米7月消費者物価指数が波乱【2021年8月11日】

米7月消費者物価指数が波乱【2021年8月11日】

おはようございます。だいまんです。

2021年8月11日相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、4-6月期非農業部門労働生産性や単位労働コストの速報値は、予想を下回ったが、米10年物国債利回りが、1.351%まで上昇、ドル相場を支えた。

またNY株価3指数は、米上院で、5500億ドル規模のインフラ包括法案が通過したこともあって、ダウとS&Pが最高値を更新、ただ、ナスダックは金利上昇を嫌気して、反落して終わった。

ドル円は110.60まで上昇、ユーロドルは、独ユーロ圏の8月ZEW景況感指数が、市場予想を大きく下回る結果となったこともあって、1.1710まで下落、ポンドドルも1.3828までじり安となった。

一方クロス円では、ユーロ円は129.69から129.41で揉み合い、ポンド円は153.32まで一時上昇、オージー円が81.33、NZD円は77.52まで値を上げ、カナダ円は、原油価格の反発を受けて88.30まで反発した。

8月11日の注目材料

  • 08:50 (日) 7月マネーストックM2 [前年同月比] (前回5.9% 予想5.4%)
  • 09:30 (豪) 8月ウエストパック消費者信頼感指数 (前回108.8)
  • 15:00 (独) 7月消費者物価指数・改定値 [前月比] (前回0.9% 予想0.9%)
  • 15:00 (独) 7月消費者物価指数・改定値 [前年同月比] (前回3.8% 予想3.8%)
  • 21:30 (米) 7月消費者物価指数 [前月比] (前回0.9% 予想0.5%)
  • 21:30 (米) 7月消費者物価指数 [前年同月比] (前回5.4% 予想5.3%)
  • 21:30 (米) 7月消費者物価指数・コア指数 [前月比] (前回0.9% 予想0.4%)
  • 21:30 (米) 7月消費者物価指数・コア指数 [前年同月比] (前回4.5% 予想4.3%)
  • 21:30 (米) 7月週平均実質所得 (前月比) – 2021/7 (前回-0.9%)
  • 23:30 (米) 週間原油在庫統計 (前回+362.7万バレル)
  • 23:30 (米) ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
  • 01:00 (米) ジョージ・カンザスシティ連銀総裁講演
  • 02:00 (米) 米財務省・10年物国債入札(410億ドル)
  • 03:00 (米) 7月月次財政収支 (前回-1742億ドル 予想-2315億ドル)

8月11日の相場見通し

夏枯れ的な展開の中、昨晩もドルが堅調な推移となりました。本日も同様な展開が続くか注目ですが、米国のインフレ関連の重要指標が発表されることで、荒れた動きが見えるか注意して対応しましょう。
経済指標としては、豪8月ウエストパック消費者信頼感指数、独7月消費者物価指数・改定値、米国では、7月消費者物価指数と週平均実質所得などが公表されます。

注目は、米国で、FRBによる早期テーパリング開始の思惑が残る中、7月消費者物価指数に、大きな注目が集まりそうです。

特にパウエルFRB議長は、米国のインフレは一過性と繰り返してきましたが、もし連続して、インフレが上昇した場合、この発言にも疑問が高まりそうです。結果次第ですが、一方で、この時期米国のインフレ率の大きな影響を与える原油価格や中古車価格は、上げ渋っています。予想が高いだけに、逆に消費者物価指数が、大きく低下した場合、ドルに巻き戻しの動きが強まることも留意しておきましょう。

また、本日も10年物国債の入札が実施されます。加えてボスティック・アトランタ連銀総裁やジョージ・カンザスシティ連銀総裁からは、タカ派の発言が聞こえそうです。7月消費者物価指数の結果次第ですが、米長期金利の動向にも注目して対応しましょう。

8月11日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

ドル円

  • 予想レンジ:110.00~111.00
  • 基本戦略: 戻り売りから押し目買い
  • 予想時間:08:58 予想時レート:110.59

上昇が111.66でCapされて、下落が日足の雲を割れて、108.72まで拡大も、サポートに守られて反発している。

ただ、上値には、110.58-70の戻り高値圏、日足の雲の上限が110.73に控えており、抑えると上値追い出来ない。また更に超えても110.82-111.20の戻り高値圏、111.50のサイコロジカルではやれやれの売りが出易い。あくまで111.66や111.71の戻り高値を越えて、112.15の月足の雲の上限や112.23の戻り高値まで視野となる。こういった位置は125.86の高値から99.02の安値までの調整の50%(112.44)の位置に相当することで、上抜けは相当厳しい位置となる。ただし、超えると114.55,114.73、115.51、118,66-60のトランプ大統領就任後の高値まで視野となる。

