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おはようございます。大塚亮です。
2021年9月9日の相場分析です。
目次
概況
豪ドル円の9月8日終値は81.229円、前日比0.252円安と下落した。取引レンジは81.641円から80.976円。
9月3日夜の米雇用統計発表直後にドル全面安となったところで豪ドル米ドルが8月20日以降の最高値を付けて豪ドル円も82.023円へ上昇したが、米雇用統計通過後はドル全面安が一巡、週明けの9月6日からはドル全面高へと流れが変わってきた。その中で9月7日に豪中銀理事会による金融政策発表を巡っていったん豪ドル高に振れてから急落したために豪ドル円も7日午後高値で3日夜高値にいったん迫ってから失速する展開となった。
9月7日夜へ続落し、8日午前にかけてはやや戻したものの8日夕刻にこの日の安値となる80.976円へ一段安し、深夜から9日未明にかけては下げ渋っていたものの9日午前序盤には再び81円を割り込んで8日夜安値割れへの余裕が乏しくなっている状況だ。
テクニカルポイント 毛抜き天井と三羽烏
9月7日午後高値で81.982円まで一時的に反騰したものの9月3日夜高値82.023円に一歩届かずに下落したため、60分足レベルではダブルトップ、日足では9月3日と7日で毛抜き型の天井形成がみられる。また9月6日から8日にかけては日足が3日連続の陰線で三羽烏(黒三兵)での下落となっており、8月20日からの上昇が一服していったん大きな調整安に入るか、ないしは戻り一巡から下げ再開に入る可能性も警戒される姿となってきている。
2時間足では8月24日夜に先行スパンを突破してから突破状態を維持してきたが、9月9日午前序盤への下落で先行スパンから転落し始めた。遅行スパンは9月7日の一時的急伸から反落した時点で実線を割り込む悪化に入っている。いずれも8月20日を起点とした上昇基調画崩れて調整安入りしたか、ないしは下げ再開に入っている可能性を示唆している。
8月20日安値77.896円から9月3日高値82.023円までは4.134円の上昇幅だったが、その3分の1押しが80.652円、半値押しが79.963円にある。現状は3分の1押しに迫るところだが、今週末にかけて続落となる場合は半値押しを試す可能性も出てくると注意する。
短期テクニカル分析
60分足チャートにおいては概ね3日から5日周期での騰落リズムがみられる。
豪ドル円は8月20日夕安値を起点として上昇期に入ってきたが、9月3日夜高値と7日午後高値をダブルトップとして下落基調に転じた印象だ。
ダブルトップの中間点にある6日午後安値を基準とすれば安値形成期は9日の日中から13日午後にかけての間と想定されるのでまだ一段安余地が残る。9月8日夜安値80.976円割れから続落に入る場合は9日夜、10日にかけて安値試しが続きやすい時間帯と思われる。強気転換には81.50円を超える反騰が欲しいところだ。
60分足の一目均衡表では9月7日の下落で遅行スパンが悪化、先行スパンからも転落したが、その後も両スパン揃っての悪化がつづいているので遅行スパン悪化中は安値試し優先とする。強気転換には先行スパンを上抜き返す必要があり、先行スパンに届かないうちは遅行スパンが一時的に好転してもその後に悪化するところからは下げ再開と考える。
60分足の相対力指数は8日夕刻に30ポイントまで低下してからやや戻したものの50ポイントに届かずに失速しているので20ポイント台序盤を目指す可能性があるとみる。強気転換には50ポイント台回復・維持となる反騰が欲しいところだ。
9月9日の売買戦略
8月20日からの上昇トレンドから転落してからも戻り高値を切り下げて安値を更新する弱気パターンが継続しているので基本は戻り売り有利の展開とみる。81.25円から81.50円手前は戻り売りにつかまりやすい水準とし、81円割れから続落に入る場合は80.75円、80.50得、80.25円を段階的に試してゆく可能性があるとみる。
9月9日の注目経済指標
- ドイツ
- 15:00 7月 貿易収支 (6月 163億ユーロ、予想 146億ユーロ)
- 15:00 7月 経常収支 (6月 225億ユーロ、予想 180億ユーロ)
- ユーロ圏
- 20:45 欧州中銀(ECB)定例理事会
- 21:30 ラガルド欧州中銀総裁、定例記者会見
- 米国
- 21:30 新規失業保険申請件数 (前週 34.0万件、予想 34.3万件)
- 21:30 失業保険継続受給者数 (前週 274.8万人、予想 274.4万人)
- エバンズ・シカゴ連銀総裁、デーリー・サンフランシスコ連銀総裁、ボウマンFRB理事らの発言、講演あり