無風じゃ済まないFOMC?【2021年7月28日】

無風じゃ済まないFOMC?【2021年7月28日】

おはようございます。だいまんです。

2021年7月28日相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、中国のネット企業に対する規制強化を嫌気して、アジア株や欧州株が大きく下落したことで、NY株価3指数も6日ぶりに反落、リスクオフ・ムードが高まるも、オセアニア・資源国通貨売りや円買いを除くと、リスクオフのドル買いは強まっていない。米経済指標としては、6月耐久財受注額が予想を下回り、一時ドル売りを強めるも7月消費者信頼感指数やリッチモンド連銀製造業景気指数が予想を上回り、影響は限定された。

米株価3指数は、NYダウが266ドル安、ナスダックが336ポイント、S&Pが49ポイント一時下落するも、シューマー民主党・上院院内総務が超党派のインフラ法案の上院通過について楽観的な見通しを示したことで支えたが、3指数も6日ぶりにマイナス圏で引けた。

ドル円は、IMFが、G7で唯一日本の経済成長見通しを引き下げたが影響は見えず、米10年物国債利回りが1.229%まで低下したことなどもあって109.59まで下落、ユーロドルが1.1841、ポンドドルは、1.3895まで反発した。

一方クロス円では、ユーロ円が129.55を安値に130.01、ポンド円は151.58から152.53まで反発、オージー円が80.64、NZD円が76.22、カナダ円は87.09まで売りに押された。

7月28日の注目材料

  • 08:50 (日) 日銀金融政策決定会合における主な意見公表(7月15-16日開催分)
  • 10:30 (豪) 第2四半期消費者物価 [前期比] (前回0.6% 予想0.7%)
  • 10:30 (豪) 第2四半期消費者物価 [前年同期比] (前回1.1% 予想3.7%)
  • 10:30 (豪) 第2四半期豪中銀・CPIトリム平均値 [前年比] (前回1.1%)
  • 10:30 (豪) 第2四半期豪中銀・CPIトリム平均値 [前期比] (前回0.3%)
  • 10:30 (豪) 第2四半期豪中銀・CPI加重中央値 [前年比] (前回1.3%)
  • 10:30 (豪) 第2四半期豪中銀・CPI加重中央値 [前期比] (前回0.4%)
  • 14:00 (日) 5月景気先行指数・改定値 (前回102.6)
  • 14:00 (日) 5月景気一致指数・改定値 (前回92.7)
  • 15:00 (独) 8月GFK消費者信頼感調査 (前回-0.3 予想-0.3)
  • 15:00 (独) 6月輸入物価指数 [前月比] (前回1.7% 予想1.5%)
  • 15:00 (独) 6月輸入物価指数 [前年同月比] (前回11.8% 予想12.6%)
  • 15:00 (英) 7月ネーションワイド住宅価格 [前月比] (前回0.7% 予想0.3%)
  • 15:45 (仏) 7月消費者信頼感指数 (前回102 予想102)
  • 20:00 (英) 英中銀金融政策報告書公表
  • 21:30 (加) 6月消費者物価指数 [前月比] (前回0.5% 予想0.4%)
  • 21:30 (加) 6月消費者物価指数 [前年同月比] (前回3.6% 予想3.2%)
  • 21:30 (米) 6月卸売在庫・速報値 (前回1.1%)
  • 21:30 (米) 6月小売在庫・速報値 [除自動車] (前回0.9%)
  • 21:30 (米) 6月財貿易収支・速報値 (前回-881.1億ドル)
  • 23:30 (米) 週間原油在庫統計 (前回+210.7万バレル)
  • 02:00 (米) 米財務省・変動利付2年物国債入札
  • 03:00 (米) 米連邦公開市場委員会・政策金利公表 (現行0.00-0.25% 予想0.00-0.25%)
  • 03:30 (米) パウエルFRB議長・定例記者会見米企業決算:フェイスブック、ファイザー、マクドナルド、クアルコム、ボーイング、ヒューマナ、アフラック

7月28日の相場見通し

昨日は株価の調整を受けて、リスクオフの動きになりましたが、通常のドル買いの反応は限定されました。またNY株価の下落も直近史上高値を更新していただけに、調整の範囲の可能性もありそうです。この動きについて行って良いかは不透明となりますが、ただ、 本日は、注目のFOMCの結果が発表されます。今回は、FF金利や経済見通しが発表されないことで、影響は限定されるとの見方がありますが、一方で、パウエルFRB議長は、既に早期のテーパリング協議の開始を示唆しています。今回こういった議論がどこまで深まっているか、市場は大きく注目しています。一応時間をかけて協議される形が示された場合、市場に安心感が見えるでしょうが、ただ、もしテーパリングの早急感が高まるケースや具体的な話が出てきた場合、サプライスとなることは、留意しておきましょう。

経済指標としては、豪第2四半期消費者物価、日本の5月景気先行指数・改定値、独8月GFK消費者信頼感調査と6月輸入物価指数、英7月ネーションワイド住宅価格、仏7月消費者信頼感指数、英中銀金融政策報告書公表、加6月消費者物価指数、米国では、6月卸売在庫・小売在庫・財貿易収支の速報値などが発表されます。

ただ、FOMCの結果発表を前に、豪第2四半期消費者物価を除くと影響は少なそうです。豪第2四半期消費者物価に関しては、結果次第ですが、強い結果が、RBAの低金利政策維持の早期の解除につながるなら、豪ドル相場の下値を支えそうです。

