「FXはやばい」と言われる理由とは?本当にヤバイ状況を実体験から解説!

「FXはやばい」と言われる理由とは?本当にヤバイ状況を実体験から解説!

FXを始めてみたいと考えている方の中には、「FXはやばい」という噂が気になって、実際にチャレンジするのを躊躇している方もいるのではないでしょうか。

噂されている通り、FXがやばいものなのであればトレードは控えるべきです。

しかし噂が一人歩きしているだけなのであれば、なぜ「やばい」と言われているのかを知る必要があるでしょう。

本記事では、FXがやばいと言われる理由を解説すると同時に、本当に「やばい」と感じた局面について実体験を踏まえて紹介します。

FXはやばいと言われる5つの理由

FX やばい 5つの理由

FXがやばいと言われているのには、さまざまな理由があると考えられますが、その中には勘違いに近いものもあります。

FXがやばいと考えられている主な理由について、以下で説明しましょう。

「FX=ギャンブル」という認識を持たれやすいから

ネット上には、「一夜にして数百万円を溶かした」「退職金がすべてなくなった」というような、FXで多額の損失を出した話が数多く転がっています。

そのため、「FX=ギャンブル」という認識を持たれやすいことから、FXがやばいと言われることが多いと考えられます。

確かに上述したような話は事実としてありますが、「FX=ギャンブル」という認識は正しくありません。

結果的に多くの損失を出してしまう話は、FXに限らずほかの投資でもあり得ることです。

この点の詳細については、以下の記事で詳しく解説しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

【STEP6】FXをギャンブルにしない!勝つべくして勝つ相場の原理 【STEP6】FXをギャンブルにしない!勝つべくして勝つ相場の原理

レバレッジによるリスクが大きいから

FXには「レバレッジ」という独自のシステムがあり、実際の元手よりも多くの金額での取引が可能です。

レバレッジをうまく活用できれば、わずかな金額で多くの利益を生み出すこともできるでしょう。

しかし、それは少しの金額しか投資していないのに大きな損失を抱えてしまう可能性があることと、表裏一体です。

「リスクが大きい」というレバレッジの負の側面のみに着目すれば、「FX=やばい」という考えを抱くのは仕方ないことかもしれません。

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多くの勉強が必要だから

FXの取引自体は数分~数時間、取引手法によっては数秒程度で終わることもあります。

ただし、FXで継続して利益を挙げられるようになるためには、チャートのとらえ方や重要な経済指標の意味など、さまざまなことを勉強しなければなりません。

わずかな時間で終わる取引の裏には、知識や情報をインプットする膨大な時間、相応の努力があります。

そういった努力が必要なことを踏まえて、「大変だ、苦労しそう」というニュアンスを込めて「やばい」と言っていることも考えられるでしょう。

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精神的な負担が大きいから

FXは平日であれば24時間取引が可能ですが、それは裏を返せば常に相場の動きを意識する必要があることを意味しています。

含み損を抱えている場合はいつ損切りしようかと考える必要がありますし、含み益がある場合でもポジションを決済すべきかもう少し様子を見るかの判断に悩むでしょう。

人によっては、ポジションを抱えたままだと値動きが気になって眠れないという方もいるかもしれません。

自由度が大きいことはFXの大きな特徴ですが、その反面、精神的な負担も大きくなる傾向にあるため、「やばい」と感じている方もいるのではないでしょうか。

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一部の人間しか稼げないと思われているから

上述したように、FXでは多くの損失を出した話の印象が強いため、「利益を挙げているのはほんの一握りの人だけ」と考えられてしまいがちです。

それが本当に事実なら、「FX=やばい」と考えられてしまうのも仕方ないことと言えるでしょう。

しかし実際はそんなことはなく、一般社団法人金融先物取引業協会が2018年に発表した調査結果報告書によると、FXで利益を挙げているトレーダーの割合は6割強です。

半数以上の人が稼げているのであれば、「一部の人間しか稼げない」というのは的外れな意見となります。

きちんと勉強をしたうえで取引に臨めば、誰でも利益を挙げられる可能性があるのが、為替相場という舞台なのです。

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本当にやばい?知らないともったいないFXの3つのメリット

