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こんにちは。鈴木郁夫です。
今週の為替相場予測です。
目次
【2021年9月13日週】概況・展望
先の弱い8月米雇用統計やベージュブックなどを通して、FRBのテーパリング(金融緩和縮小)観測は後退しつつある反面、米債券利回りは再び上昇基調を取り戻しており、市場関係者も相反する動きにやや困惑度を深めている。ファンタルズ的には米金利の優位性、そして、リスク回避のドル買いニーズが顕在化しており、ドルを手仕舞うには時期尚早と言わざるを得ない。ただ、未だに、デルタ株の感染拡大懸念が存在している以上、相対的に手控えムードが広がりつつある為、当面、次なる材料が噴出するまでは、相場の動意待ちが正解であろう。そして、本邦では9月29日の自民党総裁選挙を前に混戦模様ではあるが、現時点では期待先行相場の様相を呈しており、引き続き堅調な株式相場が予想される。ただ、為替相場との相関性は希薄になっており、引き続きドル円は110円前後でもみ合い相場になる可能性が高いだろう。
補足的になるが、衆院選では自民圧勝の声も聞かれているが、河野・岸田の両氏よりも女性初となる高市氏が勝利すれば、地殻変動を踏まえて、自民党の圧勝劇になるとの声も少なくない。いずれにしても、市場には新型コロナウィルスの感染拡大も含め、米中対立構造、そして、アメリカ同時多発テロから20年を迎え、アフガン情勢にも緊張感を強めるなど、引き続き売買材料が多岐に渡っており、方向感を見出しづらい外部環境に変わりがない。引き続き直近のレンジ幅を駆使しながら、待機策で臨むほうがリスクの軽減に繋がるであろう。
【2021年9月13日週】注目経済指標
今週は来週の9月22日のFOMCの動向を見極めるためにも、明日の米8月消費者物価指数、米8月輸入物価指数、米8月設備稼働率、米8月鉱工業生産、そして、米8月小売売上高にも注視せざるを得ないが、相場の方向性を見出すには力量不足と言わざるを得ない。当面、米金利動向にどちらにも振れやすい相場環境と踏んだ方が得策であろう。
注目指標
- 13日(月)米8月月次財政収支 -730億ドル←-3021億ドル
- 14日(火)米8月消費者物価指数(CPI)(前月比) 0.4%←0.5%
- 米8月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比) 4.2%←4.3%
- 15日(水)日7月機械受注(前月比) 3.3%←-1.5%
- 9月ニューヨーク連銀製造業景気指数 18.0←18.3
- 米8月鉱工業生産(前月比) 0.5%←0.9%
- 16日(木)9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 19.0←19.4
- 米8月小売売上高(前月比) -0.8%←-1.1%
- 17日(金)欧8月消費者物価指数(HICP、改定値)(前年同月比) 3.0%←3.0%
- 9月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 72.6←70.3
乖離幅チャート分析
2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。
【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。
各通貨ペア動向
ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
- 平均乖離幅 0.0780
- 現状乖離幅 0.0747→0.0763
先週の様子見に近い買いシグナルドル円109.75円から若干上昇しているが、今週も引き続き弱い買いシグナルドル円109.90円が点灯している
★売りターゲット(ドル円110.10円)
ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
- 平均乖離幅 20.00円
- 現状乖離幅 20.65→19.95円
先週の弱い売りシグナル1.1882から下落に転じており、今週は利益確定買いを伴い、様子見1.1815が点灯している。
★様子見(1.1815)
豪ドル(ドル円-豪ドル円)
- 平均乖離幅 29.20円
- 現状乖離幅 27.90→29.05円
先週の売りシグナル0.7458から下げ足を速めており、今週は弱い売りシグナル0.7357点灯している。
★買いターゲット(0,7320)
ポンドドル(ポンド円-ドル円)
- 平均乖離幅 41.50円
- 現状乖離幅 42.45→42.15円
先週の弱めの売りシグナル1.3868から若干下落しているが、今週も弱い売りシグナル1.3835が点灯している。
★買いターゲット(1.3770)
本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。
売買シグナルは添付のチャートを参照してください。尚、最終的な投資判
断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。