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FXではメンタルが重要になりますが、その理由を正しく理解されていますでしょうか。
含み損に耐え切る「精神力」、ここぞという時に挑む「判断力」、相場の波に飲み込まれない「欲のコントロール」これらを持ち合わせていなければFXで勝ち続けることはできません。
とはいえ、どうすればメンタルが強化されるのか、初心者の多くは正しいトレーニング方法を知らないはずです。
そこで本記事では、FXのメンタル強化・トレーニングについて解説していきたいと思います。
目次
なぜFXでメンタル強化・トレーニングが必要なのか
本節では、改めてFXでメンタル強化・トレーニングがなぜ必要なのかを解説していきましょう。
まずもっとも大きな理由としては、メンタルが備わっていなければFXで長期的に勝ち続けることはできないからです。
FX相場は局所的に見れば上がるか下がるかの二者択一、適当にトレードしたところで収支はトントンになると考えられます。
しかし大抵の人が負けて損失を出してしまうのは「もっと稼ぎたい」「損したくない」といった欲の感情に支配されてしまうからです。(参考:プロスペクト理論)
欲や不安などの感情は冷静なトレードを妨げることになり、メンタル調子によっては、勝てる勝負も取りこぼしてしまうことになるでしょう。
FXのメンタル強化・トレーニング方法4選
メンタルは筋トレとは違って、トレーニング効果が目に見えるわけではありません。
本当にこのやり方であっているの…?、と不安になるところですが、本節で紹介するトレーニング方法を実践することで、誰でもFXのメンタル強化が図れるでしょう。
1:損切りになれる
まずは敢えて損切りを積極的に行っていきましょう。
FXにおけるメンタルとは、大部分が「お金を失いたくない」という感情で占めています。
そのマインドを徹底的に排除するためには、「損切りは経費」と割り切って損切りに慣れていくしかありません。
金額は少なくて構いませんので、いざという時に躊躇なく損切りできるよう、FX初心者であるうちは損切りを自分の意思で行うことを心がけてください。
2:上位足を軸にエントリー
「狼狽売り」という言葉があります。
チャートが急落する様子を見て、保有しているポジションを慌てて決済してしまうことであり、信じて持ち続ければ助かったかもしれません。
そこで、チャートが急落しても慌てないための対策法として、上位足を軸にエントリーするというやり方があります。
含み損を抱えてどうしよう…と焦ったり不安になったりするのは、そもそも適正なロットで運用できていない可能性が高いです。
そのため、上位足を軸にエントリーを心がけ、上位足レベルの乱高下に耐え切れるロットで運用してみてください。
3:バックテストを繰り返す
運用手法に自信をもたらすためには、その手法が正しいということを確認しておかなければなりません。
しかし手法をリアルチャートに反映させ、結果を確認していく作業については年単位の時間がかかるでしょう。
そこでおすすめな方法が、過去の為替データを用いた「バックテスト」です。
用いる手法が過去チャートにおいて有効だったのか、どれくらい利益が取れていたのかを知れば、手法に対して疑いを持つことはありません。
手法を遵守するマインドや、どんな時でも揺るがないメンタルは、バックテストによる分析と検証によって形成されていくのです。
FX初心者でもOK!ステップ形式で分かる過去検証のやり方まとめ!4:トレードノート
メンタルを強化するためには、いついかなる時もメンタルを支える「自信」が必要です。
しかしどれだけ練習を重ねたとしても、自信を裏付ける根拠がなければ、本番で正しく力を発揮することはできません。
そこでおすすめのやり方としては、エントリーの根拠や決済損益をまとめたトレードノートを記すというもの。
トレードノートは反省点を見つけるために重宝しますが、それ以上に「自分の努力を可視化」するという意味においても大きな意味を持ちます。
何となくの考えや感情論だけで上達するのは一部の天才だけなので、スキルを上達させるためにも、また自信を付けるためにもトレードノートをつける習慣を持っておきましょう。
