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おはようございます。だいまんです。
2020年11月19日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、ファイザー社が、「新型コロナウイルスワクチンの最終結果が95%で有効」と発表したこと、FAAが「ボーイング737MAXの運行再開を承認する」と発表したことなどからNYダウが147ドル高からスタートも、午後になって、「NYの小学校が、オンライン授業になる」との報道を受けて米国の感染拡大が意識され、一転350ドル安まで下落したことで、一時のリスクオンのドル売りも広がらなかった。また米10月住宅着工件数は予想を上回ったが、建設許可件数が予想を下回り、影響は限定された。
ドル円は、104.10を上値に103.65まで下落、ユーロドルが1.1891を高値に1.1851まで売りに押され、ポンドドルは、ドムブロフスキス欧州委員会副委員長が「我々は、英国との通商合意の最終段階に差し掛かっている」と述べたこともあって1.3312まで一時上昇したが、高値圏は維持できなかった。
一方クロス円では、ユーロ円が123.02、ポンド円が137.80まで下落、オージー円は75.79から76.17で上下、NZD円は72.13まで反発、カナダ円は79.25から79.68での推移となった。
11月19日の注目材料
- 08:00 (米) カプラン米ダラス連銀総裁、パネルディスカッションに参加
- 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対外中長期債] (前回1兆3658億円)
- 08:50 (日) 週間分対外対内証券売買契約等の状況 [対内株式] (前回4855億円)
- 09:00 (米) ボスティック・アトランタ連銀総裁「イベント参加」
- 09:30 (豪) 10月新規雇用者数 (前回-2.95万人 予想-3.00万人)
- 09:30 (豪) 10月失業率 (前回6.9% 予想7.1%)
- 09:30 (豪) 10月フルタイム就業者数 (前回-2.01万人)
- 09:30 (豪) 10月労働参加率 (前回64.8% 予想64.7%)
- 16:00 (スイス) 10月貿易収支 (前回3279百万CHF)
- 16:30 (スイス) 第3四半期鉱工業生産 [前年同期比] (前回-8.6%)
- 18:00 (ユーロ圏) 9月経常収支・季調済 (前回199億ユーロ)
- 18:00 (ユーロ圏) 9月経常収支・季調前 (前回218億ユーロ)
- 19:00 (ユーロ圏) 9月建設支出 [前月比] (前回2.6%)
- 19:00 (ユーロ圏) 9月建設支出 [前年同月比] (前回-0.9%)
- 20:00 (トルコ) トルコ中銀・政策金利公表 (現行10.25% 予想15.00%)
- 20:00 (英) 10月CBI受注動向指数 (前回-34)
- 22:00 (南ア) 南アフリカ準備銀行・政策金利公表 (現行3.50% 予想3.50%)
- 22:30 (米) 11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 (前回32.3 予想22.0)
- 22:30 (米) 週間新規失業保険申請件数 (前回70.9万件 予想70.5万件)
- 22:30 (米) 週間失業保険継続受給者数 (前回678.6万人 予想635.0万人)
- 00:00 (米) 10月景気先行指標総合指数 [前月比] (前回0.7% 予想0.7%)
- 00:00 (米) 10月中古住宅販売件数 [年率換算件数] (前回654万件 予想644万件)
00:00 (米) 10月中古住宅販売件数 [前月比] (前回9.4% 予想-1.5%) - 00:00 (ユーロ圏) ラガルドECB総裁講演
- 00:00 (ユーロ圏) ビルロワ仏中銀総裁講演
- 01:00 (ユーロ圏) シュナーベルECB専務理事講演
- 01:00 (米) 11月カンザスシティー連銀・総合指数 (前回13)
- 01:00 (米) 11月カンザスシティー連銀・製造業活動指数 (前回23)
- 02:10 (米) メスター・クリーブランド連銀総裁、ボウマンFRB理事講演
- EU首脳会議(テレビ会議)
11月19日の相場見通し
昨晩は、ファイザーの新型コロナウイルスのワクチンの報道を好感する一方で、NYの小学校が、オンライン授業になるとの報道を受けて、米国での感染再拡大が意識されたことで、NY株価3指数が軟調な終了となり、リスクオンのドル売りも広がりませんでした。本日もコロナウイルスに関連した報道や株価の動きなどに注目して対応しましょう。
