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こんにちは。鈴木郁夫です。
今週の、為替相場予測です。
目次
【2021年3月15日週】概況・展望
米国でバイデン新政権が提唱していた大規模な追加経済対策法案が成立し、米国株式市場ではNYダウが史上最高値を更新、そして、米長期金利の上昇も手伝い、ドルを買い戻す雰囲気が高まるなど、全般的に市場の安堵感は広がりつつある。ただ、更なる金利上昇は過剰流動性資金が株式市場から債券市場にシフトされる可能性も高く、FRBとしては、雇用情勢や景気活性化の悪循環になる可能性もあるだけに、安易な金融引き締め策を講じるには時期尚早と言わざるを得ないだろう。一方、ドル円は対米ドルでは円高が進行している嫌いはあるが、クロス円全般に関しては円独歩安の段階にあるだけに、更に円売りを促す難しさもある。いずれにしても、市場を取り巻く環境はコロナ感染拡大懸念をはじめとして、低金利政策によるカネ余り現象、ワクチンの争奪戦、そして、米中の対立構造などが重なり、相対的に疑心暗鬼の相場展開に追いやられているだけに、当面、ポジションの拡大は自重するとともに、ストップロスの配置に考慮しながら、臨機応変な売買が求められる。
【2021年3月15日週】注目経済指標
米長期金利が上昇過程にあり、今週は日米英の政策金利の動向に注目が集まるであろうが、注目されるのはFOMCの政策金利ではハト派とタカ派に分かれている部分があるが、コロナ禍における金融引き締め策は、株式市場、そして、米国が目指している完全雇用の足かせになる可能性が高いため、直近の米長期金利の上昇は一過性との声も聞かれ始めており、ドルのもう一段の上昇局面ではドル売りに転じることも一考であろう。
注目指標
- 15日(月)3月ニューヨーク連銀製造業景気指数
- 16日(火)米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目
- 米2月小売売上高 (前月比) 悪化の見込み
- 17日(水)欧2月消費者物価指数(改定値) 横這い
- 米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表0.00~0.25%据え置き
- パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
- 18日(木)イングランド銀行(BOE)政策金利発表 0.10%据え置き
- 米新規失業保険申請件数(70万人前後)
- 19日(金)日銀金融政策決定会合、政策金利発表-0.10% 据え置き
- 黒田日銀総裁 定例記者会見
乖離幅チャート分析
2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。
【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。
各通貨ペア動向
各通貨ペアの動向です。
ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
- 平均乖離幅 0.0436
- 現状乖離幅 0.0646→0.0690
先週の強めの売りシグナルドル円108.35円から更に上昇を強めており、今週は強い売りシグナルドル円109.00円が点灯している。
★買いターゲット(105.50円)
ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
- 平均乖離幅 21.75円
- 現状乖離幅 20.80→21.30円
先週の様子見レベル1.1920から若干上昇しており、今週は弱い売りシグナル1.1954が点灯している。
★買いターゲット(1.1900)
豪ドル(ドル円-豪ドル円)
- 平均乖離幅 24.75円
- 現状乖離幅 25.05→24.35円
先週の弱めの買いシグナル0.7688から上昇しており、今週は利益確定売りを伴い、様子見0.7766が点灯している。
★様子見(0.7766)
ポンドドル(ポンド円-ドル円)
- 平均乖離幅 38.50円
- 現状乖離幅 41.65→42.75円
先週の様子見レベル1.3844から再び上昇しており、今週は弱い売りシグナル1.3922が点灯している。
★買いターゲット(1.3850)
本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。売買シグナルは添付のチャートを参照してください。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。