FXの冬時間ってなに?詳細やトレードの注意点を解説!

あなたはFXの”冬時間”をご存知ですか?

日本人にはあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、世界の国々では、夏時間と冬時間を使い分ける文化が一般的なのです。

夏になって日照時間が長くなると、海外では時計の針を1時間早く進めて生活する「サマータイム」が始まります。

そして、冬になり、日照時間が短くなると、1時間早くずらしていた時計の針をもとに戻し、冬時間を適用するのです。

海外の多くの国では、この時間の切り替えを国家全体で取り入れていますが、日本ではごく一部の企業が、自主的に取り入れている程度です。

ただ、FXの相場に関しては、日本でも夏時間と冬時間が明確に分かれており、この事実を知っておかないと、トレードで思わぬ損失を出してしまうことがあります。

そこで今回の記事では、「FXの冬時間」について解説していきます。

FXの冬時間を知らないと損失を抱える!?

冬時間を知らないデメリットとしては、例えば重要な経済指標が発表されるタイミングを間違えてしまう可能性があります。

特に、ファンダメンタルズ分析を駆使してトレードしたり、一時的に発生する大きな為替変動を狙ったスキャルピングをしている方にとっては、経済指標発表のタイミングを間違えることは、大きな損失につながりかねません。

例えば、夏時間が適用される状況で、日本時間の21時に発表されていた経済指標は、冬時間に切り替わると1時間遅れて、22時に発表されることになります。

そのため、夏時間から冬時間に切り替わっていることを知らず、21時に経済指標が発表されると思い込んでいると、予想外の急変動に巻き込まれるおそれがあります。その上、「今回は相場があまり動かないな」と21時の時点で判断し、ポジションを持ったまま寝てしまったりすると、大変なことになりかねません。

翌朝起きて、チャートを確認した結果、経済指標発表の影響を受けて大きな損失を抱えてしまった、なんて可能性もあるので注意が必要です。

そんな想定外の損失を防ぐためにも、冬時間の取引時間は必ず知っておきましょう。

FXにおける冬時間の期間と取引時間

それでは次に、FXにおける冬時間の取引時間について解説していきます。

その際に、ひとつ注意していただきたいのは、”あなたのトレード環境に応じた取引時間を自分で確認しておく”ということです。

なぜなら、冬時間が適用される取引時間は、お使いの証券会社によってそれぞれ異なるからです。

したがって、あなたが使っている証券会社の公式ホームページなどで、正確な取引時間は必ずチェックするようにしてくださいね。

それも踏まえて、ここではいくつかの証券会社の取引時間を一例としてご紹介します。

【SBI証券の冬時間】
期間11月第1日曜日 ~ 3月第2日曜日
取引時間AM7:00 ~ AM6:30
【DMM FXの冬時間】
期間11月第1日曜日 ~ 3月第2日曜日
取引時間AM7:00 ~ AM6:59(月~木曜日)
AM7:00 ~ AM6:50(金曜日)
【LIGHT FXの冬時間】
期間11月第1日曜日 ~ 3月第2日曜日
取引時間AM7:00 ~ AM6:40

上記のように、3社を比較してみても取引時間に若干の差があるのが分かります。

こういった細かい時間の違いを知っておくだけでも安全なトレードができるので、ぜひあなたが使っている証券会社の冬時間はいつからいつまでなのか、必ずチェックしてくださいね。

各市場の冬時間

続いて、東京市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場における冬時間の期間をご紹介します。

ロンドン市場やニューヨーク市場は、東京市場に比べて相場が活発に動きやすいので、そこを狙ってトレードする方も多いでしょう。

だからこそ、ロンドン市場とニューヨーク市場でトレードするのであれば、夏時間と冬時間の違いに気をつける必要があります。

ちなみに、日本には夏時間と冬時間を区別しないので、東京市場は一年中同じ時間で動き続けます。

冬時間における各市場の取引時間は、以下の通りです。

東京市場9時00分 〜 18時00分
ロンドン市場17時00分 ~ 翌1時00分
ニューヨーク市場23時00分 ~ 翌7時00分

冬時間への移行に伴う注意点

また、ロンドン市場とニューヨーク市場の始まる時間帯が違うように、ヨーロッパやアメリカでは、冬時間に移行するタイミングも国家ごとに違うので、こちらも要注意です。

各国が冬時間に移行するタイミングは、以下のようになっています。

アメリカ11月の第1日曜日から冬時間に移行
ヨーロッパ10月の最終日曜日から冬時間に移行
オーストラリア4月の第1日曜日から冬時間に移行
ニュージーランド4月の第1日曜日から冬時間に移行

そしてこの中でも特に注意したいのが、オーストラリアとニュージーランドです。

どちらも南半球の国なので、季節が逆になります。

そのため、日本時間で夏時間のときに冬時間が、冬時間のときに夏時間が適用されるので、オージー系やニュージー系の通貨ペアでトレードする場合は意識しておくとより安全ですね。

FXの冬時間:まとめ

日本人にはなかなか馴染みがないかもしれませんが、FXでトレードするのであれば、冬時間は必ず押さえておくべきシステムです。

先ほどもお伝えしましたが、証券会社によって冬時間が適用される取引時間は異なるので、自分が使っている証券会社のホームページなどで、しっかり調べておきましょう。

また、下記のページでは「FXの夏時間」について解説しているので、ぜひこちらも一緒にチェックしてみてくださいね!

FXの夏時間ってなに?詳細やトレードの注意点を解説!