今日は流石に動かない【2020年12月25日】

今日は流石に動かない【2020年12月25日】

おはようございます。だいまんです。

2020年12月25日相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、クリスマスイブで、欧州の一部市場が休場、NY債券・株式市場が半日取引で、総じて様子見ムードが続いた。尚NY3株式市場は、全てプラス圏で引けている。ただ、超党派で合意した600ドルの現金給付額を、トランプ大統領が2000ドルに引き上げるように要請したが、議会では共和党の反対で否決されている。

ドル円は、103.77から103.61の小動き推移、ユーロドルは1.2177まで売りに押され、ポンドドルは、英国とEUのFTA交渉の合意を受けて1.3620まで上昇後、漁業権などで5年半の猶予期間を設けるなど中途半端な合意となったことや材料出尽くし感からで、1.3522まで売りに押された。

また英紙が「英労働党の一部議員は英国とEUの通商合意に反対する計画」と報じている。

一方クロス円では、ユーロ円が126.16まで下落、ポンド円は141.22を高値に140.17まで売りに押され、オージー円は78.85、NZD円は78.79、カナダ円は89.92まで堅調に推移した。

12月25日の注目材料

  • ウェリントン、シドニー、ソウル、香港、シンガポール、インド、フランクフルト、チューリッヒ、ロンドン、パリ、オスロ、ストックフォルム、ヨハネスブルグ、トロント、NY、メキシコ、ブラジル市場休場(クリスマス休暇)
  • 08:30 (日) 12月東京都区部消費者物価指数・除生鮮食料品 [前年同月比] (前回-0.7% 予想-0.8%)
  • 08:30 (日) 11月失業率 (前回3.1% 予想3.1%)
  • 08:30 (日) 11月有効求人倍率 (前回1.04 予想1.04)
  • 08:50 (日) 11月小売業販売額 [前年同月比] (前回6.4% 予想1.7%)
  • 08:50 (日) 11月百貨店・スーパー販売額・既存店 [前年同月比] (前回2.9% 予想-2.2%)
  • 14:00 (日) 11月新設住宅着工戸数 [前年同月比] (前回-8.3% 予想-4.8%)

12月25日の相場見通し

昨晩は、既にクリスマス休暇で、様子見ムードの動きに留まりましたが、本日は東京市場がしか主要市場は開いていません。また東京為替市場も午後3時半には、取引が終了してしまうので注意しておきましょう。

また、材料的にも日本の経済指標しか発表はなく、午前10時の仲値決めまでは、一定の動きを示しても、その後は総じて動意の薄い展開に終始する可能性やスプレッドが広がる可能性があることは、留意しておきましょう。

加えて、来週月曜日もボクシング・デーで、一部市場が休場を続けます。あまり期待して取引しない方が得策となりそうです。

主要通貨の来年の見通し

本日は東京市場しか開いていないので、主要通貨の来年のざっくりとした見通しについてお話させて頂きます。

ドル円

予想レンジ: 100.00~110.00(あくまで個人的な見通しです)

今年のドル円相場は、2月の112.23を高値に、終始軟調な展開となりました。現状もしっかりと日足のレジスタンスに、上値を抑えられて弱い状況が続いていますが、ただ、下げもがんがん加速する状況ではなく、一過性の下げがあっても、GPIFなどが買って来るので、突っ込んで売ってもワークしない状況が続きそうです。

ただ、月足チャートからも下落傾向が続いていて、更に75.31の安値からのマイナーサポートを割れています。今後も弱い状況が続きそうですが、下値は101.25-101.67-99.02が、相場の上下でのネック・ライン的な位置となっています。フィボナッチ・リトレースメント(75.31-125.86)の50%=100.58に位置しています。当面この位置を目指す展開はありそうですが、維持されると直ぐに下落は進まないので、行き過ぎた円高感にも注意しましょう。ただ、しっかりと割れると95円などがターゲットとなるリスクが残っています。この位置は前述のフィボナッチ・リトレースメントの61.8%が94.62と合致していますので、買いが入り易い位置です。来年ここまでの下落が進むかは、分かりませんが、ネック・ゾーンを割れるなら注意しておきましょう。

一方上値は、既に日足の雲が控えています。105円が抑えると弱い状況が続きそうです。105.68や106.11の戻り高値を越えて、107.05、108.17、109.85などがターゲットとなりますが、それでも月足のレジスタンスからは110円が重くなりそうです。あくまで111.71や1112.23の戻り高値を越えない限り、本当のトレンド転換は見えないでしょう。