要注意!メンタル崩壊を招くNG行動
メンタル強化はもちろん大事ですが、もし自ら進んでメンタルを崩す行動を取っていると、強化していても不調に陥る可能性が高まってしまいます。
そこで本節では、トレーダーがメンタルの不調に陥りやすいNG行動を紹介しますので、ぜひ確認してみてください。
安易な塩漬け
損切りせずに含み損を抱え続ける塩漬けは、言わば損失を先送りにしているようなものなので、その間の精神状態というのは、慣れている人でも気が気ではありません。
もちろん、その状態を耐えしのげばプラスに転ずることもありますが、多くの場合は、さらに大きな損失を抱え込み、今までの利益を吹っ飛ばしてしまうことも少なくはないでしょう。
しっかり戦略がある場合は話が別ですが、基本的に問題を先送りにしても良いことはありませんので、先延ばしで気がめいってしまわないように注意が必要です。
感情にまかせたトレード
これは経験を積まないと難しいことではありますが、FXで大きな損失が出たとしても、決して感情にまかせたトレードをしてしまってはいけません。
こういう時は、損失を取り返そうと、ついつい一発を狙ったギャンブル的なトレードをしてしまいがちですが、そういう行動ほど深みにはまり、自身のメンタル崩壊を引き起こしてしまいます。
プロですら「勝率6割」つまり4割は負ける世界なので、普通にやっていても負けることは当たり前です。
損失が出たときこそ、しっかり分析し、冷静に質の高いトレードを行うようにしましょう。
高いレバレッジのトレード
日本では、金融庁の規制により、レバレッジが25倍までと定められていますが、その規制を受けない海外FX業者での取引では、500倍や1000倍なんてことはざら、中にはレバレッジが無制限の業者も存在しています。
当たり前ですが、高レバレッジは諸刃の剣。損切りも視野に行うFXトレードにおいて、海外の高レバレッジトレードは、心臓がいくつあっても足りません。
また、未だに詐欺業者等による出金拒否という話も度々目にしますので、信頼性、安定性という意味でも、日本のFX業者でコツコツトレードすることをおすすめします。
「聖杯」探しばかりする
FXにおいて、どのような相場においても継続的に勝ち続けることができる手法を「聖杯」と言います。
もちろん現実にそんなうまい話はないのですが、楽して勝ちたいと考える人は、ありえないと分かっていてもそんな「必勝法」を探し、依存してしまいます。
FXは、自ら考えて経験を積むことによってスキル・メンタルが磨かれていくものなので、人の手法にすがった思考停止の状態では、メンタルの成長はありえません。
「必勝法」を探すのではなく、きちんと自分の頭で考えて、メンタルが脆い物になってしまわないようにしましょう。
FXのメンタルケア方法
いくらトレーニングを積んで、気をつけていたとしても、少なからずトレードによって精神的に疲弊してしまいます。
そこで本節では、実際にメンタルにダメージを負ってしまった時のケア方法、ダメージの軽減方法についてまとめてみました。
運動・食事・睡眠で気持ちをリセットする
FXにおけるメンタルリセットには、運動・睡眠・食事がとても効果的です。
チャートとにらめっこして疲弊した後には、ウォーキングをすることによって高揚感が生まれ、気持ちが前向きになります。
また、大きな損失が出て落ち込んでいる時には、ヨガや瞑想でリラックスし、しっかりと睡眠と食事を取ることによって、気持ちを整理し、脳にしっかりとエネルギーを送ることができます。
当たり前のことだと思う方もいらっしゃると思いますが、そういう人ほど不規則な生活を送っている人が多いので、今一度自分の生活を見直してみてください。
トレード仲間を作る
FXを行っている人の中には、その事実を自分以外に伝えていない人が意外といます。
というのも、まだまだ世間一般的にマイナスのイメージもあるFXですから、家族や友達に伝えづらいという気持ちが生まれてしまうのも分からなくはありません。
しかし、分からないことがあった時、損失が出てしまった時に相談する相手がいないということは、FXにおいてかなり危険です。
