巻き戻しも一過性か?【2021年7月21日】

巻き戻しも一過性か?【2021年7月21日】

おはようございます。だいまんです。

2021年7月21日相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、株価や米長期金利の反発を受けて、リスク回避の動きに巻き戻しが優勢となった。NYダウは、659ドル高、S&Pやナスダックも大きく値を戻し、質への投資に向かっていた米10年物国債利回りは、1.222%まで上昇した。また、米6月住宅着工件数や建設許可件数は、強弱まちまちな結果となったことで、相場の反応は限定された。

ドル円は106.96まで反発、ユーロドルは、1.1803から1.1756まで一時売りに押され、ポンドドルは、1.3573まで下落した。

一方クロス円では、ユーロ円は128.60から129.49まで反発、ポンド円は149.98から148.46で上下、オージー円が79.85から80.60、NZD円が75.28から76.08、カナダ円は85.67から86.68まで買い戻された。

7月21日の注目材料

  • ムンバイ市場休場、イスタンブール市場休場(犠牲祭)
  • 08:50 (日) 6月通関ベース貿易統計・季調前 (前回-1871億円(-1894億円) 予想4844億円)
  • 08:50 (日) 6月通関ベース貿易統計・季調済 (前回431億円 予想175億円)
  • 08:50 (日) 6月通関ベース貿易統計・輸入 [前年比] (前回27.9%)
  • 08:50 (日) 6月通関ベース貿易統計・輸出 [前年比] (前回49.6%)
  • 08:50 (日) 日銀・金融政策決定会合議事録公表(6月17-18日開催分)
  • 10:00 (豪) 6先行指数 [前月比] (前回-0.06%)
  • 10:30 (豪) 6月小売売上高 [前月比] (前回0.1% (0.4%) 予想-0.6%)
  • 17:00 (南ア) 6月消費者物価指数 [前月比] (前回0.1% 予想0.2%)
  • 17:00 (南ア) 6月消費者物価指数 [前年同月比] (前回5.2% 予想4.8%)
  • 21:30 (加) 6月新築住宅価格指数 (前回1.4%)
  • 23:30 (米) 週間原油在庫統計 (前回-789.6万バレル)
  • ビットコインイベント「The B Word」開催

7月21日の相場見通し

昨日は、株価や米長期金利の反発を受けて、リスク回避の動きに巻き戻しが優勢となりましたが、ただ、あくまで巻き戻しに留まる可能性があり、本日も株価や長期金利の動きには、注目して対応しましょう。

経済指標としては、日本の6月通関ベース貿易統計と6月17-18日開催分の日銀・金融政策決定会合議事録公表、豪6月先行指数と小売売上高、南ア6月消費者物価指数、加6月新築住宅価格指数などが発表されます。

豪州を除いて、重要な指標の発表はなく、総じて相場に対する影響は限定されそうです。
その他特別なことはありませんが、そろそろ本格的に夏休みシーズンに突入します。参加者の減少もあって、相場の動意が薄くなる可能性があることは、留意しておきましょう。

7月21日のデイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

ドル円

  • 予想レンジ:109.50~110.50
  • 基本戦略: 戻り売り場探し
  • 予想時間:07:04 予想時レート:109.86

上昇が111.66でCapされて、下落が109,07まで調整も、現状は日足の雲に守られている。ただ、スロー・ストキャスティクスが反転下落を継続しており、上値は重くなりそうだ。

下値は、109.33戻り安値維持では良いが、109.07や109.04の安値、サイコロジカルな109円を割れると、テクニカル的には調整が強まり、108.56-72の戻り安値圏、108.35の戻り安値まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、108.03の戻り安値や108円を維持出来ずに、もし107.48まで割れると相場は崩れる。その場合107.16のそれ以前の高値、106.94の戻り安値、106.37-64の戻り安値、サイコロジカルな106円前後まで視野となるが、大きな流れのネックラインからは、買いが入り易い。

ただ、105.83-85の戻り安値まで割れると105.20、サイコロジカルな105円が視野となるが、更に突っ込み売りは出来ない。ただ、104.92の戻り安値を割れると調整気味となり、104.55-86まで視野となる。また104.41の戻り安値を割れると相場崩れ気味となるが、ただ、下値には出遅れた雲が控えており、104.05-20の戻り安値圏で、日足の雲の上限が控える位置が視野となるが、買いが入り易い。ただし割れると雲の下限が位置する103.45-57まで視野となるが、維持では堅調が続く。

