日銀金融政策決定会合を受けて相場が荒れるか?【2021年3月19日】

日銀金融政策決定会合を受けて相場が荒れるか?【2021年3月19日】

おはようございます。だいまんです。

2021年3月19日相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、FOMCの長期低金利維持の姿勢にも、米長期金利が上昇を強めたことで、ドル買いが優勢となった。米10年物国債利回りは、1.754%まで一時上昇後、米3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想を上回るも、週間失業保険継続受給者数や2月景気先行指標総合指数が予想を下回ったことで、上げ渋った。またNYダウは212高から184ドル安まで下落、ナスダック指数は400ポイントを超える大幅な下落となった。

ドル円は、東京時間の日経新聞の報道を受けてつけた安値108.63から109.30まで反発後、108.82まで調整、ユーロドルは、1.1906まで下落、ポンドドルは、英MPCが政策の現状維持を発表、議事要旨で「債券買い入れのペースを遅くする柔軟性を備えていることを想定し続けている」と示されたが、影響は薄く1.3898まで一時下落した。

一方クロス円では、軟調な株価を受けて、総じて利食いが強まった。ユーロ円が129.59、ポンド円は151.46、オージー円は84.36、NZD円は77.93まで売りに押され、カナダ円は。原油先物が一時5%超の急落となったことで、86.90まで下落した。

3月19日の注目材料

  • 08:30 (日) 2月全国消費者物価指数 [前年同月比] (前回-0.6% 予想-0.4%)
  • 08:30 (日) 2月全国消費者物価指数・除生鮮食料品 [前年同月比] (前回-0.6% 予想-0.4%)
  • 08:30 (日) 2月全国消費者物価指数・除生鮮食料品・エネルギー [前年同月比] (前回0.1% 予想0.2%)
  • 09:01 (英) 3月GFK消費者信頼感調査 (前回-23 予想-20)
  • 09:30 (豪) 2月小売売上高 [前月比] (前回0.6%(0.5%) 予想0.6%)
  • 未 定 (日) 日銀金融政策決定会合・政策金利公表 (現行-0.10%)
  • 15:30 (日) 黒田東彦日銀総裁・定例記者会見
  • 16:00 (独) 2月生産者物価指数 [前月比] (前回1.4% 予想0.8%)
  • 16:00 (独) 2月生産者物価指数 [前年比] (前回0.9
  • 21:30 (加) 1月小売売上高 [前月比] (前回-3.4% 予想-3.0%)
  • 21:30 (加) 1月小売売上高・除自動車 [前月比] (前回-4.1% 予想-2.8%)
  • 米メジャーSQ

3月19日の相場見通し

米長期金利や株価の動きに、神経質な相場展開が続いています。

本日も、米長期金利や株価の動向に注目ですが、週末もあって一定のポジション調整の動きも出易いことは、留意して対応しましょう。

注目は、久々に日銀金融政策決定会合の結果公表と黒田東彦日銀総裁の定例記者会見となりそうです。

昨日は、日経新聞が、「日銀は金融政策決定会合で、長期金利の変動を認める幅を現状より若干広げてプラスマイナス0.25%程度とする」、「上場投資信託(ETF)の買い入れは年6兆円とする目安をなくし、市場の混乱時にのみ購入する姿勢を明確にする」と報じたことで、一時円買いが進みました。あくまで観測記事ですが、過去日銀は、良くこういった情報を、相場のかく乱を避けるために、事前にリークするケースがあります。つまり、本日の同様な結果が公表される信憑性は高いのかもしれません。ただ、既に、この内容は織り込みとなることで、報道通りの結果なら相場の影響は限定されそうです。リスクは、異なる結果で、もしサプライズとなるなら、ドル円相場が荒れる可能性には注意しておきましょう。

経済指標としては、日本の2月全国消費者物価指数、英3月GFK消費者信頼感調査、豪2月小売売上高、独2月生産者物価指数、加1月小売売上高などが発表されます。

重要度の高い指標の発表はなく、影響は限定されそうです。

その他、株価面では、米国がメジャーSQを迎えます。歴史的な高値を更新するNY株ですが、米追加経済対策の下支え要因も、米長期金利が上抜けた感じもあって、高値つきとなるなら、リスクオフの動きが広がり易いことは、留意しておきましょう。

3月19日のデイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

ドル円

  • 予想レンジ:108.00~109.50
  • 基本戦略: 大きめの動きで逆張り
  • 予想時間:07:29 予想時レート: 108.97

ドル円は、日足の雲や123.23の高値からのレジスタンスを超えて、109.36まで上昇も現状は上げ渋っている。ただ、下値も108円ミドル・アンダーが堅く、次のこういったブレイクが相場の焦点となる。

