ドルは日替わりの、保合が続くか?【2021年7月15日】

ドルは日替わりの、保合が続くか?【2021年7月15日】

おはようございます。だいまんです。

2021年7月15日相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、米6月卸売物価指数が予想を上回ったが、パウエルFRB議長の議会証言の原稿で、「FOMCは今後の数会合で債券購入の議論を継続」とするも、「インフレへの早い対応は間違いだ」との見解が示されことで、早期のテーパリング期待を高める結果とならず、米長期金利の低下とともにドル売りが優勢となった。米10年物国債利回りは、昨日の1.423%への上昇から1.363%まで低下した。またNY株3指数は、高値警戒感もあって落ち着いた動きに留まり、米地区連銀経済報告では、「米経済活動は、穏やかないし力強い成長を示した」と示されたが、反応は限定された。

ドル円は、109.95まで売りに押され、ユーロドルは、1.3837、ポンドドルは、1.3892まで買い戻された。

一方クロス円では、ユーロ円が130.43から130.02で揉み合い、ポンド円が153.30を高値に152.24まで下落、オージー円が82.52から82.13、NZD円は77.66から77.18で上下、カナダ円は、88.67から87.85まで売りに押された。

7月15日の注目材料

  • イスタンブール市場休場(民主化と国民統一の日)
  • 08:00 (韓) 韓国中銀・政策金利公表 (現行0.50%)
  • 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対外中長期債] (前回-1909億円)
  • 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対内株式] (前回-3101億円)
  • 10:00 (豪) 7月消費者インフレ期待公表
  • 10:30 (豪) 6月新規雇用者数 (前回11.52万人 予想2.00万人)
  • 10:30 (豪) 6月失業率 (前回5.1% 予想5.0%)
  • 10:30 (豪) 6月フルタイム就業者数 (前回9.75万人)
  • 10:30 (豪) 6月労働参加率 (前回66.2%)
  • 10:30 (中) 6月住宅価格指数 [前年比] (前回4.9%)
  • 11:00 (中) 第2四半期GDP [前期比] (前回0.6% 予想1.2%)
  • 11:00 (中) 第2四半期GDP [前年同期比] (前回18.3% 予想8.0%)
  • 11:00 (中) 6月小売売上高 [前年同月比] (前回12.4% 予想10.9%)
  • 11:00 (中) 6月鉱工業生産 [前年同月比] (前回8.8% 予想8.0%)
  • 11:00 (中) 6月固定資産投資 [前年比] (前回15.4%)
  • 13:30 (日) 5月第三次産業活動指数 [前月比] (前回-0.7% 予想-0.9%)
  • 15:00 (英) 6月失業保険申請件数 (前回-9.26万件)
  • 15:00 (英) 5月就業者数増減 (前回11.3万人)
  • 15:00 (英) 5月平均賃金・除ボーナス (前回5.6%)
  • 15:00 (英) 3-5月週間平均賃金 [前年比] (前回5.6%)
  • 15:00 (英) 6月失業率 (前回6.2%)
  • 15:00 (英) 3-5月ILO方式失業率 (前回4.7% 予想4.7%)
  • 15:00 (独) 6月卸売物価指数 [前年比] (前回9.7%)
  • 15:00 (独) 6月卸売物価指数 [前月比] (前回1.7%)
  • 19:00 (英) サンダース英MPC委員講演
  • 21:30 (米) 7月NY連銀製造業景気指数 (前回17.4 予想18.2)
  • 21:30 (米) 7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 (前回30.7 予想27.5)
  • 21:30 (米) 週間新規失業保険申請件数 (前回37.3万件 予想35.0万件)
  • 21:30 (米) 週間失業保険継続受給者数 (前回333.9万人 予想331.3万人)
  • 21:30 (米) 6月輸入物価指数 [前月比] (前回1.1% 予想1.2%)
  • 21:30 (米) 6月輸出物価指数 [前月比] (前回2.2% 予想1.2%)
  • 22:15 (米) 6月鉱工業生産 [前月比] (前回0.8% 予想0.6%)
  • 22:15 (米) 6月設備稼働率 (前回75.2% 予想75.7%)
  • 22:30 (米) パウエルFRB議長・議会証言(米上院銀行委員会)
  • 00:00 (米) エバンズ・シカゴ連銀総裁講演「ロッキーマウンテン・エコノミック・サミット参加」
  • 米独首脳会談(ワシントン)
  • OPEC月報
  • 米国債償還・3年債(331億ドル)、10年債(358億ドル)
  • 米企業決算:ユナイテッドヘルス、モルガン・スタンレー

