月末・四半期末を睨んで【2021年6月28日】

月末・四半期末を睨んで【2021年6月28日】

おはようございます。だいまんです。

2021年6月28日相場分析です。

昨日のマーケット

金曜日の海外市場は、米5月個人消費支出やコアデフレーター、6月ミシガン大消費者信頼感指数の確報値などが、予想を下回ったことで、一時ドル売りが強まるも、その後米10年物国債利回りが、1.546%まで上昇して、ドルの下値を支えた。カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が「物価上昇は一時的なものになる可能性」、ローゼングレン・ボストン連銀総裁は、「FRBは完全雇用になるまで利上げしないことを明確にした」と発言したが反応は見えず、NY株価が本日も堅調に高値を更新する動きとなったが、リスク志向の動きは広がっていない。

ドル円は110.48まで下落後110.88まで反発、ユーロドルは、1.1975まで上昇後1.1926まで売りに押され、ポンドドルも1.3931から1.3872まで値を下げた。

一方クロス円では、ユーロ円は132.13から132.41、ポンド円は153.59から154.19で揉み合い、オージー円は84.03から84.26、NZD円は78.24から78.48の小動き、カナダ円は89.88から90.22で推移した。

6月28日の注目材料

  • 08:50 (日) 日銀金融政策決定会合における主な意見(6月17-18日分)
  • 15:00 (独) 5月輸入物価指数 [前月比] (前回1.4% 予想1.3%)
  • 15:00 (独) 5月輸入物価指数 [前年同月比] (前回10.3% 予想11.4%)
  • 21:00 (英) ホールデン英MPC委員講演
  • 21:00 (ユーロ圏) バイトマン独連銀総裁講演
  • 22:00 (米) ウィリアムズNY連銀総裁・パネルディスカッション参加
  • 23:30 (米) 6月ダラス連銀製造業業況指数 (前回34.9)
  • 00:00 (ユーロ圏) デギンドスECB副総裁講演
  • 00:00 (米) ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
  • 20カ国・地域(G20)外相会合(29日まで)

6月28日の相場見通し

金曜日の相場も、強い株価の動きにも反応は特別見えず、揉み合い気味の展開で終了しました。本日も大きな材料がなく、同様に揉み合い気味の展開が続くか注目ですが、月末・四半期末が迫っています。そろそろ出始める月末・四半期末のフローの動きに、相場が思惑的に左右される展開に注意しておきましょう。

経済指標としては、日銀金融政策決定会合における主な意見、独5月輸入物価指数、米6月ダラス連銀製造業業況指数と重要なものはなく、経済指標の影響はなさそう。

要人発言としては、G20外相会合は、金融市場影響を与えるような材料はないと思われます。その他、デギンドスECB副総裁、バイトマン独連銀総裁、ホールデン英MPC委員、米国ではハーカー・フィラデルフィア連銀総裁やウィリアムズNY連銀総裁などが発言しますが、こちらもサプライズが無ければ、大きく相場を動かすことはなさそうです。

6月28日のデイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

ドル円

  • 予想レンジ:110.55~111.05
  • 基本戦略: 逆張り
  • 予想時間:04:15 予想時レート:110.77

下値を109.19-28ゾーンで維持して、上昇が110.97の直近高値を越えて、111.12まで拡大も、現状は更なる展開となっていない。111円台が、奇妙の重い展開が続いているが、この要因は不透明も、過去の需給面からは、長期資金からのやれやれの売りが出易いようだ。従って、更なる上昇には、よほどインパクトのある材料が必要となるか、日柄を経ることが重要となりそうだ。その面では、また7月6日に日足の雲が捻じれることもあって、この時期まで109円台を維持することが出来れば、上昇期待を持てそう。ただ、逆に割り込んでしまえば、今回の上昇も失敗となり、ドル円相場は保合から離れられない状況が続く可能性に注目しておきたい。

