[AD] 運営維持のため、一部広告リンクを設置する場合がございます(詳細)
おはようございます。だいまんです。
2021年5月12日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、軟調な株価に円が堅調な展開となった。ただ、米長期金利の高止まりや株安でのリスクオフのドル買いは強まる形となっていない。NY株価3指数はマイナスで終了したが、ダウが一番下げがきつく、一時667ドル安まで値を下げたが、ナスダックやS&Pは、小幅な下げに留まった。またクノット・オランダ中銀総裁が「下振れリスクは徐々に薄れている」と欧州経済に対してポジティブな発言を発し、ブレイナードFRB理事が、「第2四半期の成長率は第1四半期よりも強いと予想する」と発言したが、相場の反応は限定された。
ドル円は108.98から108.35まで一時下落、ユーロドルは、1.2123から、2000年2月以来の高水準となった独5月ZEW景況感指数を受けて、1.2182まで値を上げ、ポンドドルは、英国での新型コロナウイルスの死者数が14カ月ぶりに観測されなかったこともあって、1.4105から1.4167で底堅く推移した。
一方クロス円は、利食いが優勢となり、ユーロ円が132.47から131.79、ポンド円が153.97から153.15、オージー円は85.45から84.83、NZD円は79.32から78.69、カナダ円は90.07から89.37まで一時下落した。
5月12日の注目材料
- 08:50 (日) 4月外貨準備高 (前回1368.5十億ドル)
- 14:00 (日) 3月景気先行指数・速報値 (前回98.7 予想102.9)
- 14:00 (日) 3月景気一致指数・速報値 (前回89.9 予想92.9)
- 15:00 (英) 3月月次GDP [前月比] (前回0.4% 予想1.5%)
- 15:00 (英) 第1四半期GDP・速報値 [前期比] (前回1.3% 予想-1.6%)
- 15:00 (英) 第1四半期GDP・速報値 [前年同期比] (前回-7.3% 予想-6.1%)
- 15:00 (英) 3月鉱工業生産指数 [前月比] (前回1.0% 予想1.0%)
- 15:00 (英) 3月鉱工業生産指数 [前年同月比] (前回-3.5% 予想2.9%)
- 15:00 (英) 3月製造業生産指数 [前月比] (前回1.3% 予想1.0%)
- 15:00 (英) 3月商品貿易収支 (前回-164.42億ポンド 予想-143.00億ポンド)
- 15:00 (英) 3月貿易収支 (前回-71.23億ポンド 予想-48.66億ポンド)
- 15:00 (独) 4月消費者物価指数・改定値 [前月比] (前回0.7% 予想0.7%)
- 15:00 (独) 4月消費者物価指数・改定値 [前年同月比] (前回2.0% 予想2.0%)
- 15:45 (仏) 4月消費者物価指数・改定値 [前月比] (前回0.2% 予想0.2%)
- 15:45 (仏) 4月消費者物価指数・改定値 [前年同月比] (前回1.3% 予想1.3%)
- 18:00 (ユーロ圏) 3月鉱工業生産 [前月比] (前回-1.0% 予想0.8%)
- 18:00 (ユーロ圏) 3月鉱工業生産 [前年同月比] (前回-1.6% 予想11.8%)
- 18:00 (英) ベイリー英中銀総裁講演
- 18:05 (ユーロ圏) センテノ・ポルトガル中銀総裁講演
- 18:00 (ユーロ圏) 欧州委員会・経済予測調査公表
- 21:30 (米) 4月消費者物価指数 [前月比] (前回0.6% 予想0.2%)
- 21:30 (米) 4月消費者物価指数 [前年同月比] (前回2.6% 予想3.6%)
- 21:30 (米) 4月消費者物価指数・コア指数 [前月比] (前回0.3% 予想0.3%)
- 21:30 (米) 4月消費者物価指数・コア指数 [前年同月比] (前回1.6% 予想2.3%)
- 21:30 (米) 4月週平均実質所得 [前月比] (前回0.1%)
- 22:00 (米) クラリダFRB副議長講演
- 23:30 (米) 週間原油在庫統計 (前回-799.0万バレル)
- 00:00 (米) 4月クリーブランド連銀・消費者物価指数 (前回0.2%)
- 02:00 (米) 米財務省・10年物国債入札(410億ドル)
- 03:00 (米) 4月月次財政収支 (前回-6596億ドル)
- バイデン米大統領・民主共和両党の上・下院幹部とホワイトハウスで会談
5月12日の相場見通し
昨晩は、主要国の株安が相場の重しとなりましたが、本日も株価の動向には最大の注意を払って対応しましょう。
経済指標としては、日本の3月景気先行指数・速報値、英国では、3月月次・第1四半期GDP・速報値、3月鉱工業・製造業生産指数と貿易収支、独仏4月消費者物価指数・改定値、ユーロ圏3月鉱工業生産、欧州委員会の経済予測調査公表、米国では、4月消費者物価指数などが発表されます。
注目は、英国のGDPと米国の消費者物価指数です。両国とも順調に拡大しているワクチン接種で感染者が減少、経済活動にも立ち直りが見えています。強い結果が見えた場合、英中銀やFOMCの早期のテーパリング期待につながるかが焦点となりそうです。
その他本日は、米財務省の10年物国債の入札が実施されます。米消費者物価指数の結果次第ですが、もし入札が不調に終わると米長期金利が再び上昇を強め、ドル相場を支えるか注目しましょう。また、バイデン米大統領が、民主共和両党の上・下院幹部とホワイトハウスで会談する模様です、追加のインフラ経済対策に関して、議会に理解を求めるようです。会談の内容が表に出るかは不透明ですが、議会からの反発が強いことが明るみに出た場合、株価に良い影響を与えないことは、留意しておきましょう。