FXが簡単に成功できるものではない(≒やばい)ことは、ある意味では事実ですが、それを理由にしてFXにチャレンジしないのは大きな機会損失です。

知らないともったいないFXのメリットを、以下でいくつか紹介しましょう。

小額から取引ができる

利用する口座によって最小取引単位は異なりますが、総じて小額から取引を始められるのは、FXの大きなメリットです。

「小額での取引だと利益もあまり挙げられなさそう」と思われるかもしれませんが、先ほど触れたようにFXには「レバレッジ」というシステムがあります。

レバレッジをうまく活用すれば、少ない元手で大きな利益を挙げることも可能なので、少ない資金で投資を始めたい方にはFXはとてもおすすめです。

24時間取引ができる

24時間いつでも取引ができるというのも、ほかの投資方法とは異なるFXならではのメリットです。

副収入を得るために投資を始めたいとお考えの方にとって、「本業を行っていない時間にできること」は、投資の手段を選ぶにあたって非常に重要なポイントといえます。

日中に仕事があると株式投資を行うのは難しいことも多いですが、本業が終わって家に帰ってからの時間で行えるFXは、多くの方にとって取り組みやすい投資方法ではないでしょうか。

どんな局面でも利益を狙える

FXは「買い」だけでなく、「売り」から取引を始めることもできます。

一般的な投資手法は「買い」からしか取引を始められないため、相場が上昇しているときは利益を狙えるものの、相場が下降しているときに利益を出すのは難しいでしょう。

FXは「売り」から取引を始めて、相場が下降した後に「買い」を入れることで、利益を狙うことができます。

どのようなタイミングでも利益を狙えるのは、FXの大きな魅力です。

FXで本当に「やばい」と感じた局面5選

FX やばい 5つの局面

ここからは筆者が実際に体験した、「あ、これは本当にヤバいな。」と感じた局面について紹介していきます。

そもそもは、ヤバいと感じる状況に追い込まれないことが重要なので、本節をきっかけとして日頃のトレードを見直してみてはいかがでしょうか。

2019/01/02 フラッシュクラッシュ(USD/JPY)

最初に紹介するのは、2019/01/02に起きたフラッシュクラッシュです。

当時は正月休みの真っただ中で、多くのトレーダーは為替変動に対する警戒が薄れていたのではないでしょうか。

そんな中、早朝のAM7:20~AM7:40にかけてドル円は約500pipsも下落しました。

おそらく、突如とした大きな円高局面に巻き込まれ、膨大な数の強制ロスカットが発生したでしょう。

この2019年のフラッシュクラッシュから、正月や長期休暇に伴う薄商い時には、ポジションを持ち越さないようFX会社は警戒メールを配信するようになりました。

フラッシュクラッシュとは?過去事例から分かる原因と対策について

2020/03/09 コロナクラッシュ(USD/JPY)

新型コロナウィルスが流行し始めたころ、世界経済は今後どうなっていくのか、不安視する声が高まっていました。

ここで注目していただきたいのは、週足が数週間にわたって大きな陰線を出していることです。

そろそろ反転するはず、さすがに円安に傾くはず…、そう願いながら最後にダメ押しのクラッシュが発動。

自分の年収の数倍の含み損が表示されていた時、人は勝機を保つことはできません。ヤバいという感情も実感しづらいほどです。

今後も間違いなくコロナクラッシュのような世界的な為替変動は発生するので、それがいつ起きてもいいように、日頃からレバレッジには余裕を持たせておきたいものです。

2019~2020 日中貿易摩擦(USD/JPY)

2019年は上述したフラッシュクラッシュを皮切りに、丸々一年かけて円高に傾きました。

その理由となったのは、当時の米大統領トランプ氏と中国の習近平国家主席との間における、米中貿易摩擦です。

世界経済に大きな影響を持つアメリカと中国が真っ向から衝突すれば、その影響は計り知れません。

その影響は大なり小なり相場に影響し、当時のトレーダーの多くはトランプ氏に振り回されたのではないでしょうか。

こういった状況下ではテクニカルが効きづらく、クロス円の買いポジションを抱えていれば間違いなくヤバい状況だったと言えるでしょう。

2022後半~2023 ユーロ円15年ぶり高値更新(EUR/JPY)

2022年上半期ごろまで、以下の3点を理由としてユーロ円の売りが流行していました。(主にリピート系FX自動売買)

  • 複数人のFXインフルエンサーがユーロ円の売り戦略を推奨していたこと
  • 2022年の時点からユーロ円は超高値圏にあったこと
  • ポジションを保有していてもスワップを支払う必要がなかったからです。

