ポンド円 9月1日夕高値から調整気味だが8月20日からの上昇基調を継続中

ポンド円 為替相場予測

おはようございます。大塚亮です。

2021年9月2日の相場分析です。

概況

ポンド円9月1日終値は151.508円、前日比0.225円高と続伸した。取引レンジは151.949円から151.230円。

8月19日未明の米FOMC議事録公開後のドル高が一服し、8月20日夕安値149.182円で7月20日安値148.458円割れを回避してダブル底を形成、その後はドル全面安へ流れが変わる中でポンドドルの上昇を背景に戻り高値を日々切り上げてきた。

9月1日は夕刻へのドル円の上昇局面で151.949円まで上昇、152円に迫ったものの届かず、ドル円が反落する一方で31日夜高値から反落していたポンドドルが反騰に転じたことで支えられたが、ポンドドルが31日夜高値超えには至らずに深夜以降はやや下げたことでポンド円は夕刻からはジリ安推移となった。

注目材料 英製造業PMIは前月から低下

マークイットによる8月の英国製造業PMI(購買担当者景況指数)の改定値は60.3となり速報値の60.1から若干改善されたものの7月の60.4からは低下となり、6か月振り低水準となった。今年5月には65.6まで上昇していたがその後は低下傾向にある。英国の景気回復は続いているが、景気回復途上におけるサプライチェーンのボトルネックにより回復が鈍化している印象だ。変異株の感染拡大は新たなロックダウンを要しない状況ではあるが景気回復へのブレーキにもなっている印象だ。

9月1日は独欧米の製造業PMI改定値等の発表もあったが、8月の独製造業PMIも速報値の62.7から62.6へ若干の下方修正、ユーロ圏8月PMI改定値も速報の61.5から61.4へ若干下方修正となった。

注目ポイント 週末の米雇用統計へ向けてドル安基調

9月1日に発表されたADP米民間雇用報告では非農業部門就業者数が前月比37.4万人増となり市場予想の61.3万人増を大きく下回った。この発表からドルは全面安の様相となり、その後に発表されたISMの8月製造業景況指数が予想を上回る改善だったことでドル安も収まったが、週末の米雇用統計本番も低調な数字になるのではないかとの思惑が強まっている。

9月3日に発表予定の8月米労働省雇用統計での非農業部門就業者数は75万人増の予想となっている。6月と7月はいずれも90万人を超えており、米連銀内のタカ派でもあるウォラー理事は7月分と8月分の雇用が80~100万人増なら米連銀はテーパリング開始を決定できるとしている。8月27日夜のパウエル米連銀議長によるジャクソンホール講演では年内のテーパリング開始を妥当としつつも早計な利上げはしないと強調したことで市場も楽観を回復してドル安の背景となっているが、8月の雇用統計が80万人を下回る水準なら米連銀のテーパリング開始も急がれず先行きの利上げ時期もまた後退するとしてドル安へ進みやすくなる。ただし、雇用統計にはサプライズも付き物であり、時々ADPとは真逆の結果となるケースもあるので予想外に強い数字ならドル全面高がぶり返す可能性も残るところだ。

短期テクニカル分析

ポンド円の60分足レベルでは概ね3日から5日周期での底打ちとピークアウトを繰り返すリズムがある。

8月20日夕安値を目先の底として上昇期に入ってきたが、26日夕高値でいったんピークを付けて27日午前安値へ下落し、そこからの持ち直しで高値を更新してきたために9月1日午前時点では8月20日夕安値から5日目となる8月27日午前安値を直近の底とした上昇期とし、高値形成期を9月2日夕にかけての間と想定した。9月1日夕高値へ一段高してから151.50円を割り込んできているので、1日夕高値で目先のピークを付けて下落している印象だ。安値形成期は9月2日午前から6日午前にかけての間と想定されるので既に反騰入りの注意期にあるが、1日夕高値を超えないうちは2日夜、3日にかけての下落余地ありとみる。

9月1日夕高値を超えるところからは次の上昇期に入るとみて9月6日午後から8日夕にかけての間への上昇を想定する。

60分足の一目均衡表では遅行スパンが実線を上回る好転で先行スパンも上抜いた状況にあるが1日夕高値からの下落により両スパンとも悪化しやすい位置に来ている。遅行スパン悪化からは安値試し優先とするが、いったん悪化した後の上昇で遅行スパンが再び好転する場合は上昇再開とみる。

60分足の相対力指数は1日夕高値形成時に70ポイントを超えたところで買われ過ぎとなって反落しているが2日午前時点では50ポイントを挟んだ揉み合いとなっている。このため60ポイント以下での推移中は一段安余地ありとするが、60ポイント超えからは上昇再開とみて70ポイント超を目指すとみる。

9月2日の売買戦略

8月20日からの上昇基調は継続中だが、直近の高値から小規模で0.50円安、やや大きめで1円前後の下落も入りやすい。下落しても底上げパターンを維持するうちは押し目形成として次の上昇で高値更新へ進みやすいという状況が週末の雇用統計までは続くと仮定し、151円前後、151円から150.70円台あたりまでは押し目買い有利の水準とし、1日夕高値超えからは152円台中盤(152.30円から152.70円)を目指す上昇を想定する。

9月2日の注目経済指標

  • ユーロ圏
  • 18:00 7月 生産者物価指数 前月比 (6月 1.4%、予想 1.1%)
  • 18:00 7月 生産者物価指数 前年同月比 (6月 10.2%、予想 11.0%)
  • 米国
  • 21:30 4-6月期 非農業部門労働生産性改定値 前期比 (速報 2.3%、予想 2.4%)
  • 21:30 新規失業保険申請件数 (前週 35.3万件、予想 34.5万件)
  • 21:30 失業保険継続受給者数 (前週 286.2万人、予想 277.5万人)
  • 21:30 7月 貿易収支 (6月 -757億ドル、予想 -710億ドル)
  • 23:00 7月 製造業新規受注 前月比 (6月 1.5%、予想 0.3%)
  • 26:00 ボスティック・アトランタ連銀総裁、講演