このリスクは、103.33の安値を割れるケースで、その場合103円方向への調整となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ないが、102.96や102.59を割れると102.50前後のサイコロジカル、101.99の戻り安値、更にサイコロジカルは101.50がターゲットとなるが、引き続き買いが入り易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなるが、その場合100.58のフィボナッチ・リトレースメント(75.31-125.86)までターゲットとなる。ただ、100円のサイコロジカルを直ぐに割れることは想定できず、買い下がり位置との見方は変わらない。

一方上値は、110.09から110.36の戻り高値や基準線が抑えると弱い。110.70の戻り高値を超えて、110.82-111.20の戻り高値圏、111.50のサイコロジカルが視野となるが抑えると上値追い出来ない。あくまで111.66や111.71の戻り高値を越えて、112.15の月足の雲の上限や112.23の戻り高値まで視野となる。こういった位置は125.86の高値から99.02の安値までの調整の50%(112.44)の位置に相当することで、上抜けは相当厳しい位置となる。ただし、超えると114.55,114.73、115.51、118,66-60のトランプ大統領就任後の高値まで視野となる。

デイの戦略としては、総じて動きが鈍く追いかけるのは避けておいた方が良さそうだが、109.55-75が維持されると堅調で、こういった下落では買い場探し。ストップは、109.33割れ、または、109円割れとするなら更に買い下がる形。ターゲットは、110円が抑えると利食いも、超えるなら110.15-25などのCapでは利食いとなる。またこの位置の売り狙いは、110.35越えをストップ、110円ミドルまで売り上がっても、ストップは110.70越え。この売りのターゲットは、110円前後維持されると利食いを優先したい。また割れても109.55-75ではしっかりと利食いとなる。

巻き戻しも一過性か?【2021年7月21日】

豪ドル円

  • 予想レンジ:80.00~81.00
  • 基本戦略:押し目買いから、戻り売り
  • 予想時間:07;14 予想時レート: 80.55

上昇が85.81でCapされて、調整が月足の雲の下限を若干割り込む79.84まで拡大。調整が大分拡大した形で、一旦下げ止まりも見えそうだが、ただ、スロー・ストキャスティクスは、反転下落を継続しており、戻りではやれやれの売りが出易い。

上値は、転換線と絡むそれまでの安値圏となる81.33-41が抑えると既に相当弱く、超えても84.95-82.54の基準線と絡む位置では売りが出易い82.83-86の戻り高値を越えて、83.35の戻り高値、84円前後のレジスタンスや雲が視野となるが、抑えると上値追い出来ない。

84.20や84.36上ヒゲを超えても84.42-82、84.94-85.06の戻り高値圏の上抜けは不透明。あくまで85.19や85.29-45の戻り高値圏の上抜けから、85.81の直近高値を越えて、サイコロジカルや86円や87円、月足からは、87.20の窓の下限、88.12や89.08の戻り高値が視野となるが、90.30の2017年の高値越えは不透明となる。

一方下値は、79.84の安値を前に、下げ止まれれば良いが、ただ維持出来ない場合、79.54-80.05、79.21の戻り安値まで割れると78.35-99,77.50-89,76.46-77.12,75.73-76.09なども視野となるが、75.41の安値まで割れると74.57-75.08の戻り安値圏、73.62-74.08まで視野となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ない。

このリスクは73.14を維持出来ずに、72.54の安値まで割れるケースで、その場合過去の揉み合いゾーンとなる67.30-70.18ゾーンまで視野となるが、フィボナッチ・リトレースメントや日足のサポートと合わせても良い位置となる。リスクはこれを維持できないケースだが、それでも64.41、62.76の戻り安値を割れるような調整は、現状あまり想定していない。

従ってデイの戦略としては、早期には、79.84をストップに、80円方向への調整で買い狙い。ターゲットは、80.60が抑えられると利食いとなるが、超えるなら81円前後では、しっかりと利食いたい。また売りは、この位置から81円ミドルまで売り上がって、ストップは81.95越え。ただ、ターゲットは、80.60前後、80円が維持されるとしっかりと利食いとなる。 

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