そんななか突如としてEUが利上げを発表し、ユーロ円チャートは日に日に上昇し、多くのトレーダーが含み損に耐え切れずロスカットに追い込まれました。

仮にロスカットを免れたとしても、毎日安くはないスワップを支払い続けることになるので、結果としては大きな損失です。

特に15年ぶりの高値ともなれば、安値圏に戻るには大きな時間を要するので、資金に大きな余裕がない限りはヤバい状況が続くことになります。

2023後半~現在 ドルフラン8年ぶり安値更新(USD/CHF)

ドルフランは2015年ごろから非常に明確なレンジ相場を形成しているため、レンジ下圏内で買いポジションを仕込むトレーダーは大勢いました。

筆者2022年ごろからコツコツと買いポジションを集めており、2022年末~2023年始にかけての上昇で大きな利益を取ることができました。

(ドルフランのレンジ相場は信頼できる、稼ぎやすい…!)

そのように感じて、再び安値圏で買いポジションを集めておりましたが…そのままレンジが反転することなく、2023年末~2024年にかけてチャートは大きく下落しています。

約8年ぶりに安値更新で、抱える含み損は現在進行形でヤバいと言わざるを得ません。

特にスイングトレード等の長期でポジションを持たれる方は、歴史的な高値・安値が来た時に手を打つのではなく、ヤバい状況に追い込まれる前に出口戦略を決めて然るべきでしょう。

FXでやばい状態に陥らないためには?

FX やばい 対策

FXへの向き合い方や資金管理の方法によっては、FXでやばい状態に陥ってしまうことも十分考えられます。

FXでやばい状態に陥らないためのポイントを、以下で紹介しましょう。

余剰資金でスタートする

FXで利益を挙げるためにはさまざまな情報・知識をインプットする必要があり、実際の取引で得た経験や知見を、それ以降の取引に活かさなければなりません。

そのため、FXの取引を始めたばかりのころと何度も取引を繰り返した後を比べれば、後者のほうが適切な選択や判断ができる可能性が高いことは言うまでもないでしょう。

そのため、まだ右も左もわからない初心者のころから、大金を投じてFXを始めるのは悪手です。

まずは余剰資金からスタートして、成功と失敗を繰り返しながら、自分にとっての「勝ちパターン」を見つけることを心がけましょう。

コツをつかんできたと感じてから徐々に取引の金額を増やしていくことで、FXを始めたばかりでいきなりやばい状態に陥ることは避けられるでしょう。

FXは軍資金をどれくらい用意すべき?少額から始めるメリットとは?

レバレッジをかけすぎない

レバレッジは、FXで利益を挙げるために重要な要素であることは間違いありません。

しかし、莫大な利益を挙げられる可能性がある反面、取り返しのつかない損失を生む危険性もあるのが、レバレッジというシステムです。

取引を初めて少しコツをつかんできたと感じ始めたら、「レバレッジをもう少し高くすればより簡単に利益を挙げられるのでは…」と考えることも、自然な流れではあります。

しかし、高レバレッジでの取引ではちょっとした値動きで資産が大きく変動しますし、高レバレッジで取引をしているということ自体が、判断力を鈍らせる原因にもなりかねません。

人によって適切なレバレッジの倍率は異なると思いますが、FXでやばい状態に陥るのを避けたいのであれば、レバレッジは3倍以下に留めることを心がけましょう。

損切りのルールを決めて徹底する

FXでの損失を抑えて利益を積み重ねるためには、「損切り」を徹底することが重要です。

損切りをすべきタイミングは、個人の取引スタイルや投下できる資金によって変わってきますが、自分なりの基準やルールを決めておく必要があります。

決めたルールのもとで機械的に損切りを行うことを徹底しなければ、コンコルド効果によって適切なタイミングで損切りできずに、損失がどんどん増えていってしまうかもしれません。

有名トレーダーが挙げている具体的な例なども参考にしながら、自分なりの損切りルールを決めて徹底することで、やばい状態に陥りにくくなるでしょう。

損切 なぜ損切りをしないトレーダーはダメなのか

まとめ:「FX=やばい」の正誤はトレーダー次第

「FX=やばい」ということは、さまざまな文脈で言われている節があり、その理由には適切なものもあればそうでないものもあります。

「やばいぐらい勉強する必要がある」というのであれば、ある意味正解ではありますが、「わずか数%の人しか稼げないからやばい」と言っているのであれば、それは間違いです。

そのため、「FX=やばい」の正誤は各トレーダーに委ねられている、ともいえるでしょう。

きちんと勉強をして自分なりのルールを守ったうえで取引を行えば、FXは決してやばいものではないので、ぜひFXにチャレンジしてみてください。