終末の米雇用統計を睨んだ展開【2021年8月2日】

株価次第も、FOMCを控えて警戒ムード?【2021年7月26日】

おはようございます。だいまんです。

2021年8月2日相場分析です。

昨日のマーケット

金曜日の海外市場は、月末のフローの動きや米株3指数が軟調に推移したことで、ドルの買い戻しで引けた。米6月PCEコアデフレーター、7月シカゴ購買部協会景気指数や7月ミシガン大消費者信頼感指数の確報値が、予想より強い内容となったこともドル相場を支えた。一方米10年物国債利回りは、1.224%まで低下したが、ドル売りにはつながっていない。

ドル円は、109.36のアジア時間の安値から109.83まで反発、ユーロドルは、ユーロ圏の4-6月期GDPの速報値が、予想を上回ったことで、1.1909まで上昇後、1.1852まで売りに押され、ポンドドルも1.3984から1.3888まで下落した。

一方クロス円では、ユーロ円は130.50まで上昇後130.07、ポンド円も153.22から152.45、オージー円が81.09から80.46、NZD円は76.88から76.39、カナダ円が88.30から87.87まで売りに押された。

8月2日の注目材料

  • オタワ市場休場(市民の日)
  • 07:30 (豪) 7月AIG製造業指数 (前回63.2)
  • 10:30 (豪) 7月求人広告件数 [前月比] (前回3.0%)
  • 10:45 (中) 7月財新製造業PMI (前回51.3 予想51.0)
  • 14:00 (日) 7月消費者態度指数・一般世帯 (前回37.4 予想36.9)
  • 15:00 (独) 6月小売売上高指数 [前月比] (前回4.2% (4.6%) 予想2.0%)
  • 15:00 (独) 6月小売売上高指数 [前年同月比] (前回-2.4% (-1.8%) 予想3.0%)
  • 15:30 (スイス) 7月消費者物価指数 [前月比] (前回0.1% 予想-0.1%)
  • 15:30 (スイス) 7月消費者物価指数 [前年比] (前回0.6%)
  • 15:30 (スイス) 6月実質小売売上高 [前年同月比] (前回2.8%)
  • 16:30 (スイス) 7月SVME購買部協会景気指数 (前回66.7 予想66.0)
  • 16:50 (仏) 7月製造業PMI・改定値 (前回58.1 予想58.1)
  • 16:55 (独) 7月製造業PMI・改定値 (前回65.6 予想65.6)
  • 未 定 (日) 7月外貨準備高 (前回13764.78億ドル)
  • 17:00 (ユーロ圏) 7月製造業PMI・改定値 (前回62.6 予想62.6)
  • 17:30 (英) 7月製造業PMI・改定値 (前回60.4 予想60.4)
  • 22:45 (米) 7月製造業PMI・改定値 (前回63.1 予想63.1)
  • 23:00 (米) 7月ISM製造業景況指数 (前回60.6 予想60.8)
  • 23:00 (米) 7月ISM製造業・価格指数 (前回92.1)
  • 23:00 (米) 7月ISM製造業・新規受注指数 (前回66)
  • 23:00 (米) 7月ISM製造業・業雇用指数 (前回49.9)
  • 23:00 (米) 6月建設支出 [前月比] (前回-0.3% 予想0.4%)
  • バイデン米政権・中国企業59社への投資禁止措置発効
  • ASEAN外相会議(7日まで)

8月2日の相場見通し

今週は8月入りで、本格的な夏休みシーズンとなります。市場参加者が減少することで、例年相場の動きが鈍くなりますが、一方で大きな材料が出た場合、荒れた動きとなるケースも多いので注意しておきましょう。

また、今週は週末に米雇用統計の発表を控えて、材料も多くあります。相場が一方向となるとは言えませんが、思惑で上下する動きも想定して対応しましょう。

本日の経済指標としては、豪7月AIG製造業指数と求人広告件数、中国の7月財新製造業PMI、日本の7月消費者態度指数、独6月小売売上高指数、スイス7月消費者物価指数と6月実質小売売上高、ユーロ圏各国の7月製造業PMI・改定値、英7月製造業PMI・改定値、米国でも7月製造業PMI・改定値、7月ISM製造業景況指数と6月建設支出 などが発表されます。

注目としては、各国の製造業PMIは、確報値なので結果がブレなければ影響は少ないでしょうが、中国の財新PMIは、若干注意が必要です。直近中国政府の規制強化もあって、弱い結果が、中国株の重しとなるならリスク回避の動きが続きそうです。また、本日はスイスの経済指標も多く、普段はあまり経済指標の影響を受けないスイスフラン相場ですが、結果次第で一定の動きを示すか注目しておきましょう。

一方米国では、7月ISM製造業景況指数の結果次第ですが、週末の雇用統計を控えて、結果に大きなサプライズがなければ、動きは一時的に留まるかもしれませんが、結果を受けた米長期金利の動向にも注目を払っておきましょう。

その他本日から、バイデン米政権による中国企業59社への投資禁止措置が発効されます。既に株価面では、織り込まれており、これ自体の影響は少ないでしょうが、ともかく、米企業決算も一巡しています。今週は、材料出尽くし感が米株価の圧迫要因となるなら注意しておきましょう。

