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おはようございます。だいまんです。
2020年9月30日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、トランプ大統領とバイデン氏の第1回候補者演説を控えて、様子見ムードの中、欧米株価の反発を睨んでドル売りが優勢となった。ただ、NYダウは、新型コロナウイルス追加経済対策に対する合意期待はあるが、21ドル高から209ドル安まで利食いに押され、影響は限定された。また、米コンファレンスボードの9月消費者信頼感指数は、強い結果となるもドル買いは限られた。
ドル円は、105.74から105.54の狭いレンジでの推移、ユーロドルは、独9月消費者物価指数の速報値が市場予想を下回り、メルケル首相が「ベルリンの新型コロナウイルスの状況は深刻」、「新型コロナウイルス復興基金の遅れを警告」などの発言が伝わったことが上値を抑えたが、1.1745まで反発、ポンドドルは、1.2903まで上昇後、英国とEUのFTA交渉の最終協議を控えて、1.2823まで売りに押された。
一方クロス円では、ユーロ円は124.12まで上昇、ポンド円は136.26から135.52で上下した。
9月30日の注目材料
- ソウル市場休場(秋夕)
- 06:45 (NZ) 8月住宅建設許可件数 [前月比] (前回-4.5%)
- 08:50 (日) 8月小売業販売額 [前年同月比] (前回-2.8%(-2.9%) 予想-3.2%)
- 08:50 (日) 8月百貨店・スーパー販売額・既存店 [前年同月比] (前回-4.2% 予想4.3%)
- 08:50 (日) 8月鉱工業生産・速報値 [前月比] (前回8.7% 予想1.5%)
- 08:50 (日) 8月鉱工業生産・速報値 [前年同月比] (前回-15.5% 予想-13.4%)
- 09:00 (NZ) 9月NBNZ企業信頼感指数 (前回-41.8)
- 09:00 (NZ) 9月NBNZ自社業績予想指数 (前回-17.5)
- 10:00 (米) 米大統領選候補「第1回テレビ討論会」(終了午前11時30分)
- 10:00 (中) 9月国家統計局製造業PMI (前回51.0 予想51.3)
- 10:00 (中) 9月国家統計局非製造業PMI (前回55.2)
- 10:30 (豪) 8月住宅建設許可件数 [前月比] (前回12.0% 予想0.0%)
- 10:30 (豪) 8月民間住宅着工許可件数 (前回8.5%)
- 10:30 (豪) 8月住宅ローン (前回0.2%)
- 10:30 (豪) 8月民間部門貸付 (前回-0.1%)
- 10:45 (中) 9月財新製造業PMI (前回53.1 予想53.1)
- 14:00 (日) 8月新設住宅着工戸数 [前年同月比] (前回-11.4% 予想-10.1%)
- 15:00 (英) 第2四半期GDP・改定値 [前期比] (前回-20.4% 予想-20.4%)
- 15:00 (英) 第2四半期GDP・改定値 [前年同期比] (前回-21.7% 予想-21.7%)
- 15:00 (英) 第2四半期経常収支 (前回-211億ポンド 予想8億ポンド)
- 15:00 (英) ネーションワイド住宅価格指数 [前月比] (前回2.0% 予想0.5%)
- 15:00 (独) 8月小売売上高 [前年比] (前回4.2% 予想4.2%)
- 15:00 (独) 8月小売売上高 [前月比] (前回-0.9% 予想0.4%)
- 15:00 (独) 8月輸入物価 [前年比] (前回-4.6% 予想-4.1%)
- 15:00 (独) 8月輸入物価 [前月比] (前回0.3% 予想0.0%)
- 15:00 (南ア) 8月マネーサプライM3 [前年同月比] (前回10.46% 予想10.60%)
- 15:45 (仏) 9月消費者物価指数・速報値 [前月比] (前回-0.1% 予想-0.3%)
- 15:45 (仏) 9月消費者物価指数・速報値 [前年同月比] (前回0.2%)
- 15:45 (仏) 8月卸売物価指数 [前月比] (前回0.4%)
- 15:45 (仏) 8月消費支出 [前月比] (前回0.5% 予想-0.1%)
- 16:00 (スイス) 9月KOF景気先行指数 (前回110.2 予想105.5)
- 16:20 (ユーロ圏) ラガルドECB総裁講演
- 16:55 (独) 9月失業者数 [前月比] (前回-0.90万人 予想-0.65万人)
