窓埋めトレード検証!窓開け有効活用で早朝から利益ゲット!?

窓埋め

FXにおいて、月曜日の早朝は特別な時間帯です。

チャートが動き出す月曜日の早朝に、相場の「窓」が開くことがありますが、とても不思議ですよね^^

しかし、窓開けや窓埋めという現象はただ不思議なだけでなく、その特性を理解することによって、トレーダーに有益なものとなります。

今回は具体的に、ここからどれくらい利益を得ることができるのかを、実際のチャートを見ながら確認してみることにしましょう^^

単なる現象として捉えるだけでなく、実践的な目線で確認できるようになれば、あなたの手に入れる利益がより大きくなるはずですよ。

また同時に、窓開けや窓埋めに注目する上で注意しなければならないポイントもありますので、この機会に一緒に確認してみてください!

実証!窓埋めは本当に発生するの?

窓がどれくらい開くのか、そしていつ閉まるのか……。それは相場状況によって異なるため、一概に言い切ることはできません。

「え、じゃあ窓埋め理論って、本当にあるの?」と、そんな風に感じる方もいるかもしれませんね。

また、ここで都合の良いポイントだけを取り上げてみても、よりリアルなイメージが湧かないかもしれません。

そこで今回は2017年の7月期間における、各週に見られた窓について、それぞれ注目してみることにします!

今回、取り上げる通貨ペアはドル円で、時間足は5分足としました。

ここでは各週明けを比較しながら見られるように、通貨ペアや時間足を固定しています。

実際にトレードで活用する際は、週末の相場状況や休日中のファンダメンタルズ要素などにも目を向けて、通貨ペアや時間足を選択するようにしてくださいね。

果たして、特定期間のドル円相場の窓開けだけを活用して、利益を上げることができるのでしょうか。さっそく最初の窓に注目してみることにしましょう^^

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2017年7月3日の窓埋めトレード

窓埋めトレード

最初に確認するのは、こちらのチャート画面ですね。

ひと目見てもわかる通り、しっかりと窓埋めをしてくれたため、約30pipsの利益確定となりました^^

もっと詳しく、順を追ってトレード内容を確認していきますね。

まずは週末の6月30日に見られた、ローソク足の終値にラインを引きました。

週明けに窓開けが起きて、じわじわと窓埋めをしてくれるとしたら、このラインに到達して利益確定と判断します。

そして週明けに出現する次のローソク足で、下のほうに陽線を確認。先週も学んだギャップダウンですね。

はっきりとした窓が見られましたから、図の中でチェックを付けている、窓を確認した隣のローソク足の始値でエントリーとしました。

その後、思惑通りに相場は上昇し始め、無事にラインに到達して利益確定です。

今回は約6時間で窓埋めをしてくれた相場でした。

この調子で、ほかの窓も上手に利益につなげることができるでしょうか。

さっそく次の週明けを確認してみましょう。

窓開け・窓埋め 窓開け・窓埋め理論とは~FXトレードは月曜日の朝を狙うべき!?~

2017年7月10日の窓埋めトレード

7月10日 窓埋めトレード

先ほどの窓開けと比較すると、今回はあまり大きな動きが見られませんでした。

週末最後に見せた陰線の終値にラインを引いてみましたが、週明けには比較的近いところにローソク足が出現しました。

一応窓は開いていますが、週末の間にはあまり大きな動きが見られなかったようですね。

そして窓埋めに関しても、次のローソク足ですぐさま埋めてしまいました。

利益としては約4pipsと、少々物足りない感じです。

ただ、ここではもうひとつ注目してもらいたいポイントがあります。

それは、窓を埋めた後の相場状況です。

上昇したあとの相場を見てみると、何度かラインにタッチしているヒゲを確認できますよね。

窓開けを利用して引いたラインは意識されることがあり、このようにサポレジラインとして機能する場面も見られることがあるという点も覚えておきましょう。

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2017年7月17日の窓埋めトレード

7月17日 窓埋めトレード

続いての場面も、あまり大きな窓が見られませんでした。

これまでと同じように、週末のローソク足の終値をチェックして、週明け最初のローソク足で窓を確認します。

そして次のローソク足でエントリーしてみたところ、約1時間で上ヒゲがラインにタッチし、窓を埋めました(その後、実体もラインを突破しましたね)。

獲得した内容としては約4pipsです。

窓を確定した陽線が3pips分くらい伸びているので、ここも利益に変えられたらおいしかったのかもしれません。

しかし実際の相場ではギャップアップ・ギャップダウンどちらに動くかわかりませんし、軽率にエントリーするわけにはいきませんよね。

「相場がどう動くかわからない」という意味でもうひとつ注目したいのが、窓埋めを完了する時間です。

最初に見た窓開けは6時間かけて窓埋めをしましたが、今回は約1時間で完了してしまいました。

このように窓埋めは決まった時間で完了するわけではなく、もっと時間がかかる場合もありますし、時には窓埋めが起きないこともありますから、注意しておかなければなりません。

2017年7月24日の窓埋めトレード

7月24日 窓埋めトレード

さて2017年7月、4回目の週またぎです。

これまでと同じ条件でトレードしてみた結果、20分ほどで窓埋めを完了して約2pipsの獲得となっています。

今回もすぐさま窓を埋めるかたちとなりましたね。

一応、4週連続、窓開けを確認して、さらに開いた窓はしっかり埋められていますね。

このまま7月最後の週にも、窓埋めは行われるのでしょうか。

2017年7月31日の窓埋めトレード

7月31日 窓埋めトレード

この月最後の週末ですが、窓埋めが完了するまでに10時間ほど経過しましたので、これまでよりチャート画面を引いた状態で確認しています。

窓埋めとしては約8pipsの獲得ですが、もしも実際にトレードしていたら、利益確定の前に損切りとなってしまいますね。

何度か大きな陰線が見られますし、中でも4時手前には約20pipsの大きな陰線も見られました。

確かに今月すべて窓開け・窓埋めという現象は起きていますが、今回のように狙いと逆方向に大きく動く可能性もゼロではありません。

そのため、実際にトレードするのであれば、きちんと損切り設定も忘れずにしておきましょうね!