5月12日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ポンドドル
- 予想レンジ:1.4050~1.4200
- 基本戦略: 押し目買い
- 予想時間:08:19 予想時レート: 1.4138
ポンドドルは、1.4237で上値をCapされて調整も、下値は90日移動平均が守って反発が、直近レンジ的な推移となっていた上限を超える形。
上値は、昨日の高値1.4166を超えると1.4182の戻り高値やサイコロジカルは1.42が抑えると上値は追えない。あくまで1.4237の上ヒゲを超えて、2016年のブレグジット決定後の戻り高値となる1.4377が視野となるが、この位置までほとんど目立ったポイントがなくなることで、1.4250,1.4300や1.4350のサイコロジカルが上値を抑えるか注目したい。
一方下値は、それまで上値を押さえていた1.4006-27ゾーンが逆サポートすると強く、割れても転換線の1.3984や基準線の1.3918、1.3839-83の戻り安値圏に位置する日足の雲やサポートが維持されると堅調が続くが、1.3823の90日移動平均や1.38の戻り安値を維持できず、1.3716の戻り安値まで割れると1.37のサイコロジカル前後まで視野となるが、維持は不透明も1.3669の戻り安値割れると、その場合調整が深まり1.3567の戻り安値、1.3503-20の下ヒゲ圏、1.3430-51の下ヒゲ圏がターゲットとなるが、維持では良いが、維持出来ないケースからは1.3304-50の戻り安値まで視野となる。この最大のリスクは、1.3188や1.3135の下ヒゲを割れるケースで、その場合相場は崩れ気味となり1.30のサイコロジカル、1.2906-33の戻り安値圏までの調整の可能性が高まりそう。ただ、一旦下支える可能性はあるが、1.2855まで割れると1.2806-1.2845ゾーン、1.2752までターゲットとなり、更に1.2676や1.2645の戻り安値を割れるケースからは、1.2438-1.2520ゾーンの戻り安値圏、1.2360まで視野となり、1.2252の戻り安値まで割れると1.2162などがターゲットとなるが、最大のリスクは1.2073の戻り安値割れで、その場合1.20のサイコロジカルがターゲットとなる。
従ってデイの戦略としては、上値追いは出来ず、買いはあくまで押し目待ちで、下落があれば、1.40ミドル、1.40や1.3950方向への下げでの買い下がり。ストップは深めの1.3891割れとなる。ただ、ターゲットは、現状の高値の1.4167や超えても1.42のサイコロジカル前後では、しっかりと利食いたい。
また売り戦略は、しっかりと上げ渋りを確認する必要があるが、1.4237をストップに、1.4167を越えないケース、超えても1.42前後のCapで検討するが、ターゲットは、下げが甘ければ買い戻しが良く、特に1.41が維持されると利食い優先。割れても1.40ミドルを前に、利食っておきたい。
ユーロ円
- 予想レンジ:131.00~132.50
- 基本戦略:押し目買い
- 予想時間:08:42 予想時レート:131.99
上昇が、132.53まで拡大。上値は、これを越えて、サイコロジカルな133円、月足の133.49の戻り高値、更にはサイコロジカル的に強い135円がターゲットとなる。ただ、137.50の高値を越えるかは不透明となる。
一方下値は、転換線の131.76,基準線の131.05の維持では強いが、短期サポートの131円を割れると調整が130.21-57の戻り安値、雲の上限と絡む129.59の戻り安値を割れると128.83-129.23ゾーンまで視野となるが、切り上がりの雲の下限からは、維持では良いが、ただし128.29-39の戻り安値や128.13を割れると調整が深まり、127.50-77の戻り安値、126.98-127.32ゾーンが視野となるが、過去の高値圏と絡む位置で、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、維持出来ない場合126.17-126.70、125.60-126.10の戻り安値圏まで視野となる。こちらも維持では更に突っ込み売りは出来ないが、125.09-31やサイコロジカルな125円をしっかりと割れると調整が深まり、124.30-38、123.90や123.64を割れると123.01-03、122.85を割れると122.66、121.82-122.23ゾーンの戻り安値圏まで視野となる。このリスクは121.62や121.48の戻り安値割れで、その場合120.81や120.27、サイコロジカルな120円までターゲットとなるが、こういった下落では買い狙いが検討される。このリスクは119.31の安値割れとなる。
従ってデイの戦略としては、やはり上値追いは厳しく、しっかりと押し目を待つ形だが、下値は60分足のサポートとなる131.40-60への調整で買って、ストップは130.98割れ。ターゲットは、132.20-40がレジスタンスするなら利食い優先となる。また、130.98を割れても130.00-50ゾーンは買い場探し。この場合のストップは129.59割れ。ただ、こういった位置の買いの場合、131.00-50ゾーンが抑えると利食いとなる。
一方売りは、あくまで現状の高値132.53を越えないことを確認して、この位置をストップに検討するが、その場合も131円を前に、下げ渋りでは利食いが良さそうだ。