- 16:55 (独) 9月失業率 (前回6.4% 予想6.4%)
- 17:00 (南ア) 8月消費者物価指数 [前月比] (前回1.3% 予想0.2%)
- 17:00 (南ア) 8月消費者物価指数 [前年同月比] (前回3.2% 予想3.1%)
- 21:00 (南ア) 8月貿易収支 (前回374億ランド 249億ランド)
- 21:15 (米) 9月ADP全米雇用報告 [前月比] (前回42.8万人 予想65.0万人)
- 21:30 (加) 7月月次GDP [前月比] (前回6.5% 予想2.8%)
- 21:30 (加) 7月月次GDP [前年同月比] (前回-7.8%)
- 21:30 (加) 8月生産者物価指数 [前年比] (前回-2.3%)
- 21:30 (加) 8月生産者物価指数 [前月比] (前回0.7%)
- 21:30 (米) 第2四半期GDP・確定値 [前期比年率] (前回-31.7% 予想-31.7%)
- 21:30 (米) 第2四半期個人消費・確定値 [前期比年率] (前回-34.1%)
- 21:30 (米) 第2四半期コアPCE・確定値 [前期比年率] (前回-1.0%)
- 22:45 (米) 9月シカゴ購買部協会景気指数 (前回51.2 予想52.0)
- 23:00 (米) 8月住宅販売保留指数 [前月比] (前回5.9% 予想3.0%)
- 23:00 (米) 8月住宅販売保留指数 [前年同月比] (前回15.4%)
- 23:00 (ユーロ圏) レーンECB専務理事講演
- 23:30 (米) 週間原油在庫統計 (前回-163.9万バレル)
- 00:00 (米) カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演
- 02:40 (米) ボウマンFRB理事講演
- 第9回英欧FTA協議
- EUが求める英国内法撤回期限
- 米国債償還(1009億ドル)
9月30日の相場見通し
昨晩の市場は、トランプ大統領とバイデン氏の第1回大統領候補者演説を控えて、様子見ムードに留まりましたが、本日はこの結果で、相場が荒れた動きとなるか注意しておきましょう。
注目の、トランプ大統領とバイデン氏の大統領候補者演説ですが、第1回目で注目度は高く、結果次第では、相場が荒れる可能性が残っています。
ただ、どういった結果となるかは、不透明です。雄弁なトランプ大統領の有利が伝えられていますが、直近では、トランプ大統領が、就任前の10年間、まったく所得税を支払っていなかったことが報道されています。
こういった面で、老齢なバイデン氏が、うまく立ち回れるか、大きな焦点となりそうです。基本トランプ有利ではリスクオン、バイデン氏有利ならリスクオフの動きが見えるか注目しましょう。
経済指標としては、日本では、8月小売業販売額と鉱工業生産の速報値、NZ9月NBNZ企業信頼感指数、中国9月国家統計局の製造業と非製造業、財新の製造業PMI、豪州の8月住宅建設許可件数と月住宅ローン、英国の第2四半期GDP・改定値と経常収支、独8月小売売上高と9月失業率、カナダでは、7月月次GDPと8月生産者物価指数、米国では、9月ADP全米雇用報告、第2四半期GDPと個人消費の確定値、9月シカゴ購買部協会景気指数と8月住宅販売保留指数などが発表されます。
経済指標の発表が多いので注意ですが、中国の指標が良好を維持するならリスクオンの動き、ドイツに失業率の悪化は失望につながり易そうです。
米国では、9月ADP全米雇用報告の結果次第では、週末の雇用統計の思惑を誘うこととなりそうです。また第2四半期GDPと個人消費は、確報値ですので前回から変化がなければ影響は少ないでしょうが、上方修正や下方修正があった場合、ドル相場に一定の動きが出る可能性があるので、注目しましょう。
一方英欧の第9回FTA協議が最終日を迎えます。ジョンソン首相が提案した英国内法に、EUが本日を撤回期限としています。もし、英国が拒否する態度を継続するなら、FTA交渉も難航することは間違いなさそうです。この結果次第で、ポンド相場が荒れた動きをする可能性に注意しておきましょう。
その他引き続き新型コロナウイルスやワクチン、米中の安全保障をめぐる報道、株価の動きなどにもチェックしながら対応しましょう。
9月30日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ドル円
- 予想レンジ: 105.00~106.20
