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テクニカル分析の有用性に確信を持つためには、テクニカル分析を実際に用いて、結果を出していくしかありません。
しかしFX初心者であれば、なかなか結果に結びつかず、ついテクニカル分析の習得を諦めたくなってしまうのではないでしょうか。
実際「テクニカル分析は意味がない!」という主張もネットや書籍で散見されるため、その真偽について気になっている人は多いかと思われます。
そこで本記事では、テクニカル分析は意味がないとされる主張の詳細、また実際にテクニカル分析が機能している局面について紹介していきたいと思います。
目次
「テクニカル分析は無意味」と言われる理由
最初にお伝えしておきますと、本サイトの見解としては一貫して「テクニカル分析推奨派」です。
しかしトレーダーの中には、以下の理由から「テクニカル分析は無意味である」という意見も少数見受けられます。
理由1:ランダムウォーク理論
ランダム・ウォーク理論とは「相場の上げ下げは予測不可能であり、決まった法則はない」という理論であり、FXに限らずあらゆる金融チャートに共通するものです。
これは確かにその通りで、チャートの値動きについて基本的には上昇・下降それぞれ1/2と考えることができますが、いかなる理論を用いても100%的中させることはできません。
つまりチャート上のデータを用いたところで、値動きの予測は困難と結論づけられるたため、テクニカル分析は無意味だとされる根拠として、ランダムウォーク理論はよく挙げられています。
理由2:後付け理論が多い
値動きの解説については、テクニカル分析というより単なる後付けで語られることも多いです。
実際、トレンドの分析で活躍する各種ラインはチャートが出来上がってから引かれているもので、理論的な分析が適用されているわけではありません。
テクニカル分析を用いる有用性についても、科学的な根拠が明確に示されているわけではないため、懐疑的な意見が出るのも仕方ないことと言えるでしょう。
理由3:ダマシの存在
テクニカル分析から得られた結果に対して、全く異なった方向にチャートが動くことを「ダマシ」と呼びます。
「ダマシ」が厄介なのは、上手くテクニカル分析が機能しない場合は、その原因を追求して改善できるわけではなく、全て「ダマシ」として片付けられてしまう点です。
ダマシが存在する以上、結局のところテクニカル分析は不完全であると言わざる得ないため、そういった万能性の欠如も大きな根拠として挙げられています。
「テクニカル分析は意味がある」と言える理由
ここからは前節の反論として、「テクニカル分析には意味がある」と言える理由について紹介していきます。
もしテクニカル分析の習得に心挫けそうになった時は、ぜひ以下の内容をお含みおきください。
理由1:投資強者の存在
「テクニカル分析は意味がない」とされる主張の根幹は、上述した「ランダム・ウォーク理論」です。
しかし仮に「ランダム・ウォーク理論」が絶対的に正しいのであれば、FXや株式、その他数多の金融市場で勝ち続けている投資強者の存在が説明つきません。
例えば、世界一有名な投資家ウォーレン・バフェット氏は「ランダム・ウォーク理論」の否定派であり、実際彼は60年以上に渡って勝ち続けています。
FXに世界にもこちらの記事で紹介するように、サラリーマンでは一生かかっても稼ぎきれない金額をコンスタントに稼ぐ、凄腕のトップトレーダーも数多く存在します。
運ではなく、彼らのように「技術」で稼ぎ続ける投資家が存在する以上、「テクニカル」分析の存在もまた否定することはできないのです。
理由2:悲ランダムな局面
次の二つのチャートから値動きを予想するとしたら、どちらの方が簡単と思われるでしょうか?
おそらく多くの方が、上昇トレンドが確認できる右側のチャートを選ぶはずです。
このようにFXでは、トレンドを筆頭として「非ランダムな局面」が発生します。
悲ランダムとは、言い換えるなら「一定の法則・流れに従う」ということであり、その悲ランダムな局面を捉えるために有効な手法こそが、テクニカル分析というわけなのです。
テクニカル分析は本当に有用?実際に機能した局面を紹介!
ここからは、テクニカル分析が実際に機能した局面を紹介していきます。
たまたま成功事例を取り上げて、後付けで解説しているだけに思われるかもしれませんが、テクニカル分析はあくまでも「傾向的に値動きの方向性を捉えるため」に行うものです。
1つの局面における成功や失敗はそこまで重要ではなく、テクニカル分析を追求することで勝率は上がる、ということを知っていただければと思います。
パーフェクトオーダー
短期・中期・長期、それぞれの移動平均線が、同じ方向で揃った状態をパーフェクトオーダーと呼びます。
パーフェクトオーダーは数あるテクニカル手法の中でも、分かりやすい上に精度も高くて優秀です。
上向きにそろったのであれば上昇トレンド、下向きに揃ったのであれば下降トレンドといった具合に、移動平均線の3線に注目することで、トレンドに乗じやすくなるでしょう。
トレンドの発生をピンポイントで狙うことはできませんが、オシレーター系のインジケーターと併用することで、トレンドの転換点を探ることができますので、ぜひ活用してみてください。

ダイバージェンス
ダイバージェンス(Divergence)とは、以下に示すチャート上の値動きとオシレーターの推移から、トレンドの転換点を見極めるためのテクニックです。
- 下落転換:ローソク足が高値切り上げ & オシレーターが高値切り下げ
- 上昇転換:ローソク足を安値切り下げ & オシレーターが安値切り上げ
以下のチャートでは、ダイバージェンスが発生しており、上昇トレンドから下落トレンドへの転換を事前に察知することができました。
MACDは切り下げているにもかかわらず、チャート上では上昇トレンドになっており、MACDが反転した瞬間から下落トレンドの移行しています。
このように値動きとテクニカル指標の「逆行現象」に注目することで、トレンドの転換点が上手く見極められるようになるでしょう。

まとめ:テクニカル分析は確かな効果を持つ!
本記事では「テクニカル分析は意味がない」とされる主張について、以下のポイントを中心に解説しました。
- 「テクニカル分析は無意味」と言われる理由
- 「テクニカル分析は意味がある」と言える理由
- テクニカル分析が実際に機能した局面
FXに限らず、あらゆる投資において「絶対」はありません。
しかしテクニカル分析の有用性を知り、学習と練習を繰り返すことで、必ず勝率は改善されていくはずです。
上手くいかず、時には疑いを持ってしまうこともあるかも知れませんが、「ランダム・ウォーク理論」を打ち破れるほど、1つの分析手法に磨きをかけてみてはいかがでしょうか。
以上、参考にしていただければ幸いです。