戦略としては、戻り売りが基本で、あくまで突っ込み売りは避けて、大きめの戻りで売りを狙いましょう。ターゲットは前述のネック・ゾーンでは利食いです。また、こういった位置への一時的な深押しは買いも狙い目です。ストップは99円割れなどが良いでしょう。ただ、こういった買いでもしっかりと反発では、利食いながら回転売買で、小刻みに利食いながらトレードするのがお勧めです。

今日は流石に動かない【2020年12月25日】

ユーロドル

予想レンジ:1.1500~1.1250 (あくまで個人的な見通しです)

ユーロドル相場は、0.8225から1.0341の安値で結んだサポートを維持して、1.6040からの長期のレジスタンスをしっかりと上抜けてきています。今後も堅調が続きそうですが、上値は、1.2555の戻り高値を前に、1.1640-1.1876-1.2042を結んだネック・ラインが控えています。この位置は時期にもよりますが、だいたい1.25前後と想定していますが、上値を抑えられると上昇も更に拡大するかは不透明です。あくまで1.2555戻り高値を越えて、再度1.3995を目指す動きとなりそうです。

一方下値は現在1.16が支えていますので、この維持が続くなら堅調が続きそうですが、維持できない場合、1.14-15ゾーンもターゲットとなりますが、この位置はそれ以前の高値圏で、維持される可能性が高そうです。あくまでこういった位置まで割れて、再度サポートとなる1.10を目指す動きとなりそうです。

特にファンダメンタルズ面から見ても、米国の金利が、歴史的な低さとしても、ユーロ圏の金利はマイナス金利であり、復興基金に関しては、今後南欧と北欧での軋轢が再燃する可能性があること、また英国が抜けたあとの影響などを考えると更にユーロを買えるのか不透明感も残りそうです。来年、こういった面に注目される可能性は考慮しておきましょう。

戦略としては、1.16割れをストップに、押し目買いですが、1.22、1.23、1.24などには、必ずオプションの防戦が控えています。しっかりと利食いながら買い回転で臨むのが良いでしょう。また引き続き1.25前後は利食い場で、売りも検討できますが、その場合1.2555をストップとする形で考えましょう。

今日は流石に動かない【2020年12月25日】

ポンドドル

予想レンジ: 1.2500~1.4000(あくまで個人的な見通しです)

ポンドドル相場は、2016年の6月の国民投票以降、ブレグジットの混迷で、荒れた展開となりましたが、基本的に下落傾向でした。ただ、下値は1.1378と1.1412で、ダブルボトム形成、一方では2.1162と1.7188の高値から引かれた長期のレジスタンスを上抜けかけています。これを超えると新たなレンジ(薄緑で示されたレンジ=下限1.3503~1.3680、上限1.7188~1.7370)への突入が示唆されることは注目しましょう。

このレジスタンスの位置は、騙しの動きも出易いポンドドル相場では、若干不透明ですが、現状の高値1.3625と絡めて考えると過去のレンジの下限で、1.3680と1.3503の下ヒゲで形成されたレベルと合致すると見られます。逆に抑えられるなら未だ安値圏でのもみ合いが続く可能性があることは、留意しておきましょう。

ただ、その場合もサポートからは1.30が維持されると強く、割れても1.25レベルは買いが入り易いでしょう。リスクは1.20を再度割れるケースとなりそうですが、維持されれば、1.20~1.40ゾーンの動きが想定されます。

一方上値は、1.3503-1.3680の戻り高値圏を超えると、前述のレンジ(1.3503~1.7370)ゾーンに突入する可能性となりますが、このレンジは、2.1162の高値をヘッドとしたH&Sのショルダー部分となっています。この上限を超えることは難しいでしょう。また1.4377のブレグジット後の高値越えも難しく、更に超えても1.3503から1.7370の半値の1.5437、2.1162から1.1378のフィボナッチ・リトレースメント50%の1.6270などは上値を抑えられる可能性が高いでしょう。

一方ファンダメンタルズ面で考えると、ブレグジット後の英国が強い経済を維持できるのか、ブレグジットで疲弊した衰退を続けるのかが、来年の大きな焦点となりそうです。ただ、今後北アイルランドの処遇も問題が続きそうで、加えてスコットランドが、独立の動きを見せる可能性もあります。そうなると英国は、どんどんと小さな国になってしまします。基本的に、経常赤字国であることを考えると、ポンド高が大きく拡大すると考えるのも無理がありそうです。

戦略的には、深めの押し目は買いながらも、反発ではしっかりと利食いながら対応しましょう。売り狙いは、今後英国にとって、再び懸念材料が高まるケース、特に前述のゾーンの下限に上値を抑えられる状況が続くなら考慮されそうです。

今日は流石に動かない【2020年12月25日】