一方下値は、雲の下限とからも110.03の戻り安値から、109.40の戻り安値、サイコロジカルな109円前後の維持では、サポート形成の可能性から良いが、108.72を割れると調整が強まり、108.56-57の戻り安値圏、108.35の戻り安値まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、108.03の戻り安値や108円を維持出来ずに、もし107.48まで割れると相場は崩れる。その場合107.16のそれ以前の高値、106.94の戻り安値、106.37-64の戻り安値、サイコロジカルな106円前後まで視野となるが、大きな流れのネックラインからは、買いが入り易い。

ただ、105.83-85の戻り安値まで割れると105.20、サイコロジカルな105円が視野となるが、更に突っ込み売りは出来ない。ただ、104.92の戻り安値を割れると調整気味となり、104.55-86まで視野となる。また104.41の戻り安値を割れると相場崩れ気味となるが、ただ、下値には出遅れた雲が控えており、104.05-20の戻り安値圏で、日足の雲の上限が控える位置が視野となるが、買いが入り易い。ただし割れると雲の下限が位置する103.45-57まで視野となるが、維持では堅調が続く。

このリスクは、103.33の安値を割れるケースで、その場合103円方向への調整となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ないが、102.96や102.59を割れると102.50前後のサイコロジカル、101.99の戻り安値、更にサイコロジカルは101.50がターゲットとなるが、引き続き買いが入り易い。

最大のリスクは101.19の安値割れとなるが、その場合100.58のフィボナッチ・リトレースメント(75.31-125.86)までターゲットとなる。ただ、100円のサイコロジカルを直ぐに割れることは想定できず、買い下がり位置との見方は変わらない。

デイの戦略としては、上値追いは出来ず、ここからの上昇で売場探し。ストップを111.20越えに置いて、111円方向への上昇では、慎重に売り上がりを検討したい。ただ、ターゲットは、110.20-40ゾーンが維持されると利食い、割れても110円前後ではしっかりと利食いたい。またこういった位置からの買い下がりは、ストップを109.40割れとして、ターゲットは、110.60が抑えると利食い優先で、超えても111円を前にしっかりと利食っておきたい。

米7月消費者物価指数が波乱【2021年8月11日】

豪ドル円

  • 予想レンジ:80.80~81.70
  • 基本戦略: 押し目買い
  • 予想時間:09:06 予想時レート: 81.22

上昇が85.81でCapされて、調整が月足の雲の下限を若干割り込んで79.84まで拡大も、現状はこれを維持する形。スロー・ストキャスティクスも反転上昇となっており、一旦良い位置まで下落した可能性はあるが、ただ、戻りではやれやれの売りが出易い。

下値は、転換線と絡む80.53-71の戻り安値維持では、サポート形成から良いが、79.84の安値を割れると79.54-80.05、79.21の戻り安値まで割れると78.35-99、77.50-89,76.46-77.12,75.73-76.09なども視野となるが、75.41の安値まで割れると74.57-75.08の戻り安値圏、73.62-74.08まで視野となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ない。

このリスクは73.14を維持出来ずに、72.54の安値まで割れるケースで、その場合過去の揉み合いゾーンとなる67.30-70.18ゾーンまで視野となるが、フィボナッチ・リトレースメントや日足のサポートと合わせても良い位置となる。リスクはこれを維持できないケースだが、それでも64.41、62.76の戻り安値を割れるような調整は、現状あまり想定していない。

一方上値は、81.33-52の戻り高値が抑えると弱く、基準線と絡む81.67の戻り高値を越えても、81.95-82.54の戻り高値圏では売りが出易い。82.83-86の戻り高値を越えて、83.35の戻り高値、84円前後のレジスタンスや雲が視野となるが、抑えると上値追い出来ない。

84.20や84.36上ヒゲを超えても84.42-82、84.94-85.06の戻り高値圏の上抜けは不透明。あくまで85.19や85.29-45の戻り高値圏の上抜けから、85.81の直近高値を越えて、サイコロジカルや86円や87円、月足からは、87.20の窓の下限、88.12や89.08の戻り高値が視野となるが、90.30の2017年の高値越えは不透明となる。

従ってデイの戦略としては、追いかけて買うのは厳しいが、まず80.71をストップに、81円前後への下落で買うか、割れるケースからは、80.16をストップに、80.35-55ゾーンを買い下がりや買い直しで、ただ、ターゲットは、81.40や81.67が上値を抑えるなら利食い優先が良い。

米7月消費者物価指数が波乱【2021年8月11日】

 

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