NY休場で小動き【2020年9月7日】

NY休場で小動き【2020年9月7日】

おはようございます。だいまんです。

2020年9月7日の相場分析です。

昨日のマーケット

金曜日は、米8月雇用統計において、非農業部門雇用者は、国勢調査の臨時雇用が含まれているものの予想を上回り、失業率が8.4%と予想の9.8%を下回ったことなどを好感して、ドル買いが優勢となった。

また、クドローNEC委員長が、「新型コロナウイルス危機を乗り切るための追加景気対策に関して、「成立しなくても構わない」と述べたことなどが嫌気されて、NYダウが247ドル高から一時628ドルまで下落したことも、リスク回避の動きを誘ったが、ただその後株価が下げ止まりを見せるとドルは巻き戻された。

雇用統計の発表でも、ドル円は106.06から106.51の狭いレンジの推移、一方ユーロドルやポンドドルは、利食いが強まるも、下値の底堅い状況が続いた。

一方クロス円では、ユーロ円は125.99から125.30、ポンド円は141.45から140.12まで一時下落後反発とこちらも底堅さが継続した。

9月7日の注目材料

  • NY市場休場、オタワ市場休場(レーバーデー)、ブラジル市場休場(独立記念日)
  • 未 定 (中) 8月貿易収支 [米ドル] (前回623.3億ドル 予想497.0億ドル)
  • 未 定 (中) 8月貿易収支 [人民元] (前回4422.3億元 3860.0億元)
  • 未 定 (中) 8月輸入 [前年比] (前回-1.4% 予想0.1%)
  • 未 定 (中) 8月輸出 [前年比] (前回7.2% 予想7.1%)
  • 08:50 (日) 8月外貨準備高 (前回1兆4025億ドル)
  • 14:00 (日) 7月景気先行指数・速報値 (前回84.4 予想84.9)
  • 14:00 (日) 7月景気一致指数・速報値 (前回76.6 予想77.2)
  • 15:00 (独) 7月鉱工業生産 [前月比] (前回8.9% 予想4.5%)
  • 15:00 (独) 7月鉱工業生産 [前年同月比] (前回-11.7% 予想-7.3%)
  • 17:00 (中) 8月外貨準備高 (前回3.154兆ドル 予想3.176兆ドル)
  • 17:30 (ユーロ圏) 9月ユーロ圏投資家センチメント指数 (前回-13.4)
  • 英欧ブレグジット協議

9月7日の相場見通し

本日は、米雇用統計明けの月曜で、更に米国やカナダ市場が、レーバーデーの休場となることで、動意の薄い展開が想定される。ただ、参加者の減少もあって、ニュースが出て場合、大きな動きにつながるリスクも残ることは注意しましょう。
経済指標としては、中国の8月貿易収支、日本の7月景気先行指数の速報値、 独7月鉱工業生産、英8月ハリファックス住宅価格などが発表されます。重要な指標は少なく、引き続き経済指標に対する関心度が低下していることで、指標の結果による反応は限定されるとみておきたい。

ただ、英国とEUが、ブレグジットに絡めたFTAの協議を再開します。新型コロナウイルスの問題もあって、協議がなかなか進捗していませんが、本日の会合でも、何も決まらなかった場合、ポンド相場を圧迫する可能性に注意しましょう。
その他新型コロナウイルス関連、米中関係や米大統領選挙に関する報道に対する関心度が低下していますが、引き続きサプライズ的な悪いニュースには、注意しておきましょう。  

これは余談ですが、アストロ的には9日から火星が逆行期に入ります。
火星は、「切る」ことを意味する惑星で、値動きにそのものに関係が深く、そのため逆行期には、大きな値動きにつながり易く、トレンドの転換と相関する可能性が高いと言われています。本当にアストロが機能するかは不透明ですが、金貨価格やナスダック株式指数など、大きく上昇した相場に、トレンドの転換が見えるか注意しておきましょう。

9月7日のデイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

ドル円

  • 予想レンジ:105.80~106.60
  • 基本戦略:逆張り

下値を105.10-20で支えて、反発が日足の雲の下限に突入も反発が106.51-55で抑えて、揉み合いが続いている。上値はこの位置を超えても、日足の雲の上限が107.05に降りてきており、こういった位置が上値を押さえそう。あくまで107.05を超えて、107.54更に108円のサイコロジカルを目指す動きとなるが、それでも108.17の高値を超えるまではあく抜け感は出ない。

下値は105円ミドルが支えるとサポートから堅調だが、105.10-20や105円をしっかりと割れると104円ミドルまでターゲットとなるが、これも維持では更に下落は進まない。最大のリスクは104.19割れとなる。

デイでは、金曜日の米雇用統計の結果にも、ドル円は106.06から106.51の狭いレンジの動きとなっており、今日はNY市場が休場で、更に動く可能性は限定されそう。

まず、金曜日のレンジを睨んで逆張りとなるが、上値は106.55越えをストップや倍返しも、106円後半から107円では利食いや売り狙い。ストップを107.05越えて対応したい。ただ、超えても逆張りは避けておいた方が無難となりそう。

一方下値は、106円前後まで買い下がっても105.85をストップ、もし、更に下落があれば、105円ミドルから105.30まで買い下がっても、ストップは105.10-20割れとなる。 またこういった下落があった場合、106円が上値を抑えるなら利食いを優先しておきたい。

NY休場で小動き【2020年9月7日】

ユーロドル

  • 予想レンジ:1.800~1.1900
  • 基本戦略:逆張り

反発を1.2011でCapされて、調整気味も下値は1.1754-65ゾーンが守られており下落は進んでいない。未だ20日移動平均が上を向いており、スロー・ストキャスティクスも横ばい気味で、直ぐに下落は拡大しないが、上値は1.1900-30、1.1950前後や1.20が再度抑えられると上値追いは出来ない。1.2011を超えて、1.2055-90、1.2167の月足の雲の上限がターゲットとなる。

一方下値は、1.1754-65ゾーンを割れると急上昇を支えるサポート割り込み、更に1.1695の戻り安値まで割り込むと、相場の転換が確認されるので注意。

その場合、パラレル・サポートとなる1.16前後、更に割れるとそれ以前の高値1.1495から1.1422ゾーンが視野となるが、日足の雲が重なり買いが入り易い。またもし割れても1.12-1.14ゾーンは、揉み合いを経たゾーンで、こちらも買いが入り易いだろう。あくまで1.1168の戻り安値を割れるまでは、堅調相場が続くと見たい。

本日のところは、NY休場で、揉み合いを前提に対応したい。下値は金曜日の安値1.1781を前に、1.18前半が維持されると堅調が続くことで、買い狙いとなるが、ただ、割れると1.1755-65までターゲットとなる。また前述のようにこの位置の下方ブレイクは注意で、その場合買いは様子見が良いだろう。

上値は1.1855-70ゾーンが抑えると利食い優先で、超えて逆張り的となるも、それでも1.1900までは利食いで、更に売り狙い。売り場は1.1910-30、1.1945-75と売り上がって、ストップは1.2011越えとなる。

NY休場で小動き【2020年9月7日】