要人発言に注意か?【2021年9月28日】

要人発言に注意か?【2021年9月28日】

おはようございます。だいまんです。

2021年9月28日の相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、まちまちの展開も米長期金利の上昇を受けて、円売りが優勢となった。米10年物国債利回りは、米8月耐久財受注額が予想を上回ったこともあって、1.515%まで一時上昇もウィリアムズNY連銀総裁が「利上げの基準はまだ満たしていない」、ブレイナードFRB理事が「テーパリングのアナウンスを利上げのシグナルと捉えるべきではない」と述べ、上げ渋った。

一方NY株価3指数では、NYダウが上昇するも、ナスダックやS&Pが軟調推移となり、リスクオン相場の動きは見えていない。

ドル円は、111.07まで上昇、ユーロドルは、独連立政権樹立を巡る不透明感から1.1685まで売り込まれたが、ストップ・ロスをつけきれず1.1711まで反発、ポンドドルは、ベイリー英中銀総裁が「インフレに対応するために必要なら金利も手段となる」と述べ、対ユーロでの買いを伴って1.3730まで反発、ユーロポンドが0.8528まで売りに押された。

一方クロス円では、ユーロ円が129.48から129.94、ポンド円は152.21、オージー円は80.91、NZD円は77.94まで反発、カナダ円は、原油価格の上昇を受けて、87.97まで上昇した。

9月28日の注目材料

  • 08:50 (日) 日銀・金融政策決定会合議事録公表(7月15-16日開催分)
  • 10:30 (豪) 8月小売売上高 [前月比] (前回-2.7% 予想-2.5%)
  • 10:30 (中) 8月工業利益 [前年同月比] (前回16.4%)
  • 15:00 (独) 10月GFK消費者信頼感調査 (前回-1.2 予想-1.6)
  • 15:45 (仏) 9月消費者信頼感指数 (前回99 予想100)
  • 21:00 (ユーロ圏) ラガルドECB総裁講演(ECBフォーラム)
  • 21:30 (ユーロ圏) デギンドスECB総副裁・議長セッション(ECBフォーラム)
  • 21:50 (英) マン英中銀MPC委員講演(ECBフォーラム)
  • 22:00 (米) 7月住宅価格指数 [前月比] (前回1.6% 予想1.5%)
  • 22:00 (米) 7月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 [前年同月比] (前回19.1% 予想20.0%)
  • 22:00 (米) 7月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 [前月比] (前回1.8%)
  • 22:00 (米) 7月月次住宅価格指数 [前年比] (前回18.8%)
  • 22:00 (米) エバンス・シカゴ連銀総裁・開会スピーチ
  • 23:00 (米) パウエルFRB議長、イエレン財務長官・上院銀行委員会出席
  • 23:00 (米) 9月コンファレンス・ボード消費者信頼感指数 (前回113.8 予想115.0)
  • 23:00 (米) 9月リッチモンド連銀・製造業指数 (前回9 予想10)
  • 23:00 (米) 9月リッチモンド連銀・サービス業売上高指数 (前回15)
  • 23:00 (米) 9月リッチモンド連銀・製造業出荷指数 (前回6)
  • 23:30 (米) 9月ダラス連銀・サービス売上高指数 (前回16.5)
  • 23:30 (米) 9月ダラス連銀・サービス部門信頼感指数 (前回5.4)
  • 24:00 (ユーロ圏) シュナーベルECB理事・議長セッション(ECBフォーラム)
  • 02:00 (米) 7年物国債入札(620億ドル)
  • 02:40 (米) ブラード・セントルイス連銀総裁講演「米国経済と金融政策について」
  • 03:30 (米) イエレン財務長官講演(全米企業エコノミスト協会年次総会)
  • 04:00 (米) ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
  • 全米企業エコノミスト協会(NABE)年次総会
  • ECBフォーラム(29日まで)
  • 本邦9-3月期決算企業株・権利付き最終売買日

9月28日の相場見通し

昨晩は、米長期金利の上昇を受けて、円売りが優勢となりましたが、株価面では、特別リスクオンとなっていません。欧州通貨が揉み合ったこともありますが、今後クロス円に売りが強まるとドル円の上昇も追いかけて良いかは不透明となることは、注意しておきましょう。

経済指標としては、日銀金融政策決定会合議事録公表、豪8月小売売上高、中国の8月工業利益、独10月GFK消費者信頼感調査と仏9月消費者信頼感指数、米国では、7月住宅価格指数 とS&P/ケース・シラー住宅価格指数、9月コンファレンス・ボードの消費者信頼感指数、9月リッチモンド連銀・製造業指数とダラス連銀・サービス売上高指数などが発表されます。

豪8月小売売上高や中国8月工業利益は、結果次第で、豪ドル相場が一定の動きを示すか注目ですが、米経済指標に関しては、住宅関連指標などが強い結果を示した場合、本日の7年物米国債入札と絡んで、米長期金利が上昇を更に広げるなら、ドル相場を支えそうです。

