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おはようございます。だいまんです。
2020年12月15日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、FOMCを控えて揉み合い気味の展開。株価面では、ナスダックは巣籠需要を好感してプラス圏で引けるも、NYダウは、米国でのワクチン接種開始を好感して、一時歴史的な高値を更新する上昇となったが、デブラシオNY市長が、NY市のロックダウンを示唆したことで、176ドル安まで売りに押された。ただ、為替市場では、大きなリスクオフの動きは見えていない。
ドル円は、GOTOキャンペーンの全国一律での中止を嫌気する形で、103.51まで下落後104.11まで反発、ユーロドルは1.2177を高値に1.2123まで下落、ポンドドルは、1.3446を高値に、フォンデアライエンEU委員長が、「貿易交渉の大枠には賛成だが、詳細部分で依然として課題残る」、デービス英首相報道官が「EUとの交渉時間は非常に短く、合意なしという結果の可能性もあり得る」と発言をしたことが重しとなり、1.3310まで売りに押された。
一方クロス円では、ユーロ円が125.92から126.52まで反発、ポンド円は139.45から138.41まで売りに押され、オージー円は78.72から78.38、NZD円は73.90から73.64で揉み合い、カナダ円は81.31から81.63で推移した。
12月15日の注目材料
- 09:30 (豪) 豪準備銀行・金融政策会合議事録公表
- 11:00 (中) 11月小売売上高 [前年同月比] (前回4.3% 予想5.0%)
- 11:00 (中) 11月鉱工業生産 [前年同月比] (前回6.9% 予想7.0%)
- 11:00 (中) 11月固定資産投資 [前年比] (前回1.8% 予想2.6%)
- 16:00 (英) 11月失業率 (前回7.3%)
- 16:00 (英) 8-10月ILO方式失業率 (前回4.8% 予想5.1%)
- 16:00 (英) 11月失業保険申請件数 (前回-2.98万件)
- 16:00 (英) 10月就業者数増減 (前回-16.4万人 予想-25.0万人)
- 16:00 (英) 10月平均賃金・除ボーナス (前回1.9% 予想2.6%)
- 16:00 (英) 10月3ヵ月ベース週間平均賃金 [前年比] (前回1.3% 予想2.3%)
- 16:45 (仏) 11月消費者物価指数・改定値 [前月比] (前回0.2% 予想0.2%)
- 16:45 (仏) 11月消費者物価指数・改定値 [前年同月比] (前回0.2% 予想0.2%)
- 18:00 (ユーロ圏) レーン・フィンランド中銀総裁・記者会見
- 18:30 (南ア) 11月卸売物価指数・[前月比] (前回0.4% 予想-0.2%)
- 18:30 (南ア) 11月卸売物価指数・[前年同月比] (前回2.7% 予想2.8%)
- 21:00 (NZ) 乳製品価格 (前回4.3%)
- 21:00 (NZ) 乳製品入札 (前回3261ドル)
- 22:15 (加) 11月住宅着工件数 (前回21.49万件)
- 22:30 (加) 10月製造業出荷 [前月比] (前回1.5%)
- 22:30 (米) 12月NY連銀製造業景気指数 (前回6.3 予想6.9)
- 22:30 (米) 11月輸入物価指数 [前月比] (前回-0.1% 予想0.3%)
- 22:30 (米) 11月輸出物価指数 [前月比] (前回0.2% 予想0.3%)
- 23:15 (米) 11月鉱工業生産 [前月比] (前回1.1% 予想0.3%)
- 23:15 (米) 11月設備稼働率 (前回72.8% 予想73.0%)
- 04:30 (加) マックレム・カナダ銀行総裁講演
- 06:00 (米) 10月対米証券投資・除短期債 (前回1089億ドル)
- 06:00 (米) 10月対米証券投資 (前回-799億ドル)
- 06:45 (NZ) 第3四半期経常収支 (前回18.28億NZドル 予想-36.50億NZドル)
- 06:45 (NZ) 第3四半期経常収支・対GDP比 (前回-1.9%)
- 欧州議会本会議(ストラスブール)
- 米国3年物国債償還(240億ドル)
- 高島暦:「戻り売りの日。但し急落したら利入れのこと」
12月15日の相場見通し
昨晩は、FOMCを控えて、総じて揉み合い気味の展開に留まりました。既にクリスマス休暇や年末を控えて、様子見ムードも出ているようです。
本日は、経済指標の発表が多いですが、指標の結果に対する反応の鈍い相場展開が続きそうです。
経済指標としては、豪準備銀行の金融政策会合議事録公表、中国の11月小売売上高・鉱工業生産・固定資産投資、英国では11月雇用統計、仏11月消費者物価指数・改定値、NZの乳製品入札の結果、加11月住宅着工件数と10月製造業出荷、米国では、12月NY連銀製造業景気指数、11月輸入輸出物価指数と鉱工業生産・設備稼働率、翌早朝にはNZの第3四半期経常収支などが発表されます。
