米国市場休場【今週の為替相場予測】|2021年7月5日週

米国市場休場【今週の為替相場予測】|2021年7月5日週

こんにちは。鈴木郁夫です。

今週の、為替相場予測です。

【2021年7月5日週】概況・展望

 米当局者による相次ぐタカ派的な発言などを背景に、FRBが金利正常化に向けて意欲的であることは明白であるが、ファンダメンタルズ的には米債券利回りの進捗状況から判断しても、テーパリング観測(金融緩和の縮小)の段階に過ぎず、加速的な金利上昇期待は後退している。その中、日欧の超低金利政策の長期化が既成事実化しており、市場心理としても、ドルロングに傾斜せざるを得ない状況には変わりがない。いずれにしても、コロナ禍において、過剰流動性相場が即座に終焉するわけでもなく、当面、株高基調並びに債券利回りの伸び悩みが考えられるが、相対的には米経済の回復期待、そして、リスク回避のドル買いを想起させる材料が増えつつある。とは言え、既にドル高が進行しており、相対的には清算局面に近く、過度なドル高期待は禁物であろう。

【2021年7月5日週】注目経済指標

今週は7/5が独立記念日で米国休場となる為、週明けの市場は動意薄の展開が見込まれるが、米景況感の良し悪しを確認するためにも、米ISM非製造業景況指数やFOMC議事要旨に注目せざるを得ない。FRBが引き続きタカ派的なスタンスが示した場合には、米早期テーパリング観測が再燃する可能性はあるものの、米長期金利の上昇に繋がるかは未だに懐疑的である。また、ドルロングの積み上がりを警戒する向きもある。

注目指標

  • 5日(月)米国市場休場(独立記念日)
  • 黒田東彦日銀総裁、発言
  • 6日(火)豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表 0.10%据え置き
  • 独7月ZEW景況感調査(期待指数) 75.0←79.8
  • 米6月ISM非製造業景況指数(総合) 63.6←64.0
  • 7日(水)米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
  • 8日(木)米前週分新規失業保険申請件数 35万件←36.4万件
  • 9日(金)ベイリー英中銀(BOE)総裁、発言

乖離幅チャート分析

2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。

2021年7月5日乖離幅チャート分析

【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。

各通貨ペア動向

各通貨ペアの動向です。

ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)

2021年7月5日ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)

  • 平均乖離幅 0.0720
  • 現状乖離幅 0.0817→0.0839

先週の売りシグナルドル円110.80円から若干上昇しており、今週は強めの売りシグナルドル円111.05円が点灯している。
★買いターゲット(ドル円109.50円)

ユーロドル(ユーロ円-ドル円)

2021年7月5日ユーロドル(ユーロ円-ドル円)

  • 平均乖離幅 22.30円
  • 現状乖離幅 21.45→20.70円

先週の買いシグナル1.1936から上昇に転じており、今週は強めの買いシグナル1.1864が点灯している。
★売りターゲット(1.2030)

豪ドル(ドル円-豪ドル円)

2021年7月5日豪ドル(ドル円-豪ドル円)

  • 平均乖離幅 25.50円
  • 現状乖離幅 26.70→27.50円

先週の買いシグナル0.7590から下落しており、今週は強めの買いシグナル0.7524が点灯している。
★売りターゲット(0,7680

ポンドドル(ポンド円-ドル円)

2021年7月5日ポンドドル(ポンド円-ドル円)

  • 平均乖離幅 43.00円
  • 現状乖離幅 43.00→42.50円

先週の弱めの買いシグナル1.3881から下落しており、今週は通常の買いシグナル1.3827が点灯している。
★売りターゲット(1.3950)

本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。売買シグナルは添付のチャートを参照してください。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。

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