その他、秋口に入って、いろいろな総会やシンポジウムが開催されており、本日も全米企業エコノミスト協会年次総会やECBフォーラムなどが開催されます。また、パウエルFRB議長やイエレン財務長官の上院銀行委員会で証言を行います。特に、ラガルド総裁は、ハト派的に見解を継続する可能性、パウエルFRB議長とイエレン財務長官の議会証言では、米国の債務上限問題に、強い懸念を示すと相場に良い影響は与えないでしょう。本日は要人発言に、特に注意を払って対応しましょう。

9月28日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

豪ドルドル

  • 予想レンジ:0.7235~0.7335
  • 基本戦略: 逆張り
  • 予想時間:08:19 予想時レート:0.7282

上昇が0.8008でトピッシュなり、日足の雲を割り込んで、0.7106まで下値を拡大も現状は、この位置を維持している。ただ、スロー・ストキャスティクスが下落を継続しており、戻りでは売りが出易い。

上値は、雲の上限となる0.7417前後が抑えると上値追い出来ない。0.7479の戻り高値を越えても0.7487-0.7534も戻り高値圏、0.7600の戻り高値に日足の長期のレジスタンスが控えており、売りが出易い。0.7617の戻り高値を超えて0.7644-75、0.771-26の戻り高値圏、更に超えても0.7776-0.7815の戻り高値圏では、やれやれの売りが出易い。0.7845―57や0.7892の戻り高値を越えて、0.7900や0.7950のサイコロジカルが視野となるが、上抜けは不透明で、あくまで0.8008の直近高値を超えて0.8068や0.8337の2018年の戻り高値が視野となるが、こういった位置の上抜けは現状不透明となる。

一方下値は、基準線と絡む0.7200-22の戻り安値圏、0.7150のサイコロジカル前後の維持では良いが、0.7106の安値を割れると0.7029-50まで視野となる。また0.6992―0.7006の安値まで割れると下落が加速する可能性となり、0.6878-73ゾーン、0.6810-33ゾーンまでターゲットとなる。この維持では更に突っ込み売りは出来ないが、0.6778の戻り安値まで割れと過去のレンジゾーンとなる0.6255-0.6571までターゲットとなる。

デイの戦略としては、現状は若干揉み合い気味で、動きがあっても逆張り的な戦略が検討される。下値は、0.7222をストップに、0.72ミドルから買い下がるか、思い切って0.7106をストップとするなら、0.72前後、0.71ミドルまで慎重に買い下がる形。ターゲットは、0.73が抑える利食い優先で、またこの位置からの売りは、0.7380をストップに、0.73ミドルまで売り上がって、この売りのターゲットは、同様にサポート圏となる0.72ミドルの維持では買い戻しが安全となる。 
要人発言に注意か?【2021年9月28日】

豪ドル円

  • 予想レンジ:80.20~81.00
  • 基本戦略: 押し目買い
  • 予想時間:08:31 予想時レート: 80.85

上昇が85.81でCapされて、下落が月足の雲の下限を若干割り込んで77.90まで拡大も現状はこれを維持して反発的。スロー・ストキャスティクスが、反転上昇に転じており、上値トライが続くか注目される。

ただ、上値は81.16-65の戻り高値圏に雲の上限が控え、抑えられると弱い形が続く。82.04を越えて、82.33-86の戻り高値圏、83.35の戻り高値、84円のサイコロジカルが視野となるが、抑えると上値追い出来ない。84.20や84.36上ヒゲを超えても84.42-82、84.94-85.06の戻り高値圏の上抜けは不透明。あくまで85.19や85.29-45の戻り高値圏の上抜けから、85.81の直近高値を越えて、サイコロジカルや86円や87円、月足からは、87.20の窓の下限、88.12や89.08の戻り高値が視野となるが、90.30の2017年の高値越えは不透明となる。

一方下値は、80.01-31の戻り安値で基準線や転換線と絡む位置、79.36の雲の下限が絡む位置から、サイコロジカルな79円前後の維持では良いが、78.85を割れると78.14-65.78円のサイコロジカルまで視野となるが、維持では更に突っ込みうりは出来ないが、77.90を割れてしまうと77.50-86,76.46-77.12,75.73-76.09なども視野となるが、75.41の安値まで割れると74.57-75.08の戻り安値圏、73.62-74.08まで視野となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ない。このリスクは73.14を維持出来ずに、72.54の安値まで割れるケースで、その場合過去の揉み合いゾーンとなる67.30-70.18ゾーンまで視野となるが、フィボナッチ・リトレースメントや日足のサポートと合わせても良い位置となる。リスクはこれを維持できないケースだが、それでも64.41、62.76の戻り安値を割れるような調整は、現状あまり想定していない。

従ってデイの戦略としては、上値追いは厳しく、押し目があれば買い狙い。下値では、80.20-40を買っても、ストップは80円割れ。このターゲットは81円が抑えると利食い優先となる。また割れても79.20-60ゾーンは、買い直しで、この場合のストップは78.85割れ。ターゲットは、80.00-20が抑えると利食い優先が安全となる。

一方早期には81円が上値を抑えることを確認して売っても、ストップは81.15や81.50越え。この売りのターゲットは、同様に80.20-40が維持されると利食いを検討したい。 

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