損切 なぜ損切りをしないトレーダーはダメなのか

おまけ:2018年7月16日の窓埋めトレード

トレード結果だけ見たら、7月は1週目の約30pips獲得以降、パッとしないともいえなくもないですね。

もちろんFXというのは「必ず利益になる!」といえるものではないので、毎週月曜日に絶対稼げるといえないのも仕方がありません。

また実際にトレードするなら、通過ペアやトレード時期なども加味しながらタイミングを見極めると思うので、7月に関しても条件を変えたら違った結果が見られるはずです。

ただ、それだけでは窓埋めトレードの魅力も十分に伝わらないと思ったので、おまけとして、海の日「2018年7月16日」の早朝に見られた窓開け・窓埋めはどうだったのかも確認しましたよ!

結果は下記の通りです。

2018年7月16日 窓埋めトレード

トレードルールはこれまでと同じく、週明け2本目のローソク足からスタートし、先週末の終値にタッチしたところで決済です。

1時間以内に約15pipsの獲得となりました。

日本の祝日は月曜日が多いので、三連休だという方はちょっと早起きして、相場状況をチェックしてみるのも良いかもしれませんね^^

窓開け・窓埋めを利用したトレードの注意点

さて、ここまで実際の相場に照らし合わせて窓埋めトレードを確認しました。

これはただ窓を埋めるようにエントリーするだけですから、市場が始まる早朝にトレードできる方なら、だいぶ気軽にチャレンジすることができるといえるでしょう。

ただし、手放しに「簡単に利益ゲットできる」とは言い切れません。

窓埋めを利用したトレードには、注意すべきポイントもありますので、最後にそちらも書き添えておきますね。

必ず窓開け・窓埋めをするとは限らない

今回確認した中で、大きく開かない窓も見られましたよね。

その理由は、土日に行われるトレード内容に影響されるためです。

土日にトレードができる地域は一部で、欧米諸国などは市場が閉まっている状況ですから、そこで目立ったトレードが行われなければ窓も開きません。

そのため、窓埋めトレードをするためにわざわざ早起きしたのに、全然利益にならない!

……なんてこともあり得ますから、この点は忘れないようにしておきましょうね^^

窓を埋めるタイミングはわからない

続いてのポイントも、今回の検証の中で触れましたね。

窓が開くかどうかと同様に、いつギャップが埋められるのかもまた、誰にもわかりません。

多くの人が窓埋めを意識したトレードをしていたとしたら、すぐに埋まってしまうかもしれませんし、数日かけてじわじわ埋まっていくこともあるでしょう。

また、その間に相場がエントリーと逆方向に動いてしまったら、大きな損失を被ってしまいますよね。

そのため窓埋めトレードを行う際にも、損切り設定はしっかりとしておくようにしてください!

早朝のスプレッドに注意

普段、仕事や家事に追われている方だと、なかなか月曜日の朝からチャート画面の前に待機、というのは難しいですよね。

また、ロンドンタイムやニューヨークタイムが集まる時間帯のほうがトレーダーも集まることを考えても、他の時間帯と比べてあまり大きな動きが見られるとはいえないのが窓を開ける時間帯といえます。

そこで注意しなければならないのがスプレッドです。

証券会社によってスプレッドの広さは異なりますが、傾向として取引量の少ない早朝はスプレッドが広がりがちなので、小さな窓埋めを狙ったトレードなんかだと、利益を得られない場合もあるかもしれません。

そのため窓そのものに注目するばかりでなく、エントリー前にスプレッドにも着目して効率よく稼げるように心がけましょう。

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週末のファンダメンタルズ要素に注意

大きな経済ニュースや要人発言というものは、平日に限ったものではありません。

土日に重要な発表がされる可能性も十分にあります。

そうしたファンダメンタルズ要素によって、もしかしたら大きな窓を開けることもあるかもしれませんが、だからといって安易にトレードに移行するのはあまりにも危険です。

なぜなら、ファンダメンタルズ要素の影響が強すぎて、窓埋め理論とは関係なくトレンドが動き出してしまうかもしれないからです。

ファンダメンタルズについては週末に限らず、トレーダーなら日頃から意識している点だと思いますので、ぜひ窓埋めトレードを行う方は、土日の発表や発言にも目を向けておきましょう。

窓埋めトレード:まとめ

ここまで「窓開け」「窓埋め」について、検証してきました。

毎週欠かさずトレードしようとすると、今回のように思ったほど稼げない場面も出てくるでしょう。

しかし、最後に紹介したような注意点を意識しながらエントリーチャンスを見極められるようになれば、1週目に獲得できたように大きく稼げるタイミングも見つかるはずです。

「稼げないこともある」と聞いて「窓埋め理論は使えない」と簡単に切り捨てるのではなく、ぜひ自分なりの条件で上手にトレードすることで、効率よく稼げるトレーダーを目指してみましょう!

相場は決まった動きを見せてくれるものではありませんから、ぜひFXの基礎が盤石なトレーダーは、稼ぐための手札を増やせるようにしてみてください。

出典:OANDA|窓埋め戦略