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FXで利益を狙うなら、「トレンドに乗る」ことが重要です。
その中でも、ボリンジャーバンドから見出せるバンドウォークは、強いトレンドが発生したときに活用できる順張り手法の一つです。
本記事では、バンドウォークの基本概念から、エントリー・利確の具体的な方法、注意点まで詳しく解説します。
FX初心者でも再現しやすい手法なので、ぜひ最後まで読んで、実践のヒントにしてください。
目次
「バンドウォーク」とは?
バンドウォークとは、価格がボリンジャーバンドの外側を沿うように推移する現象を意味します。
トレンドが継続しているサインとなり、初心者でも比較的シンプルなルールでトレードしやすいのが特徴です。
ボリンジャーバンドを用いたトレードでは、上チャート図のようなバンドウォークの出現に注目してみましょう。
本節では、バンドウォークの仕組みや特徴を解説し、初心者でも活用できるトレード戦略を紹介します。
バンドウォークの定義と基本的な仕組み
バンドウォークを厳密に説明すると、「価格がボリンジャーバンドの±2σまたは±3σに沿って推移し続ける」状態のことです。
通常、ボリンジャーバンドは価格の大半が収まる範囲とされますが、強いトレンドが発生するとバンドの外側を沿うように進むことがあります。
この状態が継続することで、トレンドが強く維持され、逆張りが機能しにくくなるのが特徴です。
初心者の方はトレンドの見極めが難しいかもしれませんが、このバンドウォークを活用することでトレンドに順張りするチャンスを掴めるでしょう。
なぜバンドウォークが発生するのか?
バンドウォークは、相場に強いトレンドが発生した際に見られます。
この背景には、経済指標の発表や大口投資家の資金流入など、市場を大きく動かす要因が関係していることが多いです。
特に、買い手と売り手のどちらかが圧倒的に優勢な場合、価格はボリンジャーバンドの上限または下限に沿って進みます。
このような状況では、通常の逆張り戦略は機能しにくく、トレンドフォローが有効となります。
バンドウォークを活用した具体的なトレード手法
バンドウォークを活用したトレードでは、エントリーと利確それぞれのタイミングにおいて、ルールを明確にすることが重要です。
単純に「ボリンジャーバンドの外側に沿っているからエントリー」という判断ではダマシに遭う可能性も考えらます。
ぜひ本節を踏まえ、バンドウォークを用いたトレード手法を習得していきましょう。
バンドウォークを用いたエントリーのタイミング
バンドウォークを狙ったエントリーは、価格がボリンジャーバンドの±2σラインまたは±3σラインに沿って推移し始めたときが基本です。
ただし、単に価格がバンドに触れたからといって即エントリーするのではなく、以下の条件を満たすか確認しましょう。
移動平均線の向きを確認する
エントリーの際は、移動平均線の向きを確認しておきましょう。
上チャートのように、3本の移動平均線の向きとバンドウォークの方向が揃っているようであれば、明確に強いトレンドであると判断できます。
出来高を確認する
出来高の大きさからもトレンドの状況を判断できます。
バンドウォークの状態を維持しつつ、出来高もそれなりに大きいようであれば、明確に強いトレンドであると判断できます。
他のテクニカル指標と組み合わせる
エントリーのタイミングは、オシレーター系を用いいるのも一案です。
具体的には、下記の5つのいずれかを用いると良いでしょう。
ここまで紹介した3点を事前に確認しておくことで、バンドウォークのダマし懸念を大きく取り除けるでしょう。
バンドウォークを用いた利確のタイミング
バンドウォークは永遠に続くわけではなく、終わるタイミングがどこかで必ず訪れます。
そのため、どこで利確するかを事前に決めておくことが重要です。
基本の利確ポイント
価格がボリンジャーバンドの中央線や+1σラインに戻ったときは、要注意です。
バンドウォークの終了を示唆する可能性が高いため、利益を確定するのが一般的な戦略となります。
上チャートにある、バンドウォークを描いていたローソク足に注目してください。
連続して陰線を出す→バンド中央線にタッチするという流れは、大抵トレンドの収束や転換を示唆しています。
そのような状況では、一旦トレンドフォローの順張りを辞めて、明確なトレンドの出現が確認できるまでエントリーを控えるべきでしょう。
バンドウォークが崩れたと判断できるポイント
バンドウォークが継続するかどうかを判断するためには、価格の動きとボリンジャーバンドの形状をよく観察する必要があります。
以下のような状況が見られたら、バンドウォークの終了を疑いましょう。
