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こんにちは。鈴木郁夫です。
今週の、為替相場予測です。
目次
【2021年5月17日週】概況・展望
先週発表された米4月消費者物価指数や米4月生産者物価指数は共に市場予想を大幅に上回る内容であり、米インフレ懸念が浮上しており、米国での早期テーパリング観測を踏まえながら、次回6月FOMCでは金利正常化に向けた論議が加速する可能性が強まりつつある。ただ、市場には依然として、過剰流動性相場の段階にあり、金融引き締め策による影響が計り知れないだけに、金融引き締め策は時期尚早との見方が支配的である。その中、市場にはウィルス感染拡大や米中覇権争いなどのリスク回避志向が顕在化しており、為替相場自体はドル買いと円買いの駆け引き相場となっている為、短期筋としても、安易にどちらにも仕掛けづらい外部環境に置かれているが、目先は日米名目金利差の観点から判断すれば、米ドル買いに軍配が上がる可能性が高く、ドルの更なる下落局面では買い戻しに転じることが一考であろう。
【2021年5月17日週】注目経済指標
ファンダメンタルズ的には市場は株価動向よりは米金利動向に振り回されている感が強いが、依然として、ワクチン接種の普及率次第とも言えるが、世界的にはワクチン進捗状況がまだら模様にあるため、当面、米金利の優位性を重視ししながら、米ドル買いに集中しやすい地合いになっている。また、シカゴIMM通貨先物市場においては、投機筋による円ショート、ユーロロング、そして、ポンドロングの積み上がりも警戒されているが、同時に、円全面安の状況にあるため、総じて、ドル買い及び円買いに走りやすい相場環境にある。
注目指標
- 17日(月)5月ニューヨーク連銀製造業景気指数 23.7←26.3
- 18日(火)1-3月期四半期実質国内総生産(GDP)速報値) -4.5%←11.7%
- 豪準備銀行(中央銀行) 金融政策会合議事要旨公表
- 欧1-3月期四半期域内総生産(GDP (前年同期比)-1.8%←-1.8%
- 19日(水)欧4月消費者物価指数(HICPコア指数 (前年同月比) 0.8%←0.8%
- 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
- 20日(木)5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 41.9←50.2
- 米前週分新規失業保険申請件数 46万件←47.3万件
- 米4月景気先行指標総合指数(前月比) 1.3%←1.3%
- 21日(金)日4月全国消費者物価指数(CPI)(前年同月比) -0.5%←-0.2%
- 欧5月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 62.5←62.9
- ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁発言
乖離幅チャート分析
2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。
【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。
各通貨ペア動向
各通貨ペアの動向です。
ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
- 平均乖離幅 0.0680
- 現状乖離幅 0.0651→0.0705
先週の弱めの売りシグナル108.60円から上昇に転じており、今週は通常の売りシグナルドル円109.35円が点灯している。
★買いターゲット(108.30円)
ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
- 平均乖離幅 22.00円
- 現状乖離幅 23.50→23.45円
先週の売りシグナル1.2164から若干下落しており、今週は弱めの売りシグナル1.2144が点灯している。
★買いターゲット(1.2050)
豪ドル(ドル円-豪ドル円)
- 平均乖離幅 23.70円
- 現状乖離幅 23.40→23.60円
先週の売りシグナル0.7845から下げ足を強めており、今週は利益確定買いを伴い、様子見0.7782が点灯している。
★様子見(0.7782)
ポンドドル(ポンド円-ドル円)
- 平均乖離幅 43.50円
- 現状乖離幅 43.30→44.85円
先週の様子見1.3987から上昇に転じており、今週は売りシグナル1.4102が点灯している。
★買いターゲット(1.4000)
本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。売買シグナルは添付のチャートを参照してください。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。