米長期金利の上昇が様々なところで影響を与えています

米長期金利の上昇が様々なところで影響を与えています

こんにちは。YEN蔵です。

今週の相場振り返りです。

今週(3月15日週)の振り返り

17日には世界が注目するFOMC(連邦公開市場委員会)の結果発表が行われFRBの経済予測、ドットチャートの発表があり金融政策の決定が行われました。金融政策は据え置きでしたが結果として長期金利の上昇に歯止めがかかっていません。

18日はトルコ中央銀行と英中銀が金融政策を発表しました。

トルコ中銀は主要政策金利の1週間レポレートを17%から19%に引き上げました。事前予想が1%の引き上げだったので2%の引き上げはサプライズでした。

トルコ中央銀行は声明で物価上昇と通貨リラ相場の下落に先手を打つために力強い追加引き締めを前倒し的に対応したと表明しました。

必要に応じて一段の追加利上げを実施する用意があるとし、長期にわたり断固として引き締めスタンスを維持すると表明しました。

アーバル・トルコ中銀総裁はインフレ率は2023年末までに目標の5%まで低下すると表明、インフレ率の低下が始まれば今年後半には利下げに転換するのではないかとの予想も出てきています。

サプライズな結果を受けてトルコリラは2%超の上昇となりました。

英中銀も18日の会合で予想通り政策金利を0.1%に、資産買い入れを8950億ポンドに据え置きました。コロナウイルスによる国内経済の落ち込みから回復の兆しはあるが先行きは不透明で、早期の金融引き締めへ転換するのではという市場の思惑を否定しました。

景気に対する見通しに関しては英中銀内部で温度差が出ているようです。チーフエコノミストのハルデーン理事は急激な経済回復がすぐ先に迫っていると述べています。他の委員はEUとの貿易が不安定要因で、ベイリー英中銀総裁も見通しは改善されているが、大いに警戒していると発言しています。

FOMCでは明確な金利抑制策は出ませんでした。

今回のFOMCの結果発表で注目されたのは、「FRBにスタッフによる四半期ごと経済予測」、「FOMCメンバーによる金利予測のドットチャート」、「パウエルFRB議長が長期金利けん制発言を行うか」の3点でした。

経済予測では2021年のGDPを2020年12月と比較して4.2→6.5%、失業率を5→4.5%、PCEインフレーションを1.8→2.4%としました。2021年の米国経済がかなり成長する予想となっています。GDP成長率6.5%というと中国以上の成長になり、先進国で6.5%の成長となるとかなりいろいろなことが変わってくるのかもしれません。

一番大きな変化は物価が上昇してしまうということです。米国の今の供給力で6.5%も成長してしまうとまた中国からの輸入が急上昇してしまうかもしれません。

ドットチャートでは2022年と2023年の利上げ予想のメンバーが少し増えましたが、体制としては2023年まで政策金利は据え置きの予想でした。

パウエルFRB議長の会見では必要な支援を継続する、経済状況は引き続き不均衡で完全には程遠い、インフレは短期的に上昇するかもしれないが中期的には安定すると述べました。

このインフレは一時的という発言と、記者の質問でティーパーリング(資産買い入れを徐々に減らしていく)の議論を始める時期ではに対して、経済予測はあくまで予想尾で、実際の数字が改善してから議論を始めればよいと回答。これで米長期金利は一時低下しましたが、その後は高止まりからやや低下してきています。

トルコリラの投資戦略

トルコという国はさまざまな問題を抱えています。エルドアン大統領が強権的な政治で周辺諸国との地政学的リスクを抱えています。

ただFX的には最大の問題は高いインフレ率をいかに低下させてリラの通貨防衛を行えるかです。

11月にドルリラは1ドル=8.57,1リラ=12円付近まで下落してリラの安値まで下落しました。しかしその後中央銀行総裁が変わってインフレとリラ安に立ち向かうために金利を連続で引き上げており、リラはいったん底打ちしています。

問題はエルドアン大統領の介入がいつ出てくるかですが、いまのところ中央銀行に任せているようです。

ドルトルコリラは7.8リラまで上昇しましたが下落し18日の利上げでさらに7.27リラまで下落しています。7.35リラ付近は最近のレンジ(6.8975~7.7840)の50%戻し、一目均衡表の基準線、雲の下限、250日移動平均線と重要なポイントが集中しています。

米長期金利の上昇が様々なところで影響を与えています

ここを下抜けしつつあり、完全に抜ければ再び7リラを目指す動きになりリラ高が継続すると予想します。

リラ円は14.60円に一目均衡表の雲の上限、基準線、14.495円に250日移動平均線、14.45円に転換線が位置し14.45~50付近が中期的に重要なサポートです。

米長期金利の上昇が様々なところで影響を与えています

またRSIとスローストキャスティックスは高値圏にありますがMACDが上昇トレンドに転換しつつあります。

14.45~50がサポートできれば前回高値の15.25円付近、そこを抜ければ下落前にもみ合った15.80円付近、戻り高値の16.25円付近への上昇を予想します。

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