8月2日のデイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

ユーロドル

  • 予想レンジ:1.1820~1.1900
  • 基本戦略: 逆張り
  • 予想時間:08:52 予想時レート:1.1864

高値の1.2351からの調整を、1.1704で一旦維持して、1.2266まで再反発も、日足のサポートや90日移動平均、日足の雲を再び割り込んで、下落が1.1752まで再拡大している。ただ、ネック・ライン的な位置を支え、スロー・ストキャスティクスが反転上昇となっており、上値トライが続くか注目されるが、それでも戻りでは売りが出易い状況が続きそうだ。

上値は、既に1.1909-45の戻り高値が抑えると弱い、1.1975の戻り高値を越えても、1.1995-1.2007の下落スタート位置に、90日移動平均と絡み、1.2009、1.2032-57と雲の絡む位置、1.2094-1.2101の日足の窓の上限が視野となるが売りが出易い。1.2135-48の戻り高値を超えても1.2193-95,1.2218-55が抑えるとレジスタンスが有効となる。あくまで直近高値の1.2254-66を超えて、1.2285の戻り高値を目指す動きとなるが、上抜けは不透明で、1.2349の今年の高値をしっかりと超えて、1.2400のサイコロジカル、月足からは、1.2414-1.2476の戻り高値圏、1.25のサイコロジカルまで視野となる。ただ、1.2555の戻り高値を越えるかは、現状不透明となる。

一方下値は、1.;1838-52の戻り安値、1.1830の転換線、1.18前後が維持されるとサポート形成から良いが、維持出来ずに1.1752の安値を割れると1.1737の戻り安値まで視野となる。維持は不透明も1.1704やサイコロジカルな1.17を割れると1.1650のサイコロジカルまで視野となる。ただ、この維持では更に突っ込み売りは出来ないが、リスクは、1.1603の安値を割れで、その場合調整が深まり、それ以前の高値1.1495から1.1422ゾーンまで視野となるが買いが入り易い。またもし割れても1.12-1.14ゾーンは、揉み合いを経たゾーンで、こちらも買いが入り易い。あくまで1.1168の戻り安値を割れるまでは、堅調相場が続くと見たい。

従ってデイの戦略としては、突っ込み売りは出来ないが、反発では売り狙いとなるが、1.1909をストップに、1.19方向への上昇で売り上がって、ターゲットは、1.18ミドルの維持では利食い、割れても1.1800-20ゾーンでは、利食いを優先して、この位置では買い狙い。ストップうぃお1.1770や1.1752割れで対応するが、ターゲットは、への反発では売りを狙って、ストップは1.1830越え。超えても1.1911をストップに、1.19方向への上昇では売り上がるが、ターゲットは、1.1880-00が抑えられると利食いとなる。

終末の米雇用統計を睨んだ展開【2021年8月2日】

スイスフラン円

  • 予想レンジ:120.40~121.40
  • 基本戦略:戻り売りから押し目買い
  • 予想時間:09:04 予想時レート: 121.04

上昇が122.77まで一時拡大もトピッシュとなる形も、下値を118.65で支えて、再度雲を上抜ける展開。スロー・ストキャスティクスも反転気味で、更に上値トライが続くか注目されるが、ただ、戻りでは引き続き売りが出易く、上値追いは得策と見えない。

上値は、既に121.18の戻り高値を越えると121.46-94ゾーンの窓の上限が視野となるが、抑えるとレジスタンスが有効となる。あくまで122.68や122.77を越えて、月足からは124.03-125.91ゾーンまでポイントが薄くなるが、サイコロジカル的には、123円や125円などは一旦上値を押さえそう。更に超えて129.00の戻り高値、130円のサイコロジカル、131.37、133.57の月足の雲の上限が順次視野となるが、134.59の上ヒゲを前に、上値追いは不透明となる。

一方下値は、120.15の雲の下限、119.66-95の戻り安値圏から119.09の維持では、サポート形成の可能性が維持では底堅いが、118.65の下ヒゲを割れると118.09-32が視野となるが、過去の高値圏に位置しており、維持では更に突っ込み売りは出来ない。ただし、117.51を維持できない場合116.82-93,116.42の戻り安値まで視野となるが維持は不透明も、115.91-116.09の戻り安値圏を割れると相場が崩れ気味となり、115.64まで割れると、114.56-68や114.16-22までポイントが薄くなる。また113.77や113.28の戻り安値を割れると、相場は崩れ気味となり112.96-113.02、112.43-67なども視野となるが、更に112円を荒れると110円方向への調整リスクとなる。

デイの戦略としては、追いかけては買えず、早期は売り狙いとなるが、ストップは、122円越えに置いて、現状位置から121円ミドル、122円方向まで売り上がりの姿勢。ターゲットは、120.55-70ゾーンの維持では利食い、割れてもサポートが位置する120.20-40ゾーンでは利食い優先で、一方この位置の買いは119.88や119.66割れをストップに対応するが、この買いのターゲットは、120.90-121.20ゾーンが抑えると利食いとなる。 

終末の米雇用統計を睨んだ展開【2021年8月2日】