その他では、既に月末を睨んだ展開となります。ロンドン・フィキシングに合わせた、ドルのフローの動きには注意です。また、本日も米国では、フェイスブックなどの決算発表が予定されています。好決算が想定されていますが、噂で買って、事実売りが出るようなケース、FOMCを受けて、株価が調整を強まるなら、リスクオフの動きが広がる可能性に、留意して対応しましょう。 

7月28日デイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

ドルカナダ

  • 予想レンジ:1.2550~1.2650
  • 基本戦略: 早期は買いも、反発では売場探し
  • 予想時間:08:46 予想時レート:1.2592


下落を1.2013や1.2007で維持して、日足の雲を上抜ける反発も、現状は長期のレジスタンスを前に、1.2808でトピッシュとなる形。スロー・ストキャスティクスも反転下落気味となっており、一旦良い上昇となるか注目したい。1.2488の高値、下値は、基準線の1.2530が維持されると強い、割れても1.25前後に上昇サポートが位置しており、この維持では堅調が想定される。ただし、1.2423-26の戻り安値圏を割れる1.2272-1.2330の戻り安値圏で日足の雲と絡む位置が視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、1.2252を割れると1.2157-1.2204ゾーンの窓の下限、1.2130、1.2030-80ゾーンなども視野となるが、維持できるなら更に突っ込み売りは出来ない。リスクは1.2007-13のダブル・ボトムをしっかりと割り込むケースで、その場合月足のフィボナッチ・リトレースメント(0.9059~1.4690)の50%となる1.1875、サイコロジカル的に強い1.15まで視野となる。

一方上値は、1.2675の窓の上限で転換線と絡む位置、1.2730-87の戻り高値が抑えると弱い。1.2808を越えて、1.2833-70ゾーンまで視野となるが、レジスタンスが控えており、売りが出易い。1.2882の戻り高値を越えて、一定の反発期待から1.2916、1.2935の戻り高値が視野となるが売りが出易い。1.2958の戻り高値を超えても、それ以前の安値となる1.2995、1.3040、1.3092-1.3138、1.3173-78の戻り高値を超えて、1.3300のサイコロジカルが視野となるが、売りが出易い。あくまで1.3391や1.3421の戻り高値を超えて、下落トレンドは終了する見通し。

デイの戦略としては、突っ込み売りは避けなければならない。早期には、1.25ミドルが維持されると買いから入っても、ストップは1.2526割れ。ターゲットは、1.26前半、1.26ミドルが抑えると利食いで、こういった位置からの売り狙いは、1.27方向まで慎重に売り上がって、ストップは1.2730越え。この売りのターゲットは、1.26が逆サポートされると利食いで、また割れても1.2550を前に、利食い優先が安全となる。 
無風じゃ済まないFOMC?【2021年7月28日】

豪ドル円

  • 予想レンジ:80.50~81.50
  • 基本戦略:押し目買いから吹き値売り
  • 予想時間:09:01 予想時レート: 80.88

上昇が85.81でCapされて、調整が月足の雲の下限を若干割り込んで79.84まで拡大も、現状はこれを維持する形。スロー・ストキャスティクスも反転上昇となっており、一旦良い位置まで下落した可能性はあるが、ただ、戻りではやれやれの売りが出易い。

下値は、79.84の安値を前に、80.09-61で下げ止まれれば良いが、ただ維持出来ない場合、79.54-80.05、79.21の戻り安値まで割れると78.35-99,77.50-89,76.46-77.12,75.73-76.09なども視野となるが、75.41の安値まで割れると74.57-75.08の戻り安値圏、73.62-74.08まで視野となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ない。このリスクは73.14を維持出来ずに、72.54の安値まで割れるケースで、その場合過去の揉み合いゾーンとなる67.30-70.18ゾーンまで視野となるが、フィボナッチ・リトレースメントや日足のサポートと合わせても良い位置となる。リスクはこれを維持できないケースだが、それでも64.41、62.76の戻り安値を割れるような調整は、現状あまり想定していない。

一方上値は、81.67の戻り高値を越えられないと弱い形。超えて基準線と絡む81.95-82.54が視野となるが売りが出易い82.83-86の戻り高値を越えて、83.35の戻り高値、84円前後のレジスタンスや雲が視野となるが、抑えると上値追い出来ない。84.20や84.36上ヒゲを超えても84.42-82、84.94-85.06の戻り高値圏の上抜けは不透明。あくまで85.19や85.29-45の戻り高値圏の上抜けから、85.81の直近高値を越えて、サイコロジカルや86円や87円、月足からは、87.20の窓の下限、88.12や89.08の戻り高値が視野となるが、90.30の2017年の高値越えは不透明となる。

従ってデイの戦略としては、上値追いは出来ないが、早期は80.00-50ゾーンへの下落では、買いを狙って、79.84をストップ。ターゲットは、81.00-30が抑えると利食いで、またこの位置から81円ミドルまで売り上がって、ストップは81.67越え。ターゲットは、80円ミドルが維持されると利食いとなる。または、上抜ける動きがあっても、82円方向への上昇から売り上がる形。ストップは82.83越え。ターゲットは、同様に、80円ミドルが維持されると利食いとなる。

無風じゃ済まないFOMC?【2021年7月28日】

 

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