EU首脳会議や株価の動きに注目【2020年10月15日】

EU首脳会議や株価の動きに注目【2020年10月15日】

おはようございます。だいまんです。

2020年10月15日相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、米国の追加景気対策に対する不透明感から株価が軟調な推移となり、総じてリスクオフの展開となった。ムニューシン財務長官とペロシ下院議長の電話会談では、両者とも隔たりがあることを認め、ムニューシン財務長官は、「大統領選前の合意が難しい」と述べた。

ドル円は、105.04まで下落、ユーロドルは1.1720から1.1771で上下、ポンドドルは、EU首脳会議への警戒感から1.2963まで下落後、「英国はEUとの通商協議をすぐに打ち切りにはしないことを示唆」との報道を受けて、1.3065まで買い戻された。

一方クロス円では、ユーロ円は123.47まで下落、ポンド円は135.67を安値に137.35まで反発、オージー円は75.20、NZD円は69.93、カナダ円は79.87まで売りに押された。

10月15日の注目材料

  • 06:45 (豪) ロウ豪準備銀行総裁講演
  • 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対外中長期債] (前回-3413億円)
  • 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対内株式] (前回5309億円)
  • 09:00 (豪) 10月消費者インフレ期待 (前回–)
  • 09:30 (豪) 9月失業率 (前回6.8% 予想7.1%)
  • 09:30 (豪) 9月新規雇用者数 (前回11.10万人 予想-3.50万人)
  • 09:30 (豪) 9月フルタイム就業者数 (前回3.62万人)
  • 09:30 (豪) 9月労働参加率 (前回64.8%)
  • 10:30 (中) 9月消費者物価指数 [前年同月比] (前回2.4% 予想1.9%)
  • 10:30 (中) 9月生産者物価指数 [前年同月比] (前回-2.0% 予想-1.9%)
  • 13:30 (日) 8月第三次産業活動指数 [前月比] (前回-0.5% 予想1.5%)
  • 15:00 (ノルウェー) 9月貿易収支 (前回-29億NOK)
  • 15:30 (スイス) 9月生産者輸入価格 [前月比] (前回-0.4%)
  • 15:45 (仏) 9月消費者物価指数・改定値 [前月比] (前回-0.5% 予想-0.5%)
  • 15:45 (仏) 9月消費者物価指数・改定値 [前年同月比] (前回0.1% 予想0.1%)
  • 16:30 (スウェーデン) 9月失業率 (前回8.8%)
  • 17:00 (トルコ) 9月財政収支 (前回282.2億トルコリラ)
  • 21:30 (米) 10月NY連銀製造業景気指数 (前回17.0 予想14.0)
  • 21:30 (米) 9月輸入物価指数 [前月比] (前回0.9% 予想0.3%)
  • 21:30 (米) 9月輸出物価指数 [前月比] (前回0.5% 予想0.3%)
  • 21:30 (米) 10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 (前回15.0 予想14.3)
  • 21:30 (米) 週間新規失業保険申請件数 (前回84.0万件 予想82.5万件)
  • 21:30 (米) 週間失業保険継続受給者数 (前回1097.6万人)
  • 22:00 (英) カンリフBOE副総裁講演
  • 22:00 (米) ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
  • 00:00 (米) 週間原油在庫統計 (前回50.1万バレル)
  • 00:00 (米) クオールズFRB副議長講演
  • 00:00 (米) カプラン・ダラス連銀総裁講演(インド商工会議所)
  • 01:00 (ロシア) 9月実質鉱工業生産 [前月比] (前回-7.2% 予想-6.0%)
  • 06:00 (米) カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 国際通貨基金・世界銀行年次総会(テレビ会議)
  • 英側設定・英欧自由貿易協定交渉合意期限
  • EU首脳会議(ブリュッセル)
  • 米国3年物国債償還(239億ドル)
  • 米企業決算:モルガン・スタンレー、ウォルグリーン、ハネウェル、ユナイテッド・エアラインズ、チャールズ・シュワブ

10月15日の相場見通し

昨晩は、米国の追加景気対策に対する不透明感や失望感から、株価が軟調な推移となり、総じてリスクオフの展開で終了しました。

ムニューシン財務長官は、「大統領選前の合意が難しい」と述べています。米国の大統領選に対する不透明感もあって、今後も神経質な相場展開が続きそうです。

経済指標としては、豪州の9月雇用統計、中国の9月消費者・生産者物価指数、仏9月消費者物価指数の改定値、米国の10月 NY連銀製造業景気指数、9月輸入輸出物価指数、10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数と週間新規失業保険申請件数が発表されます。


経済指標に対する関心度が低下している展開が続いています。結果の強弱が見えても、流れを大きく変えるような展開は期待せず、引き続き決算発表を受けた米国の株価の動きに注目して対応しましょう。

