トルコリラ円の見通しは?上昇する見込みやポイントについて徹底解説

トルコと日本が持つ1つの共通点について、皆さんはご存知でしょうか?

それは、インフレが進行しているのもかかわらず、金融緩和を強行しているという点です。

果たしてその政策が、今後においてどのような影響をもたらすのか、またトルコリラ円はどうなっていくのか…。

本記事では、トルコの現状を振り返りつつ、トルコリラ円の長期的な見通しについて考察していきたいと思います。

トルコ国の現状について

トルコリラが「終わった」と言われる理由は?今後の見通しや最適な運用方法とは

トルコリラ円のチャートは、長年大きな下降トレンドを形成しており、短期的に反発することはあっても、トレンド転換は難しいように思えます。

 


簡潔にいえば、トルコの抱える問題は山積みです。

トルコリラは通貨としての信頼性が乏しく、経済情勢も不安定

インフレ率は約60〜70%と高く、貿易収支も赤字続き

また隣国には、関係が悪化が懸念されるシリアとイラクが位置しており、テロ組織やイスラム教徒の活動など、地理的にも恵まれてはおりません。

 

このような状況下では、どう考えてもトルコリラ高は望めないでしょう。

つまりトルコリラ円のチャート上昇も、厳しくなるということです。

その他にも、トルコリラのスワップポイント運用に関する注意点を以下の記事にて紹介しておりますので、ぜひご一読ください。

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トルコリラの価格はどうなる?今後10年の見通しについて

巷では「終わった…」と囁かれるトルコリラですが、今後10年スパンで考えた時、その見通しはどのようなものになるでしょうか。

 

結論から言えば、今後においてもトルコリラ安が継続する見込みは高いです。

2021年末に大きな局面を迎えたトルコリラですが、2022年に入ってからもCPI(消費者物価指数)が50%を超える(2002年ぶり)など、経済の安定性が懸念視されています。

さらに「コロナの影響によるインフレ」と「ウクライナ情勢による物価上昇」が痛手となり、ただでさえ課題が山積する中、その解決は、益々難しいものとなっているでしょう。

 

とはいえ、円の価値自体が低くなる可能性が高いため、相対的にトルコリラ円のチャートが上昇していくことも考えられます。

日本の抱える問題も深刻であり、拍車がかかる高齢化社会、増え続ける負債、生産性の低下など、国力が衰退していくことは明らかです。

スワップポイントは魅力的!トルコリラ/円が上昇する見込みは?

トルコリラは天国?地獄?トルコリラの魅力や今後の見通しについて

リスク的とはいえ、トルコリラの持つスワップポイントは非常に魅力的です。

チャンスがあれば積極的に買いポジションを保有したいところですが、もはやトルコリラが復活する見込みはないのでしょうか?

本節では、トルコリラを取引する上で押さえておきたいポイントについて紹介していきます。

ポイント1:短期間の見通しは期待できる

現在で考えると、短期的にはトルコリラ円のチャートが上昇していくことが考えられます。

理由としては主に二つあり、一点目は円売りが加速しているということ。(詳細は後述)

そして二点目は、トルコ政府にとって大きなイベントが起こらないことです。

そのため、あまり大きな値動きをせずに、レンジ相場を形成

つまり1年間という短期で見れば、スワップポイントで稼ぐことも、またスキャルピングやデイトレードなどで稼ぐことも不可能ではありません。

ポイント2:観光業の成長に期待

コロナ禍に陥る以前、トルコは観光地として非常に人気の高い国でした。

世界遺産の保有件数は15件(第17位)であり、イスタンブール・カッパドキア・トロイ遺跡など、聞き覚えのある観光地も多いです。

そんなトルコにおいては、観光関連収入がGDPの約5%を担っており、サービス業や観光業の国内雇用者は非常に大きい割合を示しています。

今後トルコの景気が良くなるには、外国人旅行者が増えトルコにお金を落とす(外資が増える)ことが浮上のきっかけになるでしょう。

観光客の賑わいが不可欠でもあるため、コロナ収束に関するニュースが出れば、トルコリラ高の好材料と見ても良いかもしれません。

ポイント3:エルドアン大統領の金融緩和政策

現状のトルコは、激しい金融緩和が継続しています。

金融緩和とは、中央銀行(日銀など)が政策金利を引き下げたり、資金の供給量を増やすことであり、トルコ政府はとにかく金利を下げようと必死なのです。

トルコ政策金利推移 引用元:外為ドットコム

トルコの政策金利は14%

この数字だけを見れば、本当に金融緩和(金利の引き下げ)を実施しているのか…と疑問に思うかもしれません。

しかしトルコのインフレ率は70%近くにまで達しており、放っておけば一年後には物価が1.7倍になってしまう始末。

このような状況下においては、政策金利14%という数字は焼け石に水、やはり金利を抑えすぎている状況です。

 

現状は、トルコの政策金利がインフレに追いついていない状況であるため、今後は金利を上げて調整していくことが考えられます

トルコリラの金利上昇は、スワップ投資家を惹きつける強烈な好材料となるため、短期売買で利益を上げるのであれば、このタイミングは見逃したくないところです。

円安の影響でトルコリラ円チャートは上昇する?

