引き続き株価の動きが焦点【2020年10月14日】

引き続き株価の動きが焦点【2020年10月14日】

おはようございます。だいまんです。

2020年10月14日相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、銀行決算が良好を示し、IMFが、2020年の世界の成長率予測を上昇修正したが、ペロシ下院議長が、「トランプ政権が提案した最新の景気対策案を拒否した」との報道を受けて追加経済対策に対する不透明感が高まったことに加えて、ジョンソン&ジョンソンやイーライリリーが、「開発中の新型コロナウイルスのワクチンに関して、治験を停止した」との報道を受けて、NY株価が軟調に推移したことで、ドルの買い戻しが優勢となった。米9月消費者物価指数は、予想と変わらず影響は限定された。

ドル円は105.63まで反発、ユーロドルは、独ユーロ圏10月ZEW景況感指数が悪化したことなどから1.1731まで下落、ポンドドルは、バルニエEU首席交渉官が「ブレグジット交渉は十分ではない」、スラック英首相報道官が「英国は合意なき離脱の準備と意志がある」、ドリアン仏外務相が「現時点では合意なき離脱の可能性が高い」などと発言したことで、交渉決裂の懸念が高まり1.2922まで売りに押された。

一方クロス円では、ユーロ円が123.81、ポンド円が136.38、オージー円は75.45まで下落したが、NZD円が70.37から70.04、カナダ円は80.54から80.26の小動きの推移に留まった。

10月14日の注目材料

  • 未 定 (韓) 韓国中銀・政策金利公表 (現行0.50% 予想0.50%)
  • 08:30 (豪) 10月ウエストパック消費者信頼感指数 (前回93.8)
  • 13:30 (日) 8月設備稼働率 [前月比] (前回9.6%)
  • 13:30 (日) 8月鉱工業生産・確報値 [前月比] (前回1.7%)
  • 13:30 (日) 8月鉱工業生産・確報値 [前年同月比] (前回-13.3%)
  • 17:00 (ユーロ圏) ラガルドECB総裁講演
  • 18:00 (ユーロ圏) 8月鉱工業生産 [前月比] (前回4.1% 予想0.8%)
  • 18:00 (ユーロ圏) 8月鉱工業生産 [前年同月比] (前回-7.7% 予想-7.1%)
  • 20:00 (南ア) 8月小売売上高 [前年同月比] (前回-9.0% 予想-7.0%)
  • 21:00 (ユーロ圏) レーンECB専務理事講演
  • 21:30 (米) 9月卸売物価指数 [前月比] (前回0.3% 予想0.2%)
  • 21:30 (米) 9月卸売物価指数 [前年同月比] (前回-0.2% 予想0.2%)
  • 21:30 (米) 9月卸売物価指数・コア指数 [前月比] (前回0.4% 予想0.2%)
  • 21:30 (米) 9月卸売物価指数・コア指数 [前年同月比] (前回0.6% 予想0.9%)
  • 21:55 (米) レッドブック大規模小売店売上高 (前年比) (前回2.1%)
  • 21:55 (米) レッドブック大規模小売店売上高 (前月比) (前回0%)
  • 22:00 (米) クラリダFRB副議長講演
  • 22:00 (英) ホールデンMPC委員講演
  • 23:00 (ユーロ圏) ビルロワ・フランス中銀総裁講演
  • 23:30 (米) クオールズFRB副議長「パネル討論会参加」
  • 04:00 (米) カプラン・ダラス連銀総裁、クオールズFRB副議長講演
  • 国際通貨基金・世界銀行年次総会(テレビ会議)
  • G20財務相・中央銀行総裁会議(テレビ会議)
  • 米企業決算:ユナイテッドヘルス、バンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴ、ゴールドマン・サックス、ユナイテッド・エアラインズ、アルコア

10月14日の相場見通し

昨晩の海外市場は、ペロシ下院議長が、「トランプ政権が提案した最新の景気対策案を拒否した」と発言、ジョンソン&ジョンソンやイーライリリーが、「開発中の新型コロナウイルスのワクチンや抗体治療薬に関して、治験を停止した」との報道や英国とEUのFTA交渉に、決裂の懸念が高まったことで、欧米の株価が軟調に推移したことで、リスクオフのドルの買い戻しが優勢となりました。

株式市場では、米国の追加景気対策に関して、いずれ合意するとの楽観論が相場を支えていますが、大統領選を睨むと今後も一転二転する可能性が高いことは、留意しておきましょう。また、新型コロナウイルスのワクチンに関しても、トランプ大統領が明言する早期の配布は難しそうです。一方英欧のFTA交渉も15日の英国が設定した期限内に、すんなりと合意することはなさそうです。米国の大統領選までは、こういった話題で、相場が一喜一憂する展開が続く可能性を考慮して対応しましょう。