7月15日の相場見通し

昨晩は、前日のドル買いに対して、巻き戻しの動きが優勢となりました。一応ドルは、日替わりで動いているようですので、トレンドを見据えた、一方向へのポジショニングは、避けておいた方が良いかもしれません。

材料としては、本日もパウエルFRB議長の議会証言が行われますが、昨日の内容からサプライズが無ければ、相場の反応は限定されそうです。ただ、昨日の発言を見る限り、「入手したインフレデータは予想よりも高かった」と認めており、「テーパリングについては今後数週間で再度協議する予定」とより具体的にテーパリングに言及、「物価上昇で予想が大きく崩れた場合、FRBは金融政策を変更する」とはっきりと述べています。昨日の証言を市場は、悲観的に捉えていないようですが、本日こういった面がクローズ・アップされるなら注意かもしれません。

経済指標としては、豪7月消費者インフレ期待公表と6月雇用統計、中国の6月住宅価格指数、第2四半期GDP、6月小売売上高・鉱工業生産、6月固定資産投資、日本の5月第三次産業活動指数、英6月雇用統計、独6月卸売物価指数、米国では、7月NY連銀製造業景気指数、7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、週間新規失業保険申請件数、6月輸入・輸出物価指数と6月鉱工業生産・設備稼働率などが発表されます。

結果がどうなるか不透明ですが、豪州の雇用統計、中国の経済指標や英国の雇用統計など結果次第で、相場が一定の動きを示す可能性に注目しましょう。特に直近囁かれている中国の指標が弱かった場合は、リスクオフの動きが広がるので注意しておきましょう。

一方米国でも結果次第ですが、FRBが重視する雇用環境を考えると、週間新規失業保険申請件数の結果の強弱で、相場が大きな動きとなるか注目しましょう。

その他、米独首脳会談やOECD月報など、相場に与える影響は限られそうですが、本日は、米国債の償還日です。東京仲値やロンドン・フィキシングで、一定のドル売りが出る可能性に留意しておきましょう。

7月15日のデイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

ポンドドル

  • 予想レンジ:1.3800~1.3900
  • 基本戦略: 逆張り
  • 予想時間:07:18 予想時レート:1.3861

高値を1.4251まで拡大も、この位置をトップとして、調整が日足のサポートや雲を割り込むも現状は更に大きく下値を拡大する動きとなっていない。スロー・ストキャスティクスが現状反転気味で、突っ込み売りは出来ないが、引き続き反発ではやれやれの売りが出易い状況は続きそうだ。

上値は、1.3910の戻り高値を越えられないと弱い。超えて1.3940の戻り高値や90日移動平均、基準線と雲の下限が絡む1.3957-60,1.3387の戻り高値が視野となるが、抑えると上値を追い出来ない1.4000-10の窓の下限を超えて、1.4108の雲の上限、1.4134の戻り高値が視野となるが、売りが出易い。1.4186-1.4203の戻り高値圏や1.4251を越えて、1.43のサイコロジカル、2016年のブレグジット決定後の戻り高値となる1.4377が視野となるが、この位置までほとんど目立ったポイントがなくなることで、1.4250,1.4300や1.4350のサイコロジカルが上値を抑えるか注目したい。