RBAの議事録は、政策の維持が続いていますので、特別影響はなさそうです。中国の指標は良好が続けば問題はなく、英国の雇用統計は、強弱で相場が動いても、関心がFTA交渉に集まっています。本日も英欧の要人発言で、相場が一喜一憂する展開が続きそうです。
一方米国では、昨日NY市のロックダウンの可能性が示唆されたこともあり、NY連銀製造業景気指数の大幅な悪化などが見えた場合、リスクオフの動きが広がる可能性に留意しておきましょう。
その他、米国3年物国債の償還日です。金額的に大きいわけではないので影響は少ないでしょうが、少なくともドル円相場の上値を抑える要因となりそうです。
12月15日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
NZDドル
- 予想レンジ: 0.7020~0.7120
- 基本戦略: 押し目買い
- 予想時間:09:10 予想時レート: 0.7090
NZDドルは、堅調に月足の雲の下限を超えて0.7121まで上値を拡大。スロー・ストキャスティクスもダイバージェンスの動きとなっており、今後月足の雲の上限となる0.7335を目指す動きとなるか注目される。この位置が抑えると上値追いは厳しいが、超えると0.7395-0.7525に強い戻り高値圏まで視野となるが、2017年7月の高値0.7559を超える動きが見えるかは不透明となる。
一方下値は、既に0.7000前後がネック・ライン的となっており、維持されると強い。割れて0.6876、0.6725-53ゾーン、0.6680が視野となるが、マイナーサポートと日足の雲の下限が、控えており買いが入り易い。このリスクは、0.6590を割れるケースで、更に0.6547-54、0.6512や0.6490の安値を順次割れると相場が崩れ、0.6382-86から過去の高値となる0.6177のゾーンまで視野となるが、長期サポートからは、買い位置となる。このリスクは、0.5920や0.5844割れとなる。
従って、デイの戦略としては、上値追いは避けて、押し目を待って買い場探し。0.7075が維持されると強い可能性だが、この位置は維持では買っても割れるなら止めるスタンス。この場合の利食いは現状の高値0.7100-20ゾーンが抑えると利食いとなる。また超えても高値圏にあることで、サイコロジカルな0.7150前後のCapでは、しっかりと利食っておきたい。
理想は、指標の発表もあり、悪い結果で更に調整があれば、0.7020-50ゾーンで買い下がって、ストップを0.7000-10ゾーン割れに置いて対応したい。このターゲットは、0.7070-80が逆レジスタンスとなるなら利食い優先で、超えても0.7100-20を超えるまでは、しっかりと利食っておきたい。
ポンド円
- 予想レンジ: 138.00~140.00
- 基本戦略: 戻り売り
- 予想時間:09:30 予想時レート: 138.67
ポンド円は、比較的堅調な動きで、140.30の戻り高値を越えて、140.71まで上値拡大も月足の長期のレジスタンスや雲の下限を前に、上昇を抑えられる形。スロー・ストキャスティクスも反転下落を示しており、今後雲が137.47-46で捻じれる12月18日に下方ブレイクが実現するか注目したい。その場合、136.80の下ヒゲも割れると日足のサポートを割り込む形も想定され、134.88-135.72の戻り安値圏までターゲットとなる。
ただ直ぐにこの下方ブレイクが実現するか不透明だが、134.41を割れると133.62-84の戻り安値圏、133.05や132.95の戻り安値割れると相場は崩れ132円のサイコロジカル、131.78の安値まで割れると130円までターゲットとなる。
一方上値は、既に139.45-73ゾーンが抑えると日足の短期レジスタンスが有効で、あくまで140.35や140.71の戻り高値を越えて、141.00から141.98の戻り高値圏、月足の雲の下限となる142.15まで視野となるが、この位置は、月足の短期のレジスタンスが残っており現状この上抜けは不透明で、あくまで142.72の高値を超えて、月足の144.97の戻り高値、147.97を超えて、サイコロジカルな150円がターゲットとなる。
デイの戦略としては、引き続き英欧FTA交渉に関連するニュースに注意で、慎重に戻りを待って売り狙いとなる。まず139.45をストップに、139円前後の反発で売り狙い。また超えるなら140.71をストップに余裕を持って、140円方向への上昇で売り狙い。この場合140.35をストップとすることも可能だが、騙しの可能性もあり140.50前後まで売り上がることも一考となる。
ただ、ターゲットは138.28-42の月曜日のギャップの上限維持では買い戻しも割れると下限となる137.62-70を前に下げ渋りでは利食いが優先される。またデイでは、こういった位置の維持では買いも検討されるが、137円前後まで買い下がっても、ストップは136.80割れで、ターゲットは、前述のギャップの上限となる138.28-42が抑えるとしっかりと利食っておきたい。