下値は、転換線の110.42から110.21の戻り安値圏の維持では、上昇サポートが維持されるが、109.59-72の戻り安値で、基準線と絡む位置を割れると、109.19―28の戻り安値圏で、今後横ばいとなる雲を目指す可能性となる。ただ、こういった維持では堅調が続くが、もし、109.04やサイコロジカルな109円を割れると、テクニカル的には調整が強まり、108.56-72の戻り安値圏、108.35の戻り安値まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、108.03の戻り安値や108円を維持出来ずに、もし107.48まで割れると相場は崩れる。その場合107.16のそれ以前の高値、106.94の戻り安値、106.37-64の戻り安値、サイコロジカルな106円前後まで視野となるが、大きな流れのネックラインからは、買いが入り易い。ただ、105.83-85の戻り安値まで割れると105.20、サイコロジカルな105円が視野となるが、更に突っ込み売りは出来ない。ただ、104.92の戻り安値を割れると調整気味となり、104.55-86まで視野となる。また104.41の戻り安値を割れると相場崩れ気味となるが、ただ、下値には出遅れた雲が控えており、104.05-20の戻り安値圏で、日足の雲の上限が控える位置が視野となるが、買いが入り易い。ただし割れると雲の下限が位置する103.45-57まで視野となるが、維持では堅調が続く。このリスクは、103.33の安値を割れるケースで、その場合103円方向への調整となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ないが、102.96や102.59を割れると102.50前後のサイコロジカル、101.99の戻り安値、更にサイコロジカルは101.50がターゲットとなるが、引き続き買いが入り易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなるが、その場合100.58のフィボナッチ・リトレースメント(75.31-125.86)までターゲットとなる。ただ、100円のサイコロジカルを直ぐに割れることは想定できず、買い下がり位置との見方は変わらない。

一方上値は、111.12を越えて、111.50などのサイコロジカル、更なる上抜けから111.71、112.15の月足の雲の上限や112.23の戻り高値まで視野となる。こういった位置は125.86の高値から99.02の安値までの調整の50%(112.44)の位置に相当することで、上抜けは相当厳しい位置となる。

デイの戦略としては、そろそろ月末に向けた需給の動きもあって、押し目では買いが入り易い状況は維持されそうだが、動意に薄い展開は変わらず、逆張りを決め込むしかなさそうだ。

下値は金曜日の安値110.48を睨んで、この手前を買っても、割れるなら一旦止める形から、111円や直近高値を越えないなら利食い優勢。またこの位置の売りは、111.12越えをストップとするが、同様に、下値は110.60前後が維持されると利食い優先となる。こういったレンジで軽く回転させる形だが、もしブレイクがあった場合は、下値は、110円まで買い場探しで、このストップは109.72割れ。この利食いは、110.60-90ゾーンが抑えると利食いとなる。

一方111.12を越える動きがあった場合も、111円ミドルまでは売り場探し。ストップは111.71越え。このターゲットは、111円が逆サポートすると利食いとなる。
月末・四半期末を睨んで【2021年6月28日】

カナダドル円

  • 予想レンジ:89.50~90.50
  • 基本戦略:戻り売り
  • 予想時間:04:24 予想時レート: 90.10

上昇が、月足の雲の上限を超えて91.19まで拡大も更なる展開となっていない。

上値は、現状の戻り高値となる90.41が抑えるとレジスタンスがしっかりとする。また超えても90.80-91.00が再Capすると上値は追えない。あくまで91.19を超えて月足の91.58-91.64の戻り高値圏などが視野となる。ただ、既に上昇が3段階となっており、危険水準、またこういった位置は月足の106.52の高値をトップとしたショルダーの上限で上値を押さえ易いことは、留意しておきたい。

一方下値は、基準線と転換線が位置する89.36-58、雲の位置となる88.09-95が維持されると堅調が続くが、87.97の直近の下ヒゲを割れると相場が崩れ始めるので注意。ただ、その場合も87.14-56、86.01-35の戻り安値圏などが維持すると、更に突っ込み売りは出来ないが、85.44の戻り安値を割れると調整が深まる可能性となり、84.11-45ゾーン、83.52-59の戻り安値、83.04-20の戻り安値圏、81.97-82.35ゾーン、81.88の戻り安値、81.16-58順次視野となるが、過去の高値圏からは買いが入り易い。ただし、80.99を割れると80.38-57の戻り安値、80.15の戻り安値を割れると下落拡大リスクが高まり、79.82-94の戻り安値、また79.24の戻り安値まで割れると78.72、78.08-23まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、77.93や77.63を割れると調整が76-77円ゾーンまで視野となる。このリスクは、75.58、74.77、73.77の安値を順次割れるケースとなる。

従ってデイの戦略としては、まず90.41-49ゾーンが抑えるのか見て対応したい。抑えるなら売って、ストップは90.75越えとするか、更に91円まで売り上がって、ストップは、91.19越え。ターゲットは、直近安値89.83-88が維持されると利食いも、割れるなら89円ミドルから89円前後は利食いを優先したい。また更に下落があれば、89円から88円ミドルは買って、ストップは87.97割れ。この場合のターゲットは、89円ミドル、90円までは、上げ渋りではしっかりと利食っておきたい。

月末・四半期末を睨んで【2021年6月28日】