一方下値は、1.38前後が維持されるとサポートが有効で、1.3756の戻り安値の維持では、更に突っ込み売りは出来ないが、1.3728-42の戻り安値を維持出来ずに、1.3716や1.3669の戻り安値まで割れると、調整が深まり1.3567の戻り安値、1.3503-20の下ヒゲ圏、1.3430-51の下ヒゲ圏がターゲットとなるが、維持では良いが、維持出来ないケースからは1.3304-50の戻り安値まで視野となる。この最大のリスクは、1.3188や1.3135の下ヒゲを割れるケースで、その場合相場は崩れ気味となり1.30のサイコロジカル、1.2906-33の戻り安値圏までの調整の可能性が高まりそう。ただ、一旦下支える可能性はあるが、1.2855まで割れると1.2806-1.2845ゾーン、1.2752までターゲットとなり、更に1.2676や1.2645の戻り安値を割れるケースからは、1.2438-1.2520ゾーンの戻り安値圏、1.2360まで視野となり、1.2252の戻り安値まで割れると1.2162などがターゲットとなるが、最大のリスクは1.2073の戻り安値割れで、その場合1.20のサイコロジカルがターゲットとなる。

デイの戦略としては、現状1.38から1.39の揉み合いの展開で、このブレイクに注意しなければならないが、ブレイクがあっても、大きな展開となるかは不透明で、それでも1.37ミドルから1.40の揉み合いに留まるか注目して対応したい。

従って逆張り的な戦略で、下値は1.38を前に下げ止まりでは買っても、割れるなら止める形。更に1.37ミドルを買い下がって、ストップは1.3728割れ。このターゲットは、1.39が抑えると利食いで、売ってもストップは1.3910越えとなるが、1.38が支えると利食いで、また1.39台は慎重に売り上がって、ストップは1.40越え。このターゲットは、1.39が逆サポートされると利食いとなる。

ドルは日替わりの、保合が続くか?【2021年7月15日】

豪ドル円

  • 予想レンジ:81.80~83.00
  • 基本戦略:逆張り
  • 予想時間:07:17 予想時レート: 82.28

上昇が85.81でCapされて、調整が83.33まで拡大も、現状はこの位置を維持する形。スロー・ストキャスティクスが不透明で、突っ込み売りは出来ないが、上値は重そう。

上値は、82.83の基準線、83.20の転換線から83.35の戻り高値、84円前後のレジスタンスが抑えると弱い。84.20や84.36上髭を超えても、84.42-82に雲と戻り高値圏が絡み、売りが出易い。また更に84.94-85.06まで上昇しても、現状上抜けは不透明で、あくまで85.19や85.29-45の戻り高値圏の上抜けから、85.81の直近高値を越えて、サイコロジカルや86円や87円、月足からは、87.20の窓の下限、88.12や89.08の戻り高値が視野となるが、90.30の2017年の高値越えは不透明となる。

一方下値は、81.50-82.00ゾーンのサイコロジカルが維持されるとサポート形成となるが、系製となるが、81.32を割れると80.68-81.09戻り安値圏、79.97の月足の雲の下限まで視野となるが、サイコロジカルな80円と絡めて、維持では更に突っ込み売りは出来ない。ただし、維持出来ない場合、79.54-80.05、79.21の戻り安値まで割れると78.35-99,77.50-89,76.46-77.12,75.73-76.09なども視野となるが、75.41の安値まで割れると74.57-75.08の戻り安値圏、73.62-74.08まで視野となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ない。このリスクは73.14を維持出来ずに、72.54の安値まで割れるケースで、その場合過去の揉み合いゾーンとなる67.30-70.18ゾーンまで視野となるが、フィボナッチ・リトレースメントや日足のサポートと合わせても良い位置となる。リスクはこれを維持できないケースだが、それでも64.41、62.76の戻り安値を割れるような調整は、現状あまり想定していない。

従ってデイの戦略としては、揉み合い気味で、逆張り的に戦略を検討したい。下値は81.50-82.00ゾーンを買い下がって、ストップは81.33割れ。ターゲットは、82.80前後が抑えると利食いも、超えるなら83.50を前に利食い優先となる。またこの位置からの売り狙いは、ストップは84.20越えで、このターゲットは、82.50-80ゾーンが維持されると利食いとなる。

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