[AD] 運営維持のため、一部広告リンクを設置する場合がございます(詳細)
スワップ金利という言葉をご存知でしょうか?
単純にトレードするよりも稼ぎやすく、安定的な収入源になるため、従来より日本人トレーダーを中心に人気の運用手法として知られています。
しかしいくら稼ぎやすいといっても、いくつかのリスクやデメリットがあるのも事実。
本記事では、スワップ金利のリスクや仕組み、また賢く安定して稼ぐ方法について解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
スワップ金利(スワップポイント)とは
スワップ金利(スワップポイント)とは、通貨ペアを構成する二カ国間における金利差のことです。
分かりやすくイメージしていただくために、高金利通貨として有名な南アフリカランド円を例に解説していきましょう。
2022年5月現在、南アフリカの政策金利は「4.25%」、日本の政策金利は「-0.1%」となっており、その差は「4.35%」です。
また南アフリカランド円の買いポジションを保有するということは、円を売り、南アフリカランドを買うということ。
つまり、日本円を南アフリカランドに両替することであり、保有量に応じて金利が付与されるようになります。
FXでは売買せずとも、ポジション保有によるスワップ金利だけで利益を出すことも可能なことから、最も簡単な運用の1つといえるでしょう。
スワップ金利の決まり方・計算方法
スワップ金利によって、どの程度稼ぐことができるのか、その計算方法について学んでいきましょう。
なお本節の例では、南アフリカランド円(金利差:4.35%)を1ロット、買いポジションで保有することを考えていきます。
ステップ1:1ロットあたりの必要資金
南アフリカランド円を1ロット保有するための証拠金は、次のように計算されます。
上式の通り、南アフリカランド円を1ロット保有するためには、80000円の証拠金が必要です。
なお80000円という金額は、レバレッジ1倍を適用した場合であり、レバレッジを効かせることで最低3200円からでもポジションを保有することができます。
ステップ2:1ロットあたりのスワップ金利
1ロット保有した時のスワップ金利は、金利差と、通貨保有に必要となる資金量から求めることができます。
上記の計算から分かることは、南アフリカランド円を1ロット、1年間保有することで3480円のスワップ金利が得られるということです。
ステップ3:1日あたりのスワップ金利
1日あたりのスワップ金利は、次のように求めることができます。
ここまでをまとめると、南アフリカランド円のスワップ金利については、1ロットにつき1日あたり9.53円受け取れることが分かりました。
100ロット保有することで、約1000円が毎日受け取れるようになるので、副収入としては十分な金額が見込めるのではないでしょうか。
スワップ金利運用のメリット
スワップ金利を目的とした運用は、さまざまなメリットを秘めています。
以下のメリットに魅力を感じた方は、ぜひ運用を検討してみてはいかがでしょうか。
メリット1:毎日受け取れる
スワップ金利は、日付が変わる瞬間に権利が確定するため、毎日安定して受け取ることができます。
1日あたりの金額がわかれば、月単位、また年単位の金額も計算しやすいため、始めるモチベーションにも寄与するのではないでしょうか。
また、どのくらいのスワップ金利が受け取れるかについては、「SBI FXトレード」のシミュレーション機能が便利(口座開設不要)です。
対象の通貨ペアとロット数を入力することで、どれくらい金利が付与されるのか、月単位・年単位のグラフを算出することができます。
メリット2:レバレッジによって調整可能
レバレッジの活用によって、受け取れるスワップ金利を自由に調整することができます。
例えば南アフリカランド円の買いポジションは、80000円の資金によって年間3480円付与されることについては上述した通りですが、これはレバレッジ1倍の場合です。
仮にレバレッジ10倍であれば、必要資金は10分の1となるにもかかわらず、スワップ金利の金額は変わりません。
つまりレバレッジを効かせれば効かせるほど、受け取れる金利を増やすことができるのです。
もちろんリスクも高まりますが、巷の外貨預金と比較しても、格段に高い運用パフォーマンスを発揮してくれるでしょう。
スワップ金利運用のデメリット
スワップ金利の運用には、いくつかのデメリットも存在しています。
最初から多くの資金を投入してしまうと、取り返しのつかない事態になりかねませんので注意しましょう。
デメリット1:スワップ金利の不定期な変動
スワップ金利の根幹をなす政策金利は、経済情勢に合わせて日々変動しています。