また、トルコ中銀や南ア準備銀行の政策金利を公表します。南アは据え置きが想定されていますが、トルコ中銀は大幅な利上げが期待されています。サプライズは南ア中銀の利下げやトルコ中銀が想定ほど利上げしないケースで、もしサプライズがあった場合、新興国通貨の売りが強まるリスクには注意しておきましょう。
経済指標としては、豪州の10月雇用統計、ユーロ圏9月経常収支と建設支出、米国では、11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、週間新規失業保険申請件数、10月景気先行指標総合指数、10月中古住宅販売件数と11月カンザスシティー連銀・製造業活動指数などが公表されます。
経済指標に対する関心度が低下していますが、米国では一時の経済の回復傾向に鈍りが見えるようです。弱い結果が米長期金利や株価の押し下げにつながるなら、注意しておきましょう。
その他ユーロ圏要人の発言が続きます。12月の緩和の思惑やユーロ高けん制など発言が見えた場合、ユーロ相場の圧迫要因となること、またEU首脳会議では、英欧のFTA交渉の行方が焦点ですが、合意に近づいているとの見方がある一方で、部分的な合意に留まる可能性が指摘されています。合意が見えても不十分と捉えられるなら、ポンド相場の売り要因となることは留意しておきましょう。
11月19日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ユーロ円
- 予想レンジ: 122.50~124.00
- 基本戦略: 戻り売り
- 予想時間:09:32 予想時レート:123.03
下値を122.38と121.62で、ダブル・ボトム的に支えて、一時指摘した125.09-125.00の戻り高値圏を超えて125.13まで上昇も、現状はだまし的な展開。スロー・ストキャスティクスも若干調整気味が見えており、上値は再度の雲の上限位置となる124.73が抑えると上値追い出来ない。再度125.13をしっかりと超えて125.77-126.13まで視野となるが、上抜けは不透明で、あくまで126.47や127.08の戻り高値を超えて、130円方向への上昇期待となる。
一方下値は、122.23-66ゾーンが維持されると短期サポートが有効となるが、121.62や121.48の戻り安値を割れるとフィボナッチ・リトレースメントの50%と絡めて、120.81や120.27、サイコロジカルな120円までターゲットとなるが、こういった下落では買い狙いも検討されそうだ。
デイの戦略としては、若干揉み合いが想定されるが、戻り売場探しで、123.60-124円ゾーンの戻りでの売り狙い。ストップは124.43や124.68越えで対応。ターゲットは122.50を前に下げ止まりでは利食い優先となる。また買い戦略は慎重さが必要となるが、安値の121.62を睨んで、121.00-50ゾーンで維持を確認して買っても、ストップは121.62割れ。反発が123.60前後で抑えられると利食い優先が良い。
ポンド円
- 予想レンジ: 136.50~138.50
- 基本戦略: 逆張り
- 予想時間:09:47 予想時レート: 137.55
ポンド円は、142.72の高値から調整を133.05で維持して反発が、日足の雲を超えて140.30まで上昇も、この位置で上値を抑えられる展開。スロー・ストキャスティクスも上げ渋りが見えており、上値は、138.85-139.45ゾーンが抑える上値追いは厳しい。こういった位置から140.30を超えて、141.00から141.98の戻り高値圏が視野となるが上抜けは不透明で、あくまで142.72の高値を超えるまでは、再度の強気となるのは厳しそうだ。
一方下値は、横ばいとなる雲の上限137.89から下限の136.07-26ゾーンが支えると強く、割れても135.00-72ゾーンが支えるとサポートから堅調だが、134.41を割れると、133.62-84の戻り安値圏まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、133.05や132.95の戻り安値割れると132円、131.78の安値まで割れるとサイコロジカルな130円までターゲットとなる。
デイの戦略としては、突っ込み売りは出来ないが、早期は138円前後が抑えるなら、売り狙いもストップは138.37、もし138円ミドルまで売り上がっても138.85越えで対応したい。また更に超えても139円台は、139.60-140円まで売り直しとなる。このストップは140.30越えとなる。ターゲットは、137.55が維持されると利食い優先、割れても137円前後ではしっかりと利食いたい。また、買いは136.62-137円ゾーン、136.07-26ゾーンと慎重に買い下がるなら、ストップは135.47割れで対応。ただ、こういった下落での買いのターゲットは、137円ミドルが抑えると利食い優先が良い。