また、国際通貨基金と世界銀行年次総会が続いています。中央銀行要人の発言の機会も多いですが、サプライズ的な発言がなければ、影響は少なそうです。

一方ブレグジットに関しては、本日が英側が設定したFTA交渉の合意期限です。EU首脳会議からは、すぐに打ち切らない方針が示されていますが、英国の対応次第では、混乱も想定されます。今夜もポンド相場の荒れた動きに注意しましょう。

10月15日のデイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

ドル円

  • 予想レンジ: 104.50~105.40
  • 基本戦略: 突っ込みは避けて戻り売り
  • 予想時間:09:02 予想時レート: 105.12

ドル円相場は、下落を104.00で維持して反発も、上値は日足の雲の上限に抑えられて再調整となっている。現状は104.94や104.88の戻り安値が守られているが、既に急上昇支えるサポートを割り込んでおり、スロー・ストキャスティクスが反転下落に転じそう。それでも104円ミドルが支えることが出来れば、直ぐに下落は進まないが、維持できずに、104円をしっかりと割れると相場は崩れ、フィボナッチ・リトレースメントの76.4%となる103.67、戻り安値からは103.18、101.99がターゲットとなる。ただ、こういった位置は一旦買いとなり易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなることは変わらない。

一方上値は、既に105円ミドルが抑えると弱く、超えても105.71-91レベルの戻り高値圏が上値を抑え易く、10月20日に106円前後で捻じれる雲を超えることが出来なければ、弱い展開が継続する。106.11の戻り高値を超えて、106.50のサイコロジカル、106.55の戻り高値を超えても106.95-107.05、107.54、108.17の戻り高値を順次超えるまでは、完全なあく抜けは見えない。

デイ・トレードとしては、突っ込みは避けて、戻りがあれば売り狙い。まず105円ミドル方向から105円後半まで売り上がって、ストップは106.11越えで対応。ターゲットは、105円前後にオプションの防戦が控えており、この維持では買い戻しながら、売り回転を利かせる戦略が良さそう。

しっかりと105円を割れて、104.50-75ゾーンなどは、利食いで、また買い戦略は、104.41をストップとするか、思い切って105円前半まで買い下がるなら、ストップは104円割れとなる。また、こういった買いのターゲットは、105円が抑えると利食い優先となる。

EU首脳会議や株価の動きに注目【2020年10月15日】

ポンドドル

  • 予想レンジ:1.2900~1.3100
  • 基本戦略: 方向感で順張り、大きめの動きでは逆張り
  • 予想時間:09:29 予想時レート: 1.3017

ポンドドルは、下落を1.2676で維持して反発的だが、現状は日足の雲を前に若干上げ渋りが見える。またスロー・ストキャスティクスも方向感が見えづらくなっているが、今夜から明日のEU首脳会議の決定や英国の対応次第で、ポンド相場に方向感が見えるか注目して対応したい。

上値は、昨日の高値1.3065、日足の雲の位置が1.3120-30、日足窓の上限が1.3140-70ゾーンに控えており、こういったCapでは上値追いも厳しい。また上抜けても1.3255-85にギャップ、1.3358-1.3403に戻り高値圏が控えて、上抜けは不透明で、あくまで1.3482や1.3513の上ヒゲを超えて、一定のあく抜け感となる。

一方下値は、20日移動平均と日足の基準線が重なる1.2890-94に、丁度上昇サポートが控えており、この維持では堅調が続くが、昨日の安値1.2863や1.2845を割れると1.2806-1.2837ゾーンが視野となるが、1.2752の戻り安値の維持では、更に下落は拡大しない。このリスクは1.2676や1.2648を割り込むケースで、その場合1.2435-1.2520ゾーンの戻り安値圏、1.2360や1.2252を割れると1.2200のサポートまで視野となるが、こういった位置は、引き続き買いが入り易い。リスクは1.2073の戻り安値割れとなる。

デイ・トレードの戦略としては、材料が出るまでは、ポジションを取っても、材料次第では、大きくアゲインストとなるリスクがあることで、利食いながらの対応が良い。また材料次第で方向感が出るなら、当初は順張りからは入れればベターだが、大きめの動きではしっかりと利食い、また逆張りも検討してみたい。

レベル感としては、売りは1.31前後から1.32まで売り上がるつもりで、ストップを1.3258において対応。利食いは、こういった上昇では、1.2950-1.3000が維持されると利食い優先となる。

一方買いは、昨日の安値1.2865や1.2845をストップに、1.29方向への調整で買ってみる形。こういった買いの利食いは、1.30が上値を抑えると利食い優先となる。また、もし、様子見とするなら、1.27-1.28などへの急落があれば、1.2675をストップに買いを狙ってみるのも一考となるが、その場合は、1.28ミドルや1.29が抑えると利食い優先となる。

EU首脳会議や株価の動きに注目【2020年10月15日】