超重要!FXにおいてアメリカの政策金利を意識すべき理由とは?そのため、毎日受け取れるスワップ金利もわずかながら上下しており、当初の予定よりも受け取れなくなった…ということも少なくありません。
またスワップ金利は、FX会社の手数料も考慮されており、各口座によって受け取れるスワップ金利は異なります。
特定の口座1つに絞って運用していると、他の口座より受け取り損ねるリスクもあるため、スワップに注力した口座をいくつか分散しておくと良いでしょう。
デメリット2:為替差益で負ける可能性
ポジションを保有し続ける限り、毎日スワップ金利を受け取れるようになるため、つい次々とポジションを積み増ししたくなってしまうでしょう。
しかし保有ポジションの評価損益は刻一刻と上下しており、時にはスワップ金利以上の損失を抱えることも珍しくありません。
特にトルコリラ円のような、長期的に下落トレンドが継続している通貨ペアには注意が必要で、通貨としての信用価値も最低ランクです。
トルコリラは天国?地獄?トルコリラの魅力や今後の見通しについてスワップ金利目的で特定の通貨ペアを長期保有するのであれば、くれぐれも対象の国の経済状況、なぜ高金利に設定されているのか、事前に入念なチェックが必要といえるでしょう。
スワップ金利を活かしたおすすめトレード手法
ここからはスワップ金利を活かした、おすすめのトレード手法について解説していきます。
いずれもリスクが低く、また安定的に稼げる手法になりますので、ぜひ皆さんのトレードにも取り入れてみてください。
手法1:金利を活用した買い増し
投資における複利の効果については、もはや言うまでもありません。
【シミュレーションあり】FXにおける効率的な複利運用とは?しかしいくら福利が効率的とはいえ、新たにポジションを保有するためには、さらなる資金の投入が必要であり、人によっては捻出するのが厳しいという人もいるでしょう。
そこで追加入金する代わりに、日々貯まっていくスワップ金利をそのままポジション保有に充てる、という戦略をおすすめします。
そうすることで、金利がさらなる金利を生み出すようになり、口座資金は加速度的に増加していくでしょう。
手法2:アービトラージ
為替差益のリスクを減らして、安定的にスワップ金利を稼ぎたいという人は、アービトラージ(裁定取引)と呼ばれる手法がおすすめです。
FX会社ごとに受け取れるスワップ金利は大きく異なり、実は口座の選び方によっては、以下のようにスワップポイントをプラスにしたまま両建てすることも可能。
A口座:買いスワップ「+5」 & 売りスワップ「-5」
B口座:買いスワップ「+4」 & 売りスワップ「-4」
A口座で買いポジション、B口座で売りポジション、これらを両建てすることで、為替変動のリスクを減らして「+1」のスワップポイントを受け取ることができます。
一例を示すと、LIGHT FXにおける豪ドル円の売りスワップは「-5」
一方で、DMM FXにおける買いスワップは「+6」
つまりDMM FXで買いポジションを保有し、Light FXで売り注文を保有する両建てを行うことで、為替差益のリスクなくスワップ金利「+1」受け取り続けることができるわけです。
おそらくFXでもっとも手堅く、かつ安定的に稼げる手法になりますので、裁量トレードで上手く稼げないという人は、是非アービトラージに挑戦されてみてはいかがでしょうか。
手法3:ダブルスワップ狙い
手っ取り早く、なおかつ安定的にスワップ金利を稼ぎたいという方は、GemForexのダブルスワップ狙いがおすすめです。
GemForexでは、海外FX会社の中でもスワップ金利が優良で、特にUSD/JPYは買いポジション・売りポジション、双方がプラスです。
両建てすることによって為替変動のリスクを排除し、スワップ金利だけ安定的に受け取れる…理論的には必勝法といってもいいでしょう。
とはいえ提供スワップが変動するリスクや、両建てに関する取り決めがあるため、実践する際には同社の規約によく目を通しておく必要があります。
まとめ:スワップ金利で誰でも作れる安定収入!
本記事では、FXにおけるスワップ金利について、以下のポイントを中心に解説しました。
- スワップ金利とは
- スワップ金利の決まり方・計算方法
- スワップ金利のメリット・デメリット
- スワップ金利を活かしたおすすめトレード手法
最近では、各国がコロナ禍に施した金融緩和を抑えようと、こぞって利上げの動きを見せています。
そのため、低金利を維持し続ける日本との金利差は広がるばかりであり、クロス円通貨とスワップ金利運用は相性抜群です。
放っておいても毎日金利が積み上がるため、手っ取り早く副収入を構築したいという方は、ぜひ運用を検討してみてはいかがでしょうか。
以上、参考にしていただければ幸いです。