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移動平均線やMACDと並んで、多くのトレーダーから愛用されるインジケーター「ボリンジャーバンド」。
MT4/MT5では、ボリンジャーバンドが標準搭載されているため、正しい使い方を習得することで大きな武器となるでしょう。
そこで本記事では、MT4におけるボリンジャーバンドの表示方法や使い方、トレード手法等について、分かりやすく解説していきたいと思います。
目次
ボリンジャーバンドとは?
ボリンジャーバンドは「標準偏差」を用いたテクニカル指標であり、1980年頃ジョン・ボリンジャーによって考案されました。
標準偏差とは、平均値からの「ばらつき度」を示したもので、一般的には「σ(シグマ)」と表されます。
より分かりやすく言えば「ローソク足がn期間のSMA(移動平均線)からどれくらい離れたか」ということです。
SMA(移動平均線)から離れたローソク足が多くなるほど標準偏差は大きくなり、逆に近い終値が多ければ標準偏差は小さくなります。
またチャート上では、σ(シグマ)のレベルに応じてバンドが表示され、ローソク足が各バンド幅に収まる確率は、以下の通りであることが知られています。
- ±1σに収まる確率:68.26%
- ±2σに収まる確率:95.44%
- ±3σに収まる確率:99.73%
値動きの大半はバンド幅内に収まるため、仮にローソク足がバンドから飛び出た場合は、指標発表やクラッシュなど大きな変化が起きた可能性が高いと判断できるでしょう。
MT4におけるボリンジャーバンド挿入方法
ボリンジャーバンドは、MT4/MT5に標準搭載されています。
本節では、ボリンジャーバンドの挿入・設定方法について解説していきます。
挿入方法
メニューバーにある「挿入」→「インディケータ」→「トレンド」→「Bollinger Bands」を辿って、ボリンジャーバンドをチャート上に表示させてみましょう。
「Bollinger Bands」をクリックすることで、自動的にパラメータの設定画面が表示されます。
パラメータ変更
ボリンジャーバンド挿入時には、パラメータの設定画面が表示されるので、必要に応じて調整を行なってください。
- 期間:「移動平均線」と「σ」の算出に用いるローソク足の本数
- 表示移動:平行移動させる距離(「+3」と入力すると、ローソク足3本分バンドが右に移動)
- 偏差:ボリンジャーバンドの標準偏差(推奨値は1~3まで)
- 適用価格:Close(終値)Open(始値)High(高値)Low(安値)
パラメータでは様々な変更を行えますが、多くのトレーダーが初期設定のままボリンジャーバンドを使用しているため、基本的には細かい変更は不要です。
ボリンジャーバンドの追加
ボリンジャーバンドは、基本的に「±1~3σ」の合計6線を用いて分析を行いますが、デフォルト設定であれば以下のように「±2σ」しか表示されません。
そこで、上で説明した「挿入方法」と同じように「±1σ」「±3σ」のボリンジャーバンドを追加することで、本来の分析を行えるようになりますが、ここで注意点が1つ。
新たに挿入するボリンジャーバンドについては、「色」や「偏差」を忘れずに変更しておきましょう。
全く同じパラメータ(特に偏差)で挿入すると、既存のボリンジャーバンドと被さって表示されてしまうため意味がありません。
上手く色と偏差と被らないよう設定することで、上図のように「±1~3σ」のボリンジャーバンドが表示されるようになります。
では「±1~3σ」のボリンジャーバンドからどういった点を読み取ればいいのか、トレードに活かせる分析のポイントについて解説していきましょう。
MT4におけるボリンジャーバンドの分析ポイント
ボリンジャーバンドの分析ポイントとしては、主に以下の3つが挙げられます。
- バンドウォーク
- スクイーズ
- エクスパンション
いずれも高い信頼度を持ちますので、FXで稼げるようになるためにも、必ず習得しておきましょう。
バンドウォーク
バンドウォークとは、ローソク足がバンド上を沿って歩いているように見える現象です。
バンドウォークから読み取れるのは、トレンドの継続性です。
ローソク足が3本以上バンドに沿って推移するようであれば、高い確率でトレンドが継続していくため、オシレーター系と併用して順張りすることで、簡単にpipsを稼ぐことができます。
またトレンドの継続性を見極める方法としては、「ダイバージェンス」に注目するというやり方もありますので、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
スクイーズ
スクイーズは「縮める」という意味であり、その名の通りバンド幅が縮まっている状態を指します。
スクイーズの状態では、ローソク足が上下に行ったり来たりするもののボラティリティは小さくなる、つまりレンジ相場に移行しやすくなります。
レートの変動が少ないレンジ相場では、pipsも稼ぎにくく大きな利益も期待できないため、基本的には見送って問題ありません。
エクスパンション
エクスパンションとは、ボリンジャーバンドが拡大している状態です。
エクスパンション渦中においてはボラティリティが高く、トレンドが発生しやすい状態です。
上で説明したスクイーズ後にエキスパンションが生まれやすい傾向にあるため、スクイーズの終わりが確認でき次第、積極的にエントリーを狙っていきたいところです。
ボリンジャーバンドを用いたトレード手法
ここからは、ボリンジャーバンドを用いたトレード手法について解説していきます。
順張り・逆張りどちらにも活用できますが、ボリンジャーバンドを絶対的な指針として導入するのではなく、あくまでも参考材料の1つとして取り入れるようにしてください。
スクイーズとエクスパンションの連続
スクイーズとエクスパンションが繰り返されるほど、トレンドの継続性は強くなっていきます。
そのためスクイーズとエクスパンションの連続性が見られた際は、以下の条件を参考にエントリーを検討してみて下さい。
【エントリー条件】
・スクイーズとエクスパンションの連続性が見られる(2~3周期以上)
・スクイーズの状態かつローソク足が±2σを抜けて終値を付ける
・+2σの外側で終値を付けたら買い、-2σの外側で終値を付けたら売り
こちらはボリンジャーバンドの開発者も推奨している手法で、上記の条件を押さえることにより、トレンド初動を捉えた順張りが容易になるでしょう。
ポージに注目した逆張り
バンド幅が最も広がったタイミングを「ポージ」と呼びます。
上の画像を見て分かる通り、ボリンジャーバンドではボージをピークにトレンドが縮小し、再びスクイーズに戻っていく流れが顕著です。
そのためポージが確認できて、なおかつRSIやRCI等のオシレーターがトレンド転換のシグナルを出しているようであれば、積極的に逆張りエントリーを狙っていきましょう。
まとめ:ボリンジャーバンドを使うならMT4!
本記事では、MT4におけるボリンジャーバンドの使い方について解説しました。
ボリンジャーバンドは単一で用いても優秀ですが、オシレーター系インジケーターとの相性も抜群です。
そのため、FXアプリで見れる簡易的なチャート画面ではなく、複数のインジケーターを同時に表示できるMT4等の高機能チャートツールの活用をおすすめします。
以上、参考にしていただければ幸いです。