FOMCはテーパリングをにおわせながらも緩和姿勢を維持【YEN蔵のFX相場分析】

FOMC 緩和姿勢

こんにちはYEN蔵です。

今週の為替相場予測です。

今週(7月26日週)の振り返り

中国ショックでリスク回避?

週初から株安、円高とリスク回避の流れで始まりました。中国政府は7月に入りデーター流出を警戒し中国企業の海外上場への規制強化や、すでに海外に上場している中国企業の監督を厳格化する方針を打ち出しました。この規制を受けて滴滴、百度、アリババなどの株価が下落しました。

先週末、中国国務院は学習塾の非営利団体化を柱にした規制策を発表。学習塾の価格高騰を抑える意図があったようです。配達アプリの運営会社に配達員の権利を保護する指導なども入ったようです。今後は不動産業に対する規制なども警戒されており、この措置をうけて26日に中国株価は下落しました。

中国株の下落、円高の動き、人民元安とリスク回避の流れになり、中国市場からの資金流出懸念などが出てきました。

中国株の下落を受けてドル円、クロス円が下落しリスク回避の動きになりました。

28日のFOMCではパウエルFRB議長は再度緩和的な姿勢を示しドル安の流れが加速しました。

ドルの強さを示すドルインデックスは週初の92.90付近から91.90付近まで下落しています。ドル円も週初の110.50付近から109.40付近まで下落しています。

FOMCは大きな変更はなし

27~28日に行われたFOMCでは予想通り金融政策は据え置かれました。今回の注目ポイントはテーパリング(資産買い入れ縮小)がいつ始まるのかのヒントを探るものでした。

声明文では経済は目標に向けてさらなる進展があったと述べ、ここはややタカ派的とみなせる文言でした。そして今後複数の会合で経済の回復をチェック、今後の経済は感染の状況次第と声明文では大きな変更はありませんでした。

パウエルFRB議長はバランスを取る戦略

パウエルFRB議長の会見では、資産購入ペースなどをどう調整するか点検した、今後の会合でいろいろチェックしていく、資産購入の調整は経済次第、テーパリングなど審議したが基準は示せない、デルタ株の拡大が雇用に影響する可能性、利上げの検討は時期尚早、インフレは短期的には上昇する可能性はあるがその後は低下、テーパリングは米国債、MBS同時が好ましいなどと述べました。

テーパリングの議論に入ったことは述べましたが、経済の下方リスクに関して言及し、金融政策の変更は経済状況次第と慎重な姿勢をいつも通り示しました。

8月のジャクソンホール・シンポジウムでパウエルFRBが話すことが告知され、市場はテーパリングの時期や規模などのヒントが出るのか注目のイベントになりそうです。

注目通貨はドル円

ドル円は110.60付近が天井圏となり再び109.50付近まで下落しています。特段円高というわけではないのですが、今週はドル安の流れの中での下落になっています。一目均衡表の雲の下限が109.30に位置し、短期的にはこのレベルがサポートとして意識されます。

また7月19日の安値が109.06となっており109円を維持できれば109~110.50のレンジの継続を予想します。

オシレーター系のインディケーターを見るとRSIは37.29%と下落している割には過熱感はなく下値の余地はまだあります。ストキャスティックス、MACDも過熱感はなく売られすぎを示しているわけではありません。

ドル売りの流れが強く109円を下抜けした場合は250日移動平均線が位置する108円付近への下落を予想します。