「円」の価値は大きく下落し、世界的に円安が進行しています。

クロス円通貨におけるスワップ投資は基本的に円を売ることでもありますので、円安の動向については常にチェックしておきましょう。

円安が進行した理由1:金利差の拡大

日本では、長いこと政策金利が低く保たれています。(-0.10%)

ポジティブに捉えると、それほど通貨の価値が安定してるということになりますが、最近では各国との金利差拡大が問題視されるようになりました。

その発端となったのは、2022年2月より表面化した「ウクライナ問題」です。

以前までは、こういった有事の際は円が変われる傾向にありましたが、資産を円にシフトさせたとしても金利はつきません。

外貨を保有してリスクヘッジに努めるのであれば、日本と同等レベルに安定していて、なおかつ金利が高い国(米国、カナダなど)を選びたいと思うのも当然のことと言えるでしょう。

円の需要がなくなることについては、クロス円通貨チャートの上昇に繋がりますので、スワップ投資における好材料として情報を追っていきたいところです。

円安が進行した理由2:大規模な金融緩和

円安が進行する最たる要因は、大規模な金融緩和です。

円の供給量が増え続けるのであれば、円の価値が弱くなってしまうのも仕方ありません。

そのために、円はドルに対してばかりか、世界の主要通貨のほとんどに対して値を下げ続けています。

そもそも、なぜここまで円を刷り続けて供給量を増やすのかといえば、日本が抱える大きな借金が原因です。

円の価値は落ち続け、また金利も給料も上がらない状況では、日本は益々貧しくなってしまうでしょう。

もはや政府に頼ることはできない状況であるため、国民一人ひとりが投資や資産運用に目を向けていかねばなりません。

トルコリラ円スワップ投資向きのおすすめFX会社

本記事の内容を踏まえた上で、トルコリラ円のスワップ投資に挑戦してみたいというチャンレンジャー向けに、おすすめのFX会社を紹介していきます。

選ぶFX会社によって、受け取れるスワップポイントは大きく異なりますので、少しでも有利な口座を選べるよう参考にしてみてください。

ヒロセ通商(LION FX)

引用元:ヒロセ通商

スワップ投資家の多くがメイン口座として選んでいるのが、ヒロセ通商(LION FX)です。

スワップポイントが多いのはもちろんのこと、スプレッドや約定力、また各種キャンペーンなど非常に恵まれた取引環境になるでしょう。

その他にも、ここでは語り尽くせないほどのメリットに溢れておりますので、詳しくは以下の記事を読み進めてみてください。

ヒロセ通商(LION FX)の評判・口コミは?メリット・デメリットなど徹底解説 顧客満足度 総合1位!ヒロセ通商(LION FX)のメリット・デメリットを徹底解説!

LIGHT FX

引用元:LIGHT FX

LIGHT FXは、初心者にも扱いやすいシンプルな機能性が特徴です。

スワップポイントも業界最高水準をキープしており、トルコリラに限らず高金利通貨の運用に欠かせないFX口座といえるでしょう。

全体的な口座スペックも高く、1000通貨単位での取引も可能なので、これからFXを始めたいという人にこそおすすめです。

GMOクリック証券

トルコ情勢から判断して、これからはショートポジションを積極的に狙いたいという方は、GMOクリック証券がおすすめです。

通常、国内口座の多くはマイナススワップを高く提示しており、高金利通貨ともなれば中々思い切ってショートポジションを持つことができません。

しかしGMOクリック証券では、買いスワップと売りスワップが殆ど同じ水準で設定されており、ショートポジションに関しても躊躇せず保有することができるでしょう!

まとめ:「リラ」も「円」も価値は下がる可能性大!

本記事ではトルコリラ/円について、以下のポイントを中心に解説しました。

  • トルコ国の現状について
  • トルコリラ円10年後の見通しについて
  • トルコリラ円が上昇する見込みについて
  • 円安の進行について
  • おすすめFX会社3選

トルコリラは、至る所のメディア・記事で言われている通り、見通しは決して明るくはないでしょう。

しかしFX取引は、通貨と通貨の綱引きのようなもの。

トルコリラ以上に日本円が弱まれば、トルコリラ円チャートの上昇もないとは言い切れません。

スワップポイント投資は、買う通貨だけでなく売る通貨についても、情勢を踏まえる必要があると知れば、トルコリラ円のスワップ投資にも多少の希望が見出せるのではないでしょうか。

以上、参考にしていただければ幸いです。