優勢であることが確認できます。
上画像のように未約定のロングオーダーが多いということは「簡単に値崩れしない=ショート不利」と事前に察知でき、不要な損失を防ぐことにも繋がるはずです。
ポイント3:トレンド系インジケーターの活用
円安時は、とにかくロングエントリーが有利であり、入った瞬間から含み益になることも珍しくありません。
ただ、せっかくエントリーするであれば、できるだけpipsが稼ぎやすいトレンド渦中で入りたいと思うはずです。
そこで活用したいのがトレンドの発生を見いだせるインジケーター「パラボリック」。
プロットがローソク足の下側かつ、プロット間が広がっている時が絶好のエントリーチャンスとなります。
トレンドの転換時も視覚的に捉えることができますので、スキャルピングからスイングトレードまで、時間軸に関係なく取り入れられるのもメリットの1つです。
円安時におけるトレードの注意点
円安時のトレードにおいて、特に気を付けておきたいのが「為替介入」です。
日本政府や中央銀行も、円安に対して何も対策しないわけではなく、進行しすぎないよう円の買い支えを入れてきます。
チャートを見てわかる通り、ドル円はたった30分の間に5.0円(500pips)も下落し、クロス円通貨全般に大きな影響を与えました。
結局このあとレートは元通りになり、現在も高値を更新し続けることになったため、為替介入の瞬間は絶好の押し目だったようです。
とはいえ、レバレッジを効かせてポジションを持ちすぎていると、大きな含み損に耐え切れず強制ロスカットされるリスクもあるため、要人発言等から為替介入の気配を掴んでおきたいところです。
FXにおける為替介入とは?為替介入から考える今後の見通しについてまとめ:円安は継続見込み!順張りで効率よく稼ぐべし!
本記事では円安時における儲け方として、以下のポイントを中心に解説しました。
- 円安が引き起こされた背景について
- 今後の円安の見通しについて
- 円安相場で儲ける方法とは
- 円安時におけるトレードの注意点について
日常生活は円安の影響を受けて物価高、賃金の上がりづらい日本の現状では苦しめられている人も多いでしょう。
しかしその一方で、円安に上手く便乗してガッツリ稼いでいる人がいるのも事実です。
資産を円に偏らせてしまうと、何もしなくとも資産価値が目減りすることになりますので、円安リスクを避けられるよう個人で対策を施さなければなりません。
FXを通じて少しでも円安の恩恵が受けられるよう、そのための手立てとなれれば幸いです。