- 価格がボリンジャーバンドの中央線(20SMA)に戻った
- バンドの幅が急激に狭くなる
- ローソク足が長いヒゲをつける
強いトレンドが続いていたのに、急に逆方向の圧力がかかると、反転の兆しを見せ始めます。
そうなると、ローソク足が長いヒゲを付けたり、バンドの幅が狭くなったりしますので、トレンドの減衰や転換を考慮してください。
他のテクニカル指標と組み合わせた利確
利確タイミングは、オシレーター系のインジケーターを用いるのも一案です。
以下チャートの赤枠では、RCIの売りサインとともにバンドウォークも終わりを迎えています。
このように、ボリンジャーバンドからの情報だけでなく、インジケーターを組み合わせることで、より精度高く利確を決めることができます。
バンドウォークにおけるリスクリワードの考え方
損切り幅と利確幅のバランスを考え、最低でもリスクリワード比1:2以上を狙うようにしましょう。
例えば、「損切りは30pips、利確は60pips」といったように、勝率だけでなくリスクリワードを意識することで、長期的に資金を増やしやすくなります。
バンドウォークはFX初心者でも活用しやすい順張り手法ですが、適切なエントリー・利確・損切りのルールを守ることが成功のカギです。
基本の損切り設定
バンドウォークのトレンドが崩れたと判断できるポイントで損切りするのが基本です。
例えば、買いポジションの場合、価格がボリンジャーバンドの中央線を下回ったら損切りとするのが一般的なルールです。
また、価格が+2σラインを超えてバンドウォークが始まった場合、直近の安値を損切りラインとして設定すると、リスクを限定しながらトレンドに乗ることができます。
バンドウォークを利用してFXトレードする際の注意点
バンドウォークは強いトレンドが発生しているサインですが、どんな相場でも機能するわけではありません。
ここでは、バンドウォークの弱点や注意すべきポイントを解説し、実際のトレードで活用できる対策を紹介します。
バンドウォークが発生しない場面も多い
バンドウォークは常に発生するわけではなく、方向感のない相場では価格がバンド内で上下するだけで、バンドウォークに発展しにくい傾向があります。
無理にバンドウォークを探してエントリーすると、レンジ相場に巻き込まれ、トレンドに乗じることが難しくなるでしょう。
また、相場のボラティリティが低いと、ボリンジャーバンド自体が収縮し、価格がバンドに沿って動く機会が減ります。
そのため、バンドウォークを狙う場合は、相場の状態を確認し、トレンドが発生しやすい局面を選ぶことが重要です。
レンジ相場では機能しづらい
バンドウォークは強いトレンドが発生したときに有効な手法ですが、レンジ相場ではほとんど機能しません。
上チャートのようにレンジ相場では、価格が一定の範囲内で上下を繰り返し、ボリンジャーバンドの±2σや±3σにタッチしてもすぐに反転することが多くみられます。
そのため、順張りでエントリーするとダマシに遭うリスクが高く、このような失敗を防ぐためには、事前にトレンドの強さを判断することが大切です。
例えば、ADX(Average Directional Index)などのトレンド系指標を活用し、相場に明確な方向性があるかを確認しておくと良いでしょう。
常にダマシの可能性は考慮すべし
バンドウォークは強いトレンドが続いている証拠ですが、一時的にバンドウォークが発生したように見えても、すぐに逆行する「ダマシ」のケースもあります。
特に、急激な価格変動によってバンドの外に飛び出した場合、その動きが継続せずにすぐに反転することが多いため、慎重に判断する必要があります。
ダマシを回避するには、記事前半で紹介した3つの確認(移動平均線の向き・出来高・オシレーター)を徹底することです。
例えば、価格がバンドウォークを開始しても出来高が伴っていなければ、トレンドの持続性が低く、ダマシの可能性が高まります。
また、ローソク足の形状をチェックし、長い上ヒゲ・下ヒゲが頻繁に出ている場合は、トレンドの勢いが弱まっている可能性があるため、エントリーを控えたほうが無難といえるでしょう。
バンドウォークの基本とトレード戦略のまとめ
本記事では、バンドウォークの基本や、具体的なトレンド戦略について紹介しました。
バンドウォークは、ボリンジャーバンドの外側に沿って価格が推移する現象を利用した順張り手法です。
記事中で紹介したように、エントリー時には、移動平均線や出来高などを組み合わせてダマシの懸念を減らせるでしょう。
また、利確はバンドの中央線やRSIの過熱感を参考にし、損切りは直近の安値・高値やボリンジャーバンドの中央線を基準に設定すると効果的です。
バンドウォークは常に発生するわけではないため、トレンドの強さを見極めながらリスク管理を徹底して活用しましょう。