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おはようございます。だいまんです。
2021年7月8日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、総じて揉み合い気味の展開。注目のFOMC議事録では、「予想以上に早く資産購入ペース縮小へ向けた進展が見られているものの、まだ、基準には達していないと多くのメンバーが判断している」とされたことで、反応は限定された。米10年物国債利回りは、一時1.293%まで低下、NY株価は、3指数ともプラス圏で引け、ナスダックとS&Pは、市場高値を更新したが、為替市場に、特別影響は見えていない。
ドル円は、110.82まで反発後、110.51まで下落、ユーロドルは1.1836から1.1782で上下したが、ECBの戦略見直しで、ブルームバーグが「インフレ目標を2%とし、必要に応じてオーバーシュートを容認する」との報道が上値を抑えた。また、ポンドドルも1.3842から1.3754での上下の動きに留まった。
一方クロス円では、ユーロ円が、131.04まで上昇後130.47まで下落、ポンド円が153.18から152.30、オージー円は83.35から82.66、NZD円は78.12から77.40、カナダ円は89.14から88.41まで売りに押された。
7月8日の注目材料
- 08:01 (英) 6月RICS住宅価格指数 (前回83 予想79)
- 08:50 (日) 5月経常収支・季調前 (前回1兆3218億円 予想1兆8072億円)
- 08:50 (日) 5月経常収支・季調済 (前回1兆5528億円 予想1兆5866億円)
- 08:50 (日) 5月貿易収支 (前回2895億円 予想2479億円)
- 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対外中長期債] (前回-1兆265億円)
- 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対内株式] (前回-1471億円)
- 11:30 (豪) ロウRBA総裁講演
- 14:00 (日) 6月景気ウオッチャー調査-現状判断DI (前回38.1 予想41.8)
- 14:00 (日) 6月景気ウオッチャー調査-先行き判断DI (前回47.6 予想49.5)
- 14:45 (スイス) 6月失業率 (前回3.1% 予想2.9%)
- 15:00 (独) 5月貿易収支 (前回155億ユーロ(152億ユーロ) 予想151億ユーロ)
- 15:00 (独) 5月経常収支 (前回213億ユーロ)
- 20:00 (ユーロ圏) ECB戦略見直しの結果公表
- 21:30 (米) 週間新規失業保険申請件数 (前回36.4万件 予想35.0万件)
- 21:30 (米) 週間失業保険継続受給者数 (前回346.9万人 予想332.5万人)
- 21:30 (ユーロ圏) ラガルドECB総裁会見「ECB戦略見直しについて」
- 24:00 (米) 週間原油在庫統計 (前回-671.8万バレル)
- 04:00 (米) 5月消費者信用残高 [前月比] (前回186.1億ドル 予想182.5億ドル)
7月8日の相場見通し
昨晩は、FOMC議事録の結果にも、相場はもみ合い気味の展開に留まりました。本日は、あまり大きな材料はなく、同様な展開が続きそうです。
経済指標としては、英6月RICS住宅価格指数、日本の5月国際収支と6月景気ウオッチャー調査、独5月国際収支、米週間新規失業保険申請件数などが発表されます。
注目は、米国の週間新規失業保険申請件数となりそうです。先週末発表された米6月雇用統計では、非農業部門雇用者数が強い結果も、失業率や平均賃金が弱く、ドル買いは限定されましたが、今夜の週間新規失業保険申請件数が強い結果を示した場合、再び米国の景気回復期待につながりそうです。
また、ECBが、今週火曜日に実施した戦略見直しの結果を公表します。既に一部で、「インフレ目標を2%とし、必要に応じてオーバーシュートを容認する」と報道されています。従来は「中期的に2%弱かそれに近い水準」という曖昧な目標でしたが、それをより厳格な目標に変更し、オーバーシュートも容認するとの柔軟性を持たせた格好となっていますが、大きな目標の変更とも言えず、想定範囲なら影響は少なそうです。ただ、ラガルドECB総裁の発言の状況次第では、ユーロ相場に動きが出る可能性には留意しておきましょう。
その他、直近株価や米長期金利の動きに対する為替市場の反応は鈍っていますが、ただ、大きな動きが出た場合には、影響が出るリスクが残っていることで、引き続き注意してチェックはしておきましょう。
