【FXは怖い?】実例から学ぶFXの怖さ|投資家に求められるスキルと素質について

【FXは怖い?】実例から学ぶFXの怖さ|投資家に求められるスキルと素質について

FX取引は、高いリターンが期待できる反面リスクも大きく、それゆえに世間では「FX=怖い」という印象を持たれがちです。

しかしこれは誤った認識であり、FXは仕組みさえ理解していれば、決して怖さを感じるようなものではありません

そこで本記事では、FXが怖いと言われる理由や実例、また投資家に求められるスキルと素質について解説していきます。

FXが怖いと言われる理由

FXが怖いと言われる理由については、主に以下のものが挙げられます。

ハイリスク

FXではレバレッジの活用によって、自己資金の25倍の金額を運用することができます。

この仕組みにより、FXでは他の投資よりも資金効率高く運用できるわけですが、稼げるスピードが早い分、失う早さもあっという間です。

その「資金が溶ける速さ」がしばしば話題となるため、「FXは怖い投資である」という認識が世間に浸透しているというわけなのです。

追証による借金

通常は、口座資金が「0」になる手前で強制ロスカットが執行されるため、口座資金がマイナスになることはありません

しかし、相場の急変時においては強制ロスカットが間に合わず、口座内がマイナスに振れる瞬間が生じることもあります。

そして残念ながら、口座資金がマイナスになった瞬間においてもポジションを保有しているわけですから、その分の証拠金を補填しなければなりません。

資金が溶けてしまった後にどうやって証拠金を補填するのか、それに関しては、追加で入金するようFX会社から求められることになります。

この制度を追証と呼び、巷によくある「FXで借金を負った」というエピソードは、全て追証によるものです。

ネット上の噂

ネット上にはFXについての情報が様々存在していますが、その中には信頼性が低く、誤った情報や悪意のある情報が含まれていることもあります

特に、FXで大金を失った失敗談や、その他ネガティブなイメージは広がりやすいと言えるでしょう。

そういったネット上の噂から、FXは投資初心者にとってハードルが高いとされ、怖いと感じられる要因となっています。

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詐欺商材の混在

最近多いのが「USB詐欺」と呼ばれるもので、USBの中にFXのツールや教材が入っているかのように見せかけ、高額で売りつける手口です。

実際そのUSBを頼りにトレードしたところで勝てるはずもなく、元を回収するために今度はUSBを売りつける側に回る…という目的のすり変わりが起こります。

本当に頼りとなる商材が存在することも事実ですが、悪質なものに引っかからないよう、販売元の信頼性については必ずチェックしておかねばなりません。

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5つの実例から見るFXの怖さ

本節では、FXの怖さについて、筆者が体験した事例からお話ししていきます。

逆に言えば、本節の内容をしっかりと対策しておくことで、FXで怖い思いをしなくても済むということです。

例1:損切りができず損失が膨らむ

「損切りに躊躇してしまい、いつの間にか決済できないほどの含み損が溜まっていた…」

損切りを怠ったがゆえに、口座内の資金をほとんど溶かすというのが、FXで想定される一番怖いパターンです。

初心者・上級者問わず、誰しもが損切りを避けたく思うものですが、現状に目を向けず、ポジションを放置したままにしておくと、取り返しのつかない事態になりかねません。

含み損が3桁の大台に乗ったり、運用資金の3割を超える含み損を抱えると、元金まで復帰するのは一気に難しくなります。

初心者のうちは難しいかと思いますが、自分の想定とは違った相場シナリオになるようであれば、潔く損切りするよう心がけましょう。

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例2:高金利通貨の下落トレンド

コツコツと金利収入を積み重ねるスワップポイント運用は、初心者を中心に人気の高い手法です。

ポジションを保有するだけで金利が付与されるので、時間も手間もかけずに利益を取り続けることができます。

しかし選ぶ通貨ペアやタイミングを誤ることで、受け取るスワップポイント以上に、為替損益で負け越してしまう可能性も考慮しておかねばなりません。

例えば、高金利通貨として有名なトルコリラは、10年以上にわたり下落トレンドを形成しているため、貯まったスワップポイントも為替損失で相殺されてしまうでしょう。

例3:技術的なトラブルで売買不可

注文が殺到する最中ではFX会社のサーバーが混雑してしまうため、状況によっては注文が通らないこともあります。

たとえ稼ぎ時であったとしても、注文が通らなければ利益は絵に描いた餅、何の意味もありません。

技術的なトラブルは、トレーダーの裁量でどうすることもできないので、売買できないことを念頭に置いて、日頃から余裕を持たせた運用を心がけましょう。

