トランプの病状次第【2020年10月5日】

トランプの病状次第【2020年10月5日】

おはようございます。だいまんです。

2020年10月5日相場分析です。

昨日のマーケット

金曜日の海外市場は、トランプ大統領夫妻が新型コロナウイルス陽性との報道を受けたリスク回避の動きも、ペンス副大統領とムニューシン財務長官が、新型コロナ検査は陰性、「トランプ大統領は新型コロナウイルス感染で軽度の症状」との報道を受けて、一服となった。

また、米9月の非農業部門雇用者数は、+66.1万人と予想を下回ったが、失業率が7.9%と予想より改善したことで、影響は限定された。尚NYダウは、の433ドル安からペロシ下院議長が「米景気対策について協議を続ける」、「景気対策について成し遂げられる」などと述べたこともあり、一時プラス圏を回復したが、維持出来ずに終了した。

ドル円は、104.94から105.40まで反発、ユーロドルは1.1696から1.1742で上下し、ポンドドルは、3日のフォンデアライエン欧州委員長とジョンソン首相の会談を前に様子見ムードの中、1.2837から1.2955まで一時反発した。

一方クロス円では、ユーロ円が123.03の安値から123.54まで反発、ポンド円が135.06から136.40まで買い戻された。

10月5日の注目材料

  • 豪州・冬時間移行
  • シドニー市場休場(労働者の日)、中国市場休場(国慶節・中秋節)
  • 09:30 (日) 9月サービス業PMI (前回45)
  • 15:00 (英) 9月準備資産総額 (前回182692.86百万ドル)
  • 15:40 (日) 黒田東彦日銀総裁・あいさつ(全国証券大会)
  • 16:50 (仏) 9月サービス業PMI・改定値 (前回47.5 予想47.5)
  • 16:55 (独) 9月サービス業PMI・改定値 (前回49.1 予想49.1)
  • 17:00 (ユーロ圏) 9月サービス業PMI・改定値 (前回47.6 予想47.6)
  • 17:30 (ユーロ圏) 10月投資家センチメント指数 (前回-8)
  • 17:30 (英) 9月サービス業PMI・改定値 (前回55.1 予想55.1)
  • 18:00 (ユーロ圏) 8月小売売上高 [前月比] (前回-1.3% 予想2.5%)
  • 18:00 (ユーロ圏) 8月小売売上高 [前年同月比] (前回0.4% 予想2.2%)
  • 22:45 (米) 9月マークイットサービス業PMI・改定値 (前回54.6 予想54.6)
  • 22:45 (米) 9月マークイット総合PMI・改定値 (前回54.4)
  • 23:00 (米) 9月ISM非製造業景況指数 (前回56.9 予想56.3)
  • 23:00 (米) 9月ISM非製造業価格指数 (前回64.2)
  • 23:00 (米) 9月ISM非製造業新規受注指数 (前回56.8)
  • 23:00 (米) 9月ISM非製造業景気指数 (前回62.4)
  • 23:00 (米) 9月ISM非製造業雇用指数 (前回47.9)
  • 23:00 (米) 9月雇用傾向指数 (前回52.55)
  • 23:45 (米) エバンズ・シカゴ連銀総裁講演
  • 04:15 (米) ボスティック・アトランタ連銀総裁講演

10月5日の相場見通し

金曜日は、トランプ大統領の新型コロナウイルス感染を受けたリスクオフの動きも、症状が、それほど悪い状況でないとの見方から悪影響は、大きく拡大しませんでした。

また、週末の報道では、トランプ大統領の病状は改善を示していて、本日にも退院できると主治医が公表しています。一旦この問題も落ち着きを取り戻しそうですが、ただ、高齢のトランプ大統領ですから、まだまだどうなるか分かりません。加えてトランプ大統領がコロナウイルスを克服しても、あと1か月に迫った米国の大統領選を前に、選挙活動が制限されることで、マイナスの影響が残りそうです。本日もトランプ大統領の病状の続報や株価の反応には、注目して対応しましょう。

経済指標としては、ユーロ圏では、各国の9月サービス業PMIの改定値、10月投資家センチメント指数や8月小売売上高、英国では、9月サービス業PMIの改定値、米国では、マークイットの9月サービス業と総合PMIの改定値や9月ISM非製造業景況指数などが発表されます。