メンタル面の不安が軽減されたり過去の経験を共有できたりと、その力は非常に大きいので、コミュニティに入るなどして、できるだけ取引を一人で行わないようにしましょう。
トレード結果を発信する
ブログやXなどSNSでトレード結果を発信することも、実はメンタルケアとしては効果的です。
例えば、自分の失敗によって、大損失を抱えてしまったときには、SNSで発信することによって、その失敗をおもしろい話として昇華することができます。
また、それを見た人からしても、同じトレードをしている人の失敗談は、格好の学習材料になります。
ネガティブな感情を、外に出すことによって、ストレスも発散できますし、人のためになるしで一石二鳥なので、ぜひ試してみてください。
FXと距離感を保つ
あまり意識されることはありませんが、メンタルは緊張状況に置かれると極端に消耗してしまします。
チャートを毎日眺め続けていると、FXに対して常に緊張状態に陥ってしまい、さらにストレスを抱えることになるので。
(もっと勝ちたい…もっと稼ぎたい…)
(早く負けを取り戻さなくては…)
このように様々な思惑が心を支配してしまい、健全なメンタルでトレード出来なくなってしまうでしょう。
そうならないよう、FXに対しては適切な距離感を保ち続けることが重要になるのです。
FXのメンタル強化における注意点・誤った方法
良かれと思って取り組んだ練習は、時に間違った方向に進んでしまうことがあります。
そこで本節では、FXのメンタル強化・トレーニングに関して、注意点や誤った方法について解説していきたいと思います。
1:デモトレードで練習
デモトレードでメンタルが鍛えられることはありません。
FXの基本やトレード手法を学ぶことはできますが、勝っても負けても自分とは無関係であり、感情が動くことがないからです。
感情を介入させず、淡々とトレードできるようになるためには、やはり本番でのトレード経験がもっとも効率的と言えるでしょう。
リアルマネーで本番に身を投じ、「葛藤」や「焦燥」を幾度となく経てメンタルが少しずつ磨かれていくのです。
デモトレードは意味がない!?FX初心者が意識すべきポイントとは2:いきなりロットを上げる
ロットの大きさとメンタルは密接な関係にあります。
大金を扱うに適したメンタルが備わっていなければ、そもそもエントリーすらままならないでしょう。
しかし、ここで注意したいのが、ロットを上げたからといってメンタルが強化されるわけではないということです。
メンタルを整えたのちに大きなロットが扱えるようなるのであり、順序を間違えてしまえば大きな痛手を被ることになります。
FXのロット(Lot)とは?基礎知識から使い方まで徹底解説!3:「量」だけを意識する
結果を出すためには、圧倒的な「量」をこなすことが不可欠です。
しかし、ただがむしゃらにトレード回数を積み重ねるだけではメンタルの強化にはなりません。
メンタルを鍛えるためには、経験や結果を積み重ねる必要があり、FXに関して言えば以下のようなものが例として挙げられます。
- フラッシュクラッシュを乗り切った
- 思い描いていた相場シナリオ通りになった
- 過去に大きな失敗・退場した経験がある
結果を出したり、また困難を乗り越えることで、勝つために必要なメンタルは一歩ずつ育っていきます。
回数や量に固執するのではなく、自分の殻を破れる経験を重視していきましょう。
まとめ:メンタルは後天的に強化できる!
本記事ではFXにおけるメンタル強化・トレーニング方法について、以下のポイントを中心に解説しました。
- FXにおけるメンタル強化・トレーニングの必要性
- FXのメンタル強化・トレーニング方法3選
- FXのメンタル強化における注意点・誤った方法
メンタルの強化・トレーニングは、自然と何とかなるものではなく、自分で意識的に取り組み、少しずつ強化していかねければならないのです。
なかなか上達が感じられず挫折しそうになるかも知れませんが、トレーダーとして大成するためには必ず乗り越えなければならない道です。
ただ正しくトレーニングを行うことで、必ずFXのメンタルは強化されていきますので、ぜひ成功するその日まで諦めないでください。
以上、参考にしていただければ幸いです。