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例4:レバレッジ超過

「適用レバレッジは5倍まで!」と一定の水準を設けたとしても、相場の状況によっては瞬く間に超過するリスクがあるので注意が必要です。

例えば2019年1月のフラッシュクラッシュにおいては、米ドル円やユーロ円など、クロス円通貨は軒並み下落することになりました。

特に豪ドル円の下落幅は大きく、76→71円まで急降下です。

この時、仮に10万通貨の買いポジションを保有していれば、一気に50万円の含み損を抱えることになります。

100万円の資金で運用していたとすれば、必要証拠金は「304,000円」、また強制ロスカットのラインは「68.750」。

エントリー時の実行レバレッジは約8倍程度であるものの、下落のピーク時には20倍に達する寸前になります。

ポジションを保有した瞬間の実行レバレッジは、含み損を抱えることによって、意図せず大きく負担がかかることを忘れてはならないのです。

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例5:両建てによる一時しのぎ

証拠金を追加せずにポジションを保有する方法として、両建てがあります。

両建てによって、相場が上がっても下がっても利益が取れるようになりますが、恩恵以上にデメリットが多い手法であるということを覚えておきましょう。

というのも、「買い」「売り」それぞれのポジションを保有して含み損益を相殺することも可能ですが、両建ては経済合理性に欠く行為であり、根本的な解決になっていないからです。

両建てで延命を試みたところで、一時凌ぎはできても、いずれは残された含み損を対処していく必要があります。

また両建て期間中においてもマイナススワップで資金を削られることになるため、出口戦力が明確でない限りは、両建ては控えておきましょう。

FXで怖い思いをしないためには:スキル編

スキル1:1つの手法を突き詰める

FXで勝つためのスキル・手法は無数にありますが、重要なのは「何を選ぶのかではなく、どこまで1つの手法を極められるか」です。

稼げているトレーダーの数だけ勝てる手法が存在するということであり、手法をあれこれと変えているうちは、いつまで経っても勝てるようにはなりません。

期待値だけを追求して、エントリーから決済までをトレードノートに付ける習慣が身につけば、トータル収支がプラスに収まるのにも時間はかからないでしょう。

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スキル2:上位足を意識

まずは「上位足のトレンドに逆らわないこと」これを覚えるだけでも、勝率は大きく改善されるでしょう。

どうしても勝てなくて辛い…という方は、日足や週足といった上位足を基準にポジションを持ってみてください。

なぜなら、上位足に移るほど各ラインやインジケーターは意識されやすくなるため、予測精度も高まり利益が取れやすくなるからです。

「迷ったら上位足を根拠としてエントリー」「上位足の値動きに耐え切れるようレバレッジは控えめ」小手先のテクニックよりも、これらを遵守する方が遥かに勝率に貢献してくれるでしょう。

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FXで怖い思いをしないためには:素質編

素質1:臆病

「臆病」という素質は、投資家にとって大きな武器となるでしょう。

というのも、たまたま自分の予想が的中して、実力を過信してしまうトレーダーが少なくありません。

そして実力を過信してしまうと、人は欲望に飲まれていくものなのです。

徐々にロットを上げて、気づけば当初のロットでは満足できないほど感覚が麻痺してしまえば、転落まではあっという間でしょう。

一方臆病で、自分の実力や相場の動向に対して、常に疑いを持てる人であれば、ストレートに資金が溶けることもないでしょう。

現状に疑いが持てるからこそ、日々の努力や検証を、当たり前のように継続していけるのです。

素質2:勤勉さ

怠惰を求めて勤勉に行き着く」という言葉があります。

FXはスマホやPC上の操作だけで稼げてしまうため、一見すると簡単な稼ぎ方のように思われます。

しかし、稼いでいる裏側には途方もない検証や分析など、努力が必要です。

人の10倍楽するために、人の10倍行動する。

私たちが唯一平等に与えられた「時間」という資産を、惜しみなく先行投資した人だけが、FXでは勝ち組になれるのです。

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まとめ:「FX=怖い」は間違い!正しく扱って安全な運用を!

本記事では、FXが怖いと言われる理由や実例、また投資家として持つべきスキルや素質について解説しました。

FX=怖いというイメージを持たれるのは、FXそのものが怖いからではなく、大半は扱い方が間違っていることに起因しています。

レバレッジを抑え、長期で運用する意識を持つことができれば、FXで怖い思いをせずに済むでしょう。

以上、参考にしていただければ幸いです。