上値は、109.36を超えて、109円ミドル、109.69の戻り高値を超えると109.85の昨年6月の高値が視野となるが、サイコロジカルな110円と含めて、一定の利食いが入り易く、更なる上昇は不透明となる。また、110.50、111.00や111.50などのサイコロジカルが上値を抑える可能性が残っているが、111.71や112.23の戻り高値まで越えると上昇トレンドが拡大する。

一方下値は、昨日の安値108.63の維持では強く、割れても108.22-48の戻り安値が維持されると更に突っ込み売りは出来ないが、維持出来ずに、107.82-98の窓の下限を割り込むと、107.16のそれ以前の高値から106.94の戻り安値で基準線と絡む位置、106.37-64の戻り安値が視野となるが、上昇チャンネルの上限や106円のネックラインからは買いが入り易い。ただ、105.83-85の戻り安値を割れると105.20、サイコロジカルな105円が視野となるが、更に突っ込み売りは出来ない。ただ、104.92の戻り安値を割れると調整気味となり、104.55-86まで視野となる。また104.41の戻り安値を割れると相場崩れ気味となるが、ただ、下値には出遅れた雲が控えており、104.05-20の戻り安値圏で、日足の雲の上限が控える位置が視野となるが、買いが入り易い。ただし割れると雲の下限が位置する103.45-57まで視野となるが、維持では堅調が続く。このリスクは、103.33の安値を割れるケースで、その場合103円方向への調整となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ないが、102.96や102.59を割れると102.50前後のサイコロジカル、101.99の戻り安値、更にサイコロジカルは101.50がターゲットとなるが、引き続き買いが入り易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなるが、その場合100.58のフィボナッチ・リトレースメント(75.31-125.86)までターゲットとなる。ただ、100円のサイコロジカルを直ぐに割れることは想定できず、買い下がり位置との見方は変わらない。

デイの戦略としては、日銀の結果で相場が荒れる可能性があるが、一応内容的には、既に織り込まれており、サプライズがなければ揉み合いが続く可能性が残っており、若干大きめの動きで逆張りを検討したい。上値は、109.36をストップに、109.00-20を売ってみて、ターゲットは、108.63や108.24-48が維持されると買い戻しとなる。またもし109.36を上抜けても、109円ミドルから110円手前は売り直し場を探して、ストップを110.50越えとしたい。ただ、この場合のターゲットは、109.36が逆サポートすると利食いが安全となる。

一方買いは、108.63をストップに、108.80前後から買って、ターゲットは、109.00-20が抑えると利食いとなる。また、もし108.63を割れても、108円ミドルから買い下がって、ストップを108.24割れとするか、107.82―98割れをストップに、買い下がりで対応。この場合の利食いは、109円手前の上げ渋りでは、しっかりと利食っておきたい。

日銀金融政策決定会合を受けて相場が荒れるか?【2021年3月19日】

スイスフラン円

  • 予想レンジ:116.80~117.80
  • 基本戦略:戻り売り
  • 予想時間:07:51 予想時レート: 117.48

一時118.87まで上昇も更なる展開となっていない。

上値は、118.18-26の窓の上限、サイコロジカルな118.50前後が抑えると上値追い出来ない。118.87を超えて月足からは119.07、120.38などもターゲットとなるが、120円はサイコロジカル的にも、達成感が広がることは、留意しておきたい。

一方下値は、雲の切れ目と絡む117.00-23の戻り安値の維持では良いが、割れると116.50のサポートが視野となるが、維持では堅調が続くが、115.98-116.19の戻り安値圏を割れると相場が崩れ気味となり、115.64なで割れると、114.56-68や114.16-22までポイントが薄くなる。また113.77や113.28の戻り安値を割れると、相場は崩れ気味となり112.96-113.02、112.43-67なども視野となるが、更に112円を荒れると110円方向への調整リスクとなる。

デイの戦略としては、突っ込み売りは避けたいが、反発があれば売り場探し。上値は、117.80-00で売りを狙って、ストップは118.18越え。ターゲットは、117.20前後の維持では利食いも、割れても117円前後では利食いたい。また買いは、116.60-80での買い場探しで、ストップは116.50や116.19割れで、ターゲットは、117.00-20が抑えると弱く利食い優先。超えても117.60-80ではしっかりと利食っておきたい。

日銀金融政策決定会合を受けて相場が荒れるか?【2021年3月19日】