FXは仕組みこそ単純ではありますが、勝つための手法は無数に存在しています。
そうなると学ばなければならない事柄も多く、そのハードルの高さに、モチベーションも落としかねません。
しかしFX初心者の方であれば、あれこれと多くを追求するよりも、1つのルールを守るだけでOKです。
それは「トレードの際は必ず週足の方向性をチェックする」ということ。
本当にこれだけで、初心者でも十分に勝てるようになりますので、その理由について詳しく知りたい方は、ぜひこのまま読み進めてみて下さい。
目次
週足には逆らわず、日足には逆らえ
週足の重要性が読み取れる相場の格言として、『週足には逆らわず、日足には逆らえ』というものがあります。
これは『週足で長い陽線が確認できた場合、大勢的には上昇相場になるため、逆らわず買い目線で臨む。ただしエントリーする際は、日足で陰線となる日に絞る』という意味です。
FXでは大勢に逆らわないというのが重要で、小さなトレンドは最終的に大きなトレンドに飲み込まれることになります。
週足ほどの大きなトレンドをフォローしつつ、日足や4時間足チャートの押し目・戻りの狙うというのが、手堅い勝ち方となるでしょう。
週足を主軸にトレードするメリット
なぜ週足に注目することで勝ちやすくなるのか、その理由については以下のメリットから学び取れるでしょう。
FXで伸び悩んでいる方は、まずは週足チャートを主軸にトレードしてみてください。
トレンドを読み違わない
「トレンドを読み違わない」というのは、FXにおいて極めて重要です。
週足では年単位レベルで継続する長期的なトレンドが出現するため、下位足に比べてダマシが入りにくくなります。
そのためトレンドの方向性を正確に捉えることができ、読み間違いによる損失・リスクが低減されるはずです。

チャートに時間を取られない
FX初心者の場合は「チャートを見る時間が増えるほど負けやすくなる」ということを覚えておきましょう。
チャートを見るとポジポジ病が込み上げてくるため、いろんな理由を付けて、無理矢理にでもポジションを持とうとする人が多くいます。
しかし当然ながら、感情に流されたトレードで勝てるはずもなく、負けた原因がよく分からないまま退場する初心者を山ほど見てきました。
その点週足チャートであれば、ローソク足が更新されるのは週一回のみ、これなら頻繁にチャートを確認する必要はありません。
だからこそ、吟味と検討を重ねて、狙い済ませた渾身のエントリーができるというわけです。
レバレッジ・資金管理が身に付く
スキャルピングからFXを始める人は早々に退場しますが、その逆も然り、週足を主軸としたスイングトレーダーは長期にわたって生き残る傾向にあります。
なぜなら週足のローソク足は、それぞれが数十pips〜数百pipsと値幅が大きく、そこで生き残るためには、少なくとも同程度の値動きに耐え切らなければなりません。
「レバレッジはなるべく抑え目に」という意識は、いずれの時間足に移っても共通する心構えであり、週足チャートで培われるレバレッジ・資金管理は、以降のトレード人生を支える屋台骨となるでしょう。

FX初心者こそ実践!週足環境におけるトレード手法
週足チャートをトレードに取り入れる際は、ぜひ以下の手法を意識してみてください。
これらを徹底することで、勝率や収支が大きく改善されていくはずです。
手法1:移動平均線の活用
週足チャートを主軸にトレードする場合は、移動平均線を徹底的に活用しましょう。
トレンド系インジケーターの王道といえば移動平均線ですが、週足の移動平均線は、特に色濃くトレンドを反映します。
以下のチャートは、米ドル円(USD/JPY)の直近10年の週足チャートです。短期移動平均線(赤線)は、ローソク足からほとんど乖離せず、追随している様子が読み取れます。
下位足の値動きを全て吸収して形成される週足、そしてその移動平均線はダマシが入りづらく、他の時間足と比べても精度は勝ります。
今現在勝てていない人は、下位足ばかりに気を取られていないでしょうか。
移動平均線の真価を発揮するためには、より上位の時間足で用いる方が効果的であり、結果的に勝ちやすくなるということを覚えておきましょう。

手法2:週足から日足・4時間足に移る
週足チャートの使い方のコツとしては、上位足→下位足の順番で目線を移していくことです。
週足を筆頭に上位足では長期的なトレンドが確認でき、それよりも下位の時間足では、より細かい値動きを追うことが出来ます。
重要なのは、上位足と下位足それぞれの特徴を組み合わせて相場を把握することで、まずは上位足で主要トレンドを確認することを徹底してください。
「下位足のトレンドは上位足のトレンドに従いやすい」というFXの性質を身体に覚えさせることで、勝率は大きく改善されていくでしょう。
手法3:プラススワップに限ったエントリー
週足チャートでは、ローソク足が形成される時間の長さもあり、トレードの機会が少なくなってしまうというのが唯一の懸念点です。
そうなるとエントリーから決済までの時間も長くなってしまうわけですが、ここで注意しておきたいのがスワップポイント。
マイナススワップであれば、少ない金額ながらも日々支払い続けることになるため、大きなストレスになるでしょう。
だからこそ長期戦になりがちな週足トレードでは、プラススワップに限ったエントリーをおすすめします。
週足チャートを使いこなすポイント
ポイント1:まずは環境認識
環境認識は、トレンドの方向性や相場の状態を見極める、トレード前の下準備です。
この環境認識で重要となるのが週足チャートであり、基本的には週足チャートと同じ目線でトレードしていけば、大きな痛手にはなりません。
エントリー後、短期的な逆行によって含み損を抱えることはあっても、その後の日足・週足のトレンドの救済される可能性が残されているため、その分負けることも少なくなるというわけです。
他にも環境認識の目的、またやり方については、初心者が優先的に学ぶべきポイントとなっておりますので、ぜひ以下の記事を参考に習得していただければと思います。

ポイント2:レバレッジは1倍から
「FXを始めたからにはすぐに大金を稼ぎたい」という気持ちもわかりますが、この思考で生き残れる人は、限られた天才だけです。
始めた頃こそ急がば回れの精神が重要で、特に週足を主軸としてトレードするのであれば、レバレッジ1倍で始めるぐらいの慎重さが欲しいところです。
週足チャートにも慣れて、順調に勝ちが積み重なるようであれば、そこで初めてレバレッジを2倍3倍に増やしきていきましょう。
メンタルや技量が備わっていないうちからレバレッジを掛け過ぎてしまうと、簡単に資金が溶けてしまうので、段階を1つずつ経るのが長生きのコツです。

まとめ:週足チャートは負ける要因が少ない!
本記事では、FX初心者が週足に注目すべき理由として、以下のポイントを中心に解説しました。
- 週足の重要性について
- 週足でトレードするメリット
- 週足環境におけるトレード手法
FX初心者は、トレードのスキルもメンタルも不十分で、厳しいゼロサムゲームを勝ち抜くのは困難であるという見方が多数派です。
しかし時間という大きな武器を使うことに関しては、初心者〜上級者に隔てはありません。
相場において、圧倒的な存在感を放つ週足チャートを参考にすれば、初心者というハンデを補って余りあるほど、とにかく負ける要素が少なくなります。
時間はかかるかもしれませんbが、マーケットは我々をずっと待ってくれています。急ぐ必要は何一つありません。