FXの休場はいつ?休場時以外にもトレードを避けるべきタイミングとは?

FXの休場はいつ?休場時以外にもトレードを避けるべきタイミングとは?

FXを副業で行いたいと考えている方にとって、本業が休みの土日や祝日にFXの取引を行えるのかどうかは、重要なポイントのひとつでしょう。

為替市場が休場しているタイミングではFXの取引はできないため、為替市場はいつ休場しているのかを、把握しておかなければなりません。

そこで本記事では、FXの休場について詳しく解説していきます。

土日はFX相場が休場のため取引不可

結論からお伝えしておくと、FXは原則として土日に取引ができません。

ごく一部の市場を除いて、土日は休場のタイミングとなっているからです。

24時間いつでも取引可能なイメージがあるFXですが、土日の取引ができないことは注意しておきましょう。

FXの取引ができる曜日と時間帯

FXの取引ができる曜日と時間帯は、「月曜日の早朝~土曜日の早朝」です。

ただし、ここで注意しなければならないのは、その時間帯はアメリカのサマータイムに影響を受けるということです。

アメリカのサマータイムは「3月の第2日曜日から11月の第1日曜日まで」適応され、この期間はFXの取引時間も1時間前倒しとなります。

具体的な取引時間はFX会社によって異なるため、サマータイム適応時と否適応時の取引時間の違いは、確認しておくと良いでしょう。

土日以外で休場になるタイミングとは

土日以外で休場となるタイミングとしては、クリスマスと元旦が挙げられます。

クリスマス以降は主要な市場が一部休場となり、値段の更新が行われないタイミングが発生します。

また元旦以外の年末年始は、取引自体は可能ですが、市場参加者が少ないことによって流動性が低くなるため注意が必要です。

日本の祝日は休場にならない

クリスマスや元旦に休場となるのは、クリスマスや年末年始が欧米を中心とした多くの国で祝日扱いされているからです。

そのため、祝日であってもそれが日本だけの祝日であれば、市場が世界的に休場しているわけではないため、FXの取引は可能です。

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休場ではないもののFX取引を避けるべきタイミング

FXの取引自体はできるものの、積極的な取引は避けたほうがいい時間帯やタイミングもあります。

不利な取引を行わないように避けたほうがいい時間帯やタイミングを、以下でいくつか紹介しましょう。

早朝の時間帯(5:00-7:00)

日本時間の5時~7時は、市場参加者が少ないタイミングで流動性が低いので、取引を避けたほうが良いでしょう。

なぜなら、流動性が低いと売買自体が成立しなかったり、テクニカル指標の効きが弱まるため、単純に勝ちにくくなるからです。

また早朝時は、ポジションにスワップポイントが付与されるタイミングでもあるため、連休前の早朝時は乱高下しやすくなる点も覚えておきたいところです。

クリスマスや年末年始

短時間で相場が急激に乱高下する事象を「フラッシュクラッシュ」と呼びますが、クリスマスや年末年始にフラッシュクラッシュは起こりやすいと知られています。

例えば、2019年の1/3においては、たった10分間ほどで米ドル円は約400pipsも下落しました。

そもそもフラッシュクラッシュは、クリスマスや年末年始といった薄商いの市場を狙う「ヘッジファンドによる売り仕掛け」と考えられています。

大衆が市場から離れているタイミングを意図的に狙われるため、クリスマスや年末年始、長期の休場前後のタイミングにおいては、取引を避けるべきでしょう。

市場に大きな影響を与える経済イベントの前後

米国の雇用統計やGDP・政策金利といった、市場に大きな影響を与えうる経済指標が発表されるタイミングの前後では、FXのトレーダーが取引を様子見することが多々あります。

発表された指標の内容によっては相場が大きく動くこともあり、値動きの予測がとても難しいので無理に取引を行う必要はないでしょう。

以下は、実際の雇用統計発表前後のチャートの一例です。

画像の通り、平常時よりも大きな陽線・陰線が出現し、乱高下する様子も珍しくありません。

そのため、重要な経済指標が発表されるタイミングにおいては、発表1時間ぐらい前にはポジションを手放すことをおすすめします。

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FXにおける休場時の注意点

市場が休場している間は、FXの取引は行えません。

しかし休場時だからこそ、注意しておかなければならないこともあります。

不安のない状態で休場するタイミングを迎えるために意識しておきたいことを、以下で説明しましょう。

休場の間も取引は行われている

大多数の市場が平日に限られる一方で、土日でも取引できる市場があることをご存知でしょうか?

それは中東の「バーレーン市場」であり、宗教的な理由から金曜日がお休みとなり、その振替として土日も開場しているというわけです。

仮に土日に世界的なニュースが出た場合、開場しているバーレーン市場のみトレードが行われ、その結果が月曜日に一気に反映されることで「」が開くことになります。

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休場前の金曜日は相場が動きやすい

上述したような理由から、土日にポジションを持ち越したくないと考えるトレーダーが一定数いることも背景にあり、休場前の金曜日は相場が動きやすい傾向にあります。

相場が動きやすいということは、うまくいけばより大きな利益を得られるチャンスでもありますが、裏を返せば大きな損失を被る可能性が高いということも意味しています。

FX初心者の方は、不確定な要素の多い金曜日の取引は控えめにすることを心がけるほうが、良いかもしれません。

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土日にロスカット判定は行われない

金曜日に含み損のポジションを保有したまま土日を迎えてしまうと、「土日に強制ロスカットが行われるのでは?」と不安に感じる方もいるのではないでしょうか。

しかし、FX会社が土日休みである以上、土日にロスカット判定が行われることはありません。

ロスカットになる場合は、月曜日になり取引が再開できるタイミングでロスカットされますが、窓開けの度合いによってはロスカットが間に合わない可能性もあることには、注意しておきましょう。

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FXトレーダーにおすすめのマーケット休場時の過ごし方

マーケットが休場しているタイミングではFXの取引は行えませんが、その時間をどう活用するかによって、トレーダーとしての成績には大きな違いが生じるでしょう。

トレーダーは日々学習して新しい知識を得たり、過去の自分の取引を振り返って改善点を見出したりできなければ、成長は望めません。

市場が休場している間こそ、自己成長に投資すべきタイミングといえます。

土日の時間を、トレンドサインやチャートパターンの特徴を学習したり、自身のトレードを振り返ったりする時間に充てましょう。

世界情勢のニュースに目を通して週明けの値動きを自分なりに予測し、その精度を高める訓練をするのもおすすめです。

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まとめ:FX取引では土日のリスクヘッジが非常に重要

土日は市場が休場しているため、FXの取引は行えません。

FXが取引できるタイミングでも、早朝の6時~7時やクリスマス・年末年始は市場の流動性が低いため、取引を控えたほうが良いでしょう。

土日が休場であることから、トレーダーの思惑により金曜日は相場が動きやすいです。金曜日に取引を行う場合は、より慎重になることが求められます。

市場が休場している土日の間は、週明けの取引に向けて自分なりに学習をすることで、トレーダーとしての成績を安定・向上させやすくなりますので、ぜひ休場のタイミングを有効活用してください。