経済指標としては、豪10月ウエストパック消費者信頼感指数、日本の8月設備稼働率、ユーロ圏の8月鉱工業生産、南アの8月小売売上高、米国では、9月卸売物価指数が公表されます。経済指標に対する相場の感応度が低下していることで、影響は少なそうですが、ユーロ圏では、昨日の弱いZEW景況感指数に加えて、本日の8月鉱工業生産も弱い結果となるなら、ユーロ相場に良い影響は与えないでしょう。

また、国際通貨基金と世界銀行の年次総会やG20財務相・中央銀行総裁会議が開催中ですが、要人発言の機会も多く、今後の景況感や金融政策、通貨問題など発言次第で相場が影響を受ける可能性に注意しておきましょう。

10月14日のデイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

ユーロ円

  • 予想レンジ: 123.30~124.80
  • 基本戦略: 戻り売場探し
  • 予想時間:08:54 予想時レート:123.85

反発を127.08で抑えて、日足の雲を割り込む下落となったが、下値は122.38を維持して反発となっている。 フィボナッチ・リトレースメントの61.8%となる122.25が支えている可能性があり、またスロー・ストキャスティクスも反転上昇に転じており、突っ込み売りは出来ないが、ただ、上値は日足のレジスタナスや雲の上限となる125.73-78が抑えられており、上値追いは不透明。10月29-30日に、この雲が124.45-51でねじれを発生するが、これを前に雲の下限となる123.67-68と上限となる125.73-78のブレイクが相場のキーとなりそうだ。

上値は雲の上限やレジスタンスを超えて、125.77-126.13が視野となるが上抜けは不透明で、あくまで126.47や127.08の戻り高値を超えて、130円方向への上昇期待となる。

一方下値は、雲の下限を割れても123.01-44ゾーンの戻り安値の維持では良いが、直近安値122.38やフィボナッチ・リトレースメントの122.25をしっかりと割り込むならサイコロジカルな122円、次の戻り安値圏の下限となる121.84、121.48の戻り安値を割れるとフィボナッチ・リトレースメントの50%と絡めて、120.81や120.27、サイコロジカルな120円までターゲットとなるが、こういった下落では買い狙いも検討されそうだ。

従って、デイ・トレードの戦略としては、基本日足の雲を割れるまでは逆張り的も、直近では下値トライのリスクが高く、売り狙いから検討したい。

124.20前後での売りはストップを124.50越えとするか、124.60-80、125円まで売り上がるならストップは125.10越え。ターゲットは、123.60-80ゾーンの維持では買い戻しも、割れるなら123.25-60ゾーンでの利食い優先となる。またこういった下落での買いは、123円割れをストップに検討されるが、余裕を持つなら122.35をストップに、122円ミドルまで買い下がりとなる。ターゲットは、ただ、こういった下落では、123.80-00が抑えると利食い優先となる。

引き続き株価の動きが焦点【2020年10月14日】

豪ドル円

  • 予想レンジ: 75.15~76.15
  • 基本戦略: 戻りがあれば売り狙い
  • 予想時間:09:27 予想時レート: 75.58

豪ドル円は、上昇も78.48で上値を押さえられて、日足の雲を割り込む展開も、73.98で下値を支えて反発的。ただし、反発は日足のレジスタンスや雲の上限となる77.10-10でCapされており、上値追いは不透明となる。またこの雲が10月27日に76.2-36でねじれを発生させるが、スロー・ストキャスティクスは反転上昇も、こういった時期まで雲を超えることが出来ないなら下落リスクが継続する。76.52の戻り高値を超えて77.15-20、77.75を超えても78円が抑えると上値追い出来ない。あくまで78.48の高値を超えて、サイコロジカルな80円がターゲットとなるが、この位置も利食いが出易い。

一方下値は、75.45レベルが維持されると日足のサポートが有効となるが、割れると74.88-94ゾーン、74.55の戻り安値まで視野となるが、維持では堅調が続く。リスクは73.98の安値割れで、その場合73円前後のマイナーサポート、72.54の安値まで割れると、過去の揉み合いゾーンとなる67.30-70.18ゾーンまで視野となるが、フィボナッチ・リトレースメントや日足のサポートと合わせても位置となる。リスクはこれを維持できないケースだが、それでも64.41、62.76の戻り安値を割れるような調整は、現状あまり想定していない。

デイの戦略としては、突っ込んで売り必要はないとしても、反発ではやれやれの売りが出易そうだ。基本逆張り的も、戻りがあれば売りを狙いたい。

上値は、近めなら75.95をストップに、75.80前後を売りか、76.54をストップとするなら、76.20-40まで売り上がりで対応。ターゲットは、75.45が維持されると利食い優先となるが、割れるなら75円まで下げ止まりを確認しながら買い戻しで、またこの位置の買いは74.93をストップ、様子見なら74円ミドルから買い場を探して、ストップは73.97割れとしたい。買いの場合のターゲットは、75.50が逆レジスタンスとなるなら、利食い優先となる。

引き続き株価の動きが焦点【2020年10月14日】

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