[AD] 運営維持のため、一部広告リンクを設置する場合がございます(詳細)
こんにちは。鈴木郁夫です。
今週の、為替相場予測です。
目次
【2021年6月28日週】概況・展望
ファンダメンタルズ的には米テーパリング観測を背景に、市場は金利正常化に向けた動きに傾斜しており、相対的にドルを買い戻す動きに繋がっている。ただ、FOMC内のメンバーからの見解の相違があるように、FRBが早期に政策変更に迫られるとは言い難く、これまでの過剰流動性資金の行き場が損なわれており、株式、商品、債券、そして、為替市場は、より一層調整主導の展開に追いやられている。いずれにしても、売買材料が多様化している関係上、米金利動向のみで安易に仕掛けづらい外部環境にあり、相場自体が大きく動意づいてからの始動にならざるを得ない。総じて、米債券利回りの動向に対し、過剰反応の嫌いもあるが、先週はドル円が約1年3ヵ月ぶり高値(年初来高値)111円台まで上昇.して、底堅い展開には変わりがないが、一旦、清算局面入りとの見方が支配的になっている。
【2021年6月28日週】注目経済指標
今週は7/1に予定されている米6月ISM製造業景況指数、日銀短観、7/2の米雇用統計に加えて、米当局者発言が相次ぐが、相対的には米景況感を踏まえながら米雇用統計に集まるが、米長期金利の上昇につながるほどの改善になるかは疑問視されている。いずれにしても、市場にはリスク回避のドル買いと円買いが相混じっているだけに、直近のレンジ幅での攻防と見なした方が一考であろう。
注目指標
- 28日(月)特になし
- 29日(火)日5月有効求人倍率 1.08←1.09
- 日5月失業率 2.9%←2.8%
- 独6月消費者物価指数(CPI)(前月比) 0.4%←0.5%
- 米4月ケース・シラー米住宅価格指数(前年同月比)14.7%←13.3%
- ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁発言
- 米6月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)119.0←117.2
- 30日(水)英1-3月期四半期国内総生産(GDP、改定値)(前期比)-1.5%←-1.5
- 欧6月消費者物価指数(HICPコア指数)(前年同月比)0.9%←1.0%
- 6月シカゴ購買部協会景気指数70.0←75.2
- 01日(木)4-6月期日銀短観・四半期大企業非製造業業況判断3←-1
- 4-6月期日銀短観・四半期大企業製造業業況判断16←5
- 米6月ISM製造業景況指数61.0←61.2
- 02日(金)米6月失業率5.7%←5.8%
- 米6月非農業部門雇用者数変化(前月比)69.5万人←55.9万人
- 米6月平均時給(前年同月比)0.3%←0.5%
- ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁発言
乖離幅チャート分析
2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。
【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。
各通貨ペア動向
各通貨ペアの動向です。
ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
- 平均乖離幅 0.0750
- 現状乖離幅 0.0780→0.0817
先週の弱い売りシグナルドル円110.20円から上昇に転じており、今週は通常の売りシグナルドル円110.80円が点灯している。
★買いターゲット(ドル円110.00円)
ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
- 平均乖離幅 22.50円
- 現状乖離幅 20.50→21.45円
先週の強めの買いシグナル1.1860から上昇に転じており、今週は通常の買いシグナル1.1936が点灯している。
★売りターゲット(1.2050)
豪ドル(ドル円-豪ドル円)
- 平均乖離幅 25.25円
- 現状乖離幅 27.80→27.80円
先週の強い買いシグナル0.7477から上昇を早めており、今週は通常の買いシグナル0.7590が点灯している。
★売りターゲット(0,7700
ポンドドル(ポンド円-ドル円)
- 平均乖離幅 43.25円
- 現状乖離幅 42.00→43.00円
先週の強めの買いシグナル1.3811から上昇しており、今週は通常の買いシグナル1.3881が点灯している。
★売りターゲット(1.4000)
本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。売買シグナルは添付のチャートを参照してください。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。