金曜日の米国の雇用統計の発表でも、相場の動きはほとんど見えていません。現在指標に対する市場の関心度が低下している傾向が続いていますが、ただ、ユーロ圏では、新型コロナウイルスの再拡大に対する悪影響が見えた場合、ユーロ相場に良い影響を与えないでしょう。

一方米国でも、一時の回復傾向に若干陰りが見えています。今夜の9月ISM非製造業景況指数が、弱い結果だった場合、リスクオフの傾向が続く可能性に留意しておきましょう。

10月5日のデイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

ドル円

  • 予想レンジ: 105.00~106.00
  • 基本戦略: 逆張り
  • 予想時間: 08:46 予想レート: 105.53

ドル円相場は、下落も104.00を維持して反発的となったが、戻りも105.80レベルで限定されて、揉み合いが続いている。

先週金曜日はサプライズ的なニュースで、104.946まで下落も、これを維持しており、上値は日足の雲が抑えるも、スロー・ストキャスティクスが斑点気味であることや下値を104.19と104.00がダブル・ボトム的に支えていること。月足のモメンタムも横ばいを示しており、当面は揉み合いが続くと見るしかなさそう。

上値は、直近高値の105.80を超えても、日足の雲の下限となる105.83-85、上限が106.18に控えて当面上値を抑える見通し。また106.55を超えても106.95-107.05、107.54、108.17の戻り高値を順次超えるまでは、完全なあく抜けは見えない。今後は日足の雲が106円前後で捻じれる10月20日までは、相場に大きな変化は見られないかもしれない。

一方下値は、金曜日の安値104.94を割れても、104.20-50ゾーンが維持されると更に下落は拡大しない。ただ、104円をしっかりと割れるとフィボナッチ・リトレースメントの76.4%となる103.67、戻り安値からは103.18、101.99がターゲットとなる。ただ、こういった位置は一旦買いとなり易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなることは変わらない。

デイの戦略としては、引き続き諦め的な逆張りで、上値は106円方向への反発から、106円前半まで売り上がって、ストップは106.55越え。ターゲットは、105円前半の維持ではしっかりと利食いながら、この位置での買い下がりは、104.95をストップ、また割れても104円ミドルからは買い下がり場を探して、ストップは103.95割れ。ただ、こういった下落では、利食いは105.20-30が抑えるとしっかりと利食っておきたい。

トランプの病状次第【2020年10月5日】

ユーロドル

  • 予想レンジ: 1.1660~1.1760
  • 基本戦略: 逆張り
  • 予想時間: 08:47 予想レート:1.1713

反発を1.2011でCapされて、下落も現状は1.1612で下げ止まりを見せて反発的も、上値は、20日移動平均前後や日足のレジスタンスを前に上げ渋る形。ただ、日足のスロー・ストキャスティクスが売られ過ぎ圏から反転に転じていることで、今後は次の動きが焦点となる。

上値は、先週の戻り高値の1.1770から1.1800前後にレジスタンスが残り、上値を抑え続けると弱い。超えても日足の基準線1.1812、1.1871-1.1901の戻り高値、1.1918を超えて、1.1930-50までターゲットとなるが、上抜けは不透明。あくまで1.2011の今年の高値を超えて1.2055-90、1.2167の月足の雲の上限がターゲットとなる。

一方下値は、1.1660-85が支えると良いが、1.1612の安値を割れると1.16のサイコロジカル前後に日足の雲の下限が位置して維持では更に突っ込み売りは出来ないが、維持できない場合、それ以前の高値1.1495から1.1422ゾーンが視野となるが買いが入り易い。またもし割れても1.12-1.14ゾーンは、揉み合いを経たゾーンで、こちらも買いが入り易いだろう。あくまで1.1168の戻り安値を割れるまでは、堅調相場が続くと見たい。

デイの戦略としては、まず1.1770をストップに、1.17ミドル方向への反発で売って、ターゲットは、1.1685-00の維持では買い戻しも、割れるなら1.16ミドルまででしっかりと利食っておきたい。またこの位置の買いは、1.1612の直近安値割れをストップに対応となるが、買っても1.17が逆に上値を抑えるなら利食い優先となる。また、1.1780を超える動きがあっても、1.1800-50ゾーンは売り直しで、できればストップは1.1918として、こういった反発では、1.17ミドルを前に、利食い優先となる。

トランプの病状次第【2020年10月5日】