- 基本戦略: 早期は買いも、吹き値売り
- 予想時間: 08:55 予想レート:105.66
ドル円相場は、下落も104.00を維持して反発的も、現状戻りが105.73レベルで限定されている。小動きで不透明感が残るが、下値は105.10-40ゾーンが支えるとスロー・ストキャスティクスの反転上昇もあって、日足の雲の位置を目指す動きも想定される。この位置は下限が105.91-85、上限が106.18にあって、当面上値を抑える見通し。また106.55を超えても106.95-107.05、107.54、108.17の戻り高値を順次超えるまでは、あく抜けは見えない。
一方下値は、もし105.10-40ゾーンが支えると強いが、割れると105円前後のサイコロジカル、104.20-50ゾーンが支えると下落は拡大しない。あくまでこういった位置から104円をしっかりと割れてフィボナッチ・リトレースメントの76.4%となる103.67、戻り安値からは103.18、101.99がターゲットとなる。ただ、こういった位置は一旦買いとなり易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなることは変わらない。
デイ・トレードの戦略としては、今日は米国の大統領候補者第1回TV討論会が開催され、東京午前から荒れた動きとなるか注意だが、早期は105.10-40ゾーンが支えるならこれをバックに買いからも検討される。ただし、105.91-106.18への反発ではしっかりと利食い、また売りも検討される。売りはストップを106.55越えとして、106円前半まで売り上がれればベター。ただ、このターゲットも、105.20-40ゾーンが維持されると買い戻し。割れても105円前後では、利食っておきたい。
また買いは、105円前後から104円後半を買い下がっても、ストップは104.40割れ。または、更に買い下がるなら104円割れでの対応となるが、こういった下落では、既に105.20-40ゾーンが上値を抑えるなら利食い優先が良さそうだ。
ユーロドル
- 予想レンジ: 1.1650~1.1800
- 基本戦略: 逆張り的で、売りは吹き値待ち
- 予想時間: 09:09 予想レート:1.1748
反発を1.2011でCapされて、下落も現状は1.1612で下げ止まりを見せて反発的。特に日足のスロー・ストキャスティクスが売られ過ぎ圏で反転を示していることから短期的に戻りを試す動きも想定されることは注意しておきたい。
ただ、上値は、1.1696から1.1753のそれ以前に下値を支えたネック・ラインの上限が抑えると弱く、20日移動平均が1.1784、日足の雲の上限が1.1799、基準線が1.1812に控え、こういった位置は、1.2011の高値から1.1917で形成するレジスタンスと合致しており、上値を抑え易い。またこういった位置を超えると1.1950や1.20のサイコロジカルが視野となるが、再度上値を強めるかは不透明で、Capされるなら上値追いは出来ない。ただ、騙しの動きに注意だが、1.2011を超えると1.2055-90、1.2167の月足の雲の上限がターゲットとなる。
一方下値は、昨日の安値1.1660が下値を支えると良いが、1.1612の安値を割れると1.16のサイコロジカル、更に割れると日足の雲の下限となる1.1567、それ以前の高値1.1495から1.1422ゾーンが視野となるが買いが入り易い。またもし割れても1.12-1.14ゾーンは、揉み合いを経たゾーンで、こちらも買いが入り易いだろう。あくまで1.1168の戻り安値を割れるまでは、堅調相場が続くと見たい。
従って、デイ・トレードの戦略としては、突っ込みは避けて、慎重に戻りを待って売り狙いとなるが、まずは1.18、1.1850方向への上昇から1.19まで慎重に売り場を探して、ストップは1.1918越え。ターゲットは、現状60分足のサポートなる1.1675-1.700ゾーンの維持では利食い優先が良い。また、この位置の買いは、維持を確認する必要があるが、1.1612の安値をストップに、1.16ミドルまで買い下がりの余裕を持って対応。
ただ、こういった下落では、反発しても1.17ミドルが上値を抑えるなら利食いを優先したい。またもし、直近安値や1.16を割れても、当面は1.16前後から買い下がりとなる。ストップは1.15ミドルや1.15割れで対応するか、トレンド的には、更に買い下がりも一考となる。だだ、デイでは、こういった下落では、1.16前半が上値を抑えると利食い優先となる。