7月8日のデイ・トレード戦略
ドルスイスフラン
- 予想レンジ:0.9210~0.9300
- 基本戦略: 押し目買い
- 予想時間:08:47 予想時レート:0.9255
ドルスイスは、0.9472で上値を押さえられて調整も、0.8925を維持して、日足の雲を上抜ける反発となっている。今後も堅調が続くか注目されるが、上値は、直近高値の0.9272を越えると0.9281-0.9317、0.9354-0.9496の戻り高値圏まで視野となるが、売りが出易い。あくまで0.9472を超えて、0.9532-53などの戻り高値が視野となるが、売りが出易い。このリスクは0.9585越えとなるが、それでも0.9803の高値を越えるまでは、0.9650-0.9800ゾーンと売りが出易い。
一方下値は、0.8189-93の雲の上限、0.9160の戻り安値の維持では強いが、0.9142を割れると0.9082の基準線、0.9076のそれ以前の高値から、0.9007の窓の下限まで視野となるが、サポートから買いが入り易い。ただし、0.8965-76の戻り安値や0.8925-33の戻り安値を割れると調整気味となり、0.8847-71、0.8822-38まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、0.8757の安値まで割れると、相場は崩れ2015年1月のスイスフランショック前の戻り安値圏となる0.8700-04、0.8240-0.8568の窓などを目指すリスクとなる。ただ、流石に歴史的な安値の0.7072を割れるとは当面想定できず、最大下げても0.8500台では、買いが入り易い。
従ってデイの戦略としては、押し目買いで、0.92方向への調整を買い下がって、ストップを0.9193割れとするか、更に0.91後半を買い下がって、ストップは0.9142割れなどで対応。ターゲットは、0.9274の戻り高値が抑えると利食いも、超えるなら0.93前後、超えても0.93ミドルを前に利食いを優先したい。
豪ドル円
- 予想レンジ:82.40~83.30
- 基本戦略:戻り売り
- 予想時間:08:55 予想時レート:82.79
上昇が85.81まで拡大も、この位置が上値を押さえて、調整を82.14で維持する形。ただ日足の上昇サポートや雲を割り込んでおり、今後は雲が逆に上値を抑えると上昇も厳しい。
上値は、83.43-60の基準線や転換線が抑えると弱い。84.20-26の戻り高値を超えても、雲の上限が84.60-70の戻り高値に絡み売りが出易い。また更に84.94-85.06まで上昇しても、現状上抜けは不透明で、あくまで85.19や85.29-45の戻り高値圏の上抜けから、85.81の直近高値を越えて、サイコロジカルや86円や87円、月足からは、87.20の窓の下限、88.12や89.08の戻り高値が視野となるが、90.30の2017年の高値越えは不透明となる。
一方下値は、82.66の戻り安値維持では、直近安値からのサポート形成できることで堅調となるが、維持出来ずに82.15や81.99の戻り安値まで割れると81.09-41、80.68、79.97の月足の雲の下限が視野となるが、サイコロジカルな80円と絡めて、維持では更に突っ込み売りは出来ない。ただし、維持出来ない場合、79.54-80.05、79.21の戻り安値まで割れると78.35-99,77.50-89,76.46-77.12,75.73-76.09なども視野となるが、75.41の安値まで割れると74.57-75.08の戻り安値圏、73.62-74.08まで視野となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ない。このリスクは73.14を維持出来ずに、72.54の安値まで割れるケースで、その場合過去の揉み合いゾーンとなる67.30-70.18ゾーンまで視野となるが、フィボナッチ・リトレースメントや日足のサポートと合わせても良い位置となる。リスクはこれを維持できないケースだが、それでも64.41、62.76の戻り安値を割れるような調整は、現状あまり想定していない。
従ってデイの戦略としては、突っ込み出来ないが、反発があれば売り狙いで、83.36の戻り高値を前に、83.00-30が抑えると売り狙いで、ターゲットは、82.66の戻り安値の維持では利食いも、割れると82.14の安値を睨んで、利食い場を探す形。また、もし、83.36を越えるなら、83.50-00ゾーンを慎重に売り上がって、ストップは84.26越え。この場合のターゲットは、83.36が逆に下支えするなら利食いが安全となる。
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