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おはようございます。だいまんです。
2020年10月16日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、英欧で新型コロナウイルスの感染が再拡大していることなどから、軟調にスタートとした株価も、トランプ大統領が、追加経済対策の1.8兆ドル規模への増額を表明したこともあって、NYダウが下げ止まりを見せたことなどから、リスクオフの展開も一服して終了した。ただ、共和党のマコネル上院院内総務は「より大規模な追加景気対策を拒否する」と述べ、ムニューシン財務相は、歩み寄る姿勢を示したとされているが、「大統領選前の合意は難しい」述べており、共和党内でも意見が割れている。
ドル円は、105.49まで反発、ユーロドルは、1.1689まで値を下げ、ポンドドルは、EU首脳会議において、主だった成果が見えなかったこと、ロンドンでは16日深夜からより厳格なロックダウン措置が課される見通しなどを嫌気して1.2891まで下落した。尚、EU首脳は、英国に通商合意を巡る交渉について、今後数週間継続するように求めたが、英国はEU首脳会議に「驚きと失望」を表明し、16日にジョンソン首相が、対応を発表するとした。
一方クロス円では、ユーロ円が123.02、ポンド円が135.78、オージー円は74.27、NZD円は69.23、カナダ円は79.46まで一時値を下げたが、NY午後は買い戻しが優勢で引けた。
10月16日の注目材料
- 18:00 (ユーロ圏) 8月貿易収支・季調済 (前回203億ユーロ 予想180億ユーロ)
- 18:00 (ユーロ圏) 8月貿易収支・季調前 (前回279億ユーロ)
- 18:00 (ユーロ圏) 9月消費者物価指数・改定値 [前年同月比] (前回-0.3% 予想-0.3%)
- 18:00 (ユーロ圏) 9月消費者物価指数コア指数・改定値 [前年同月比] (前回0.2% 予想0.2%)
- 21:30 (加) 8月対内証券投資額 (前回-85.2億加ドル)
- 21:30 (加) 8月対外証券投資額 (前回12.9億加ドル)
- 21:30 (加) 8月製造業出荷 [前月比] (前回7.0% 予想-1.8%)
- 21:30 (米) 9月小売売上高 [前月比] (前回0.6% 予想0.8%)
- 21:30 (米) 9月小売売上高・除自動車 [前月比] (前回0.7% 予想0.4%)
- 22:15 (米) 9月鉱工業生産 [前月比] (前回0.4% 予想0.6%)
- 22:15 (米) 9月設備稼働率 (前回71.4% 予想71.9%)
- 22:45 (米) ウィリアムズNY連銀総裁「討論会参加」
- 23:00 (米) 8月企業在庫 [前月比] (前回0.1% 予想0.4%)
- 23:00 (米) 10月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値 (前回80.4 予想80.5)
- 23:00 (米) 10月ミシガン大学消費者現況指数・速報値 (前回87.5)
- 23:00 (米) 10月ミシガン大学消費者期待指数・速報値 (前回73.3)
- 05:00 (米) 8月対米証券投資・除短期債 (前回108億ドル)
- 05:00 (米) 8月対米証券投資 (前回-887億ドル)
国際通貨基金・世界銀行年次総会(テレビ会議)
EU首脳会議(ブリュッセル)
米企業決算:シュルンベルジェ、ハネウェルインターナショナル、ステート・ストリート - 10/17(土)
国際通貨基金・世界銀行年次総会(テレビ会議)
ニュージーランド総選挙 - 10/18(日)
国際通貨基金・世界銀行年次総会(テレビ会議)
黒田日銀総裁・G30主催セミナー参加
10月16日の相場見通し
昨晩は、英欧で新型コロナウイルスの感染が再拡大していることやEU首脳会議で、英欧FTA交渉で主だった成果が見えなかったことなどから、軟調にスタートとした株価も、トランプ大統領が、追加経済対策の1.8兆ドル規模への増額を表明したこともあって、NYダウが下げ止まりを見せたこともあって、リスクオフのドル買いも一服して終了しました。
ただ、追加の景気対策に関しては、共和党のマコネル上院院内総務は「より大規模な追加景気対策を拒否する」と述べていて、ムニューシン財務相は、歩み寄る姿勢を示したとされていますが、「大統領選前の合意は難しい」述べています。共和党内でも意見が割れていることは、注意しておきましょう。
経済指標としては、ユーロ圏8月貿易収支と9月消費者物価指数の改定値、カナダでは、8月対内対外証券投資額と8月製造業出荷、米国では、9月小売売上高、9月鉱工業生産・設備稼働率、8月企業在庫と10月ミシガン大学消費者信頼感指数の速報値が発表されます。
引き続き経済指標に対する相場の反応が、限定される展開が続いていますが、今夜の米小売売上高の強弱には、注目が集まりそうです。特に現状の米経済指標は、一時の回復傾向から予想を下回る結果が続いています。弱い結果が株価などに悪影響を与えると、週末リスクもあってリスクオフの動きが続きそうです。
その他、EU首脳会議が最終日を迎えます。EU側は、英国に交渉の今後数週間の継続を求めていますが、英国側は失望感を表明しています。本日ジョンソン首相が、対応を発表する予定ですが、もし、ジョンション首相が、EUに歩み寄りを見せなかった場合、ポンド相場に大きな悪影響があるので、細心の注意を払っておきましょう。
10月16日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ユーロドル
- 予想レンジ: 1.1640~1.1750
- 基本戦略: 戻り売り
- 予想時間:09:32 予想時レート:1.1703
下落を1.1612で維持して反発も、指摘したレジスタンスを超えたが、日足の雲の上限となる1.1870に上値を抑えられて再調整となっている。この状況が反転気味となっていたスロー・ストキャスティクスが、反転下落となっており、再度下値トライのリスクが高まりそう。
上値は、1.1758の戻り高値に日足の基準線と転換線が重なりこのCapでは弱い状況が続く。また超えても1.18前後に書き直したレジスタンスが控えて、1.1815-29の戻り高値を超えて、再度雲の上限が視野となるが、抑えられ続けると上値追いは出来ない。超えて1.1871-1.1901の戻り高値、1.1918の戻り高値を超えて、1.1930-50までターゲットとなるが、上抜けは不透明。あくまで1.2011の今年の高値を超えて1.2055-90、1.2167の月足の雲の上限がターゲットとなる。
一方下値は、1.1685-89の戻り安値圏の維持では良いが、1.1660を割れると90日移動平均の1.1635がターゲットとなるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、リスクは、日足の雲の下限となる1.1615や1.1612の直近安値を割れて、その場合1.16のサイコロジカル、しっかりと割れるならそれ以前の高値1.1495から1.1422ゾーンが視野となるが買いが入り易い。またもし割れても1.12-1.14ゾーンは、揉み合いを経たゾーンで、こちらも買いが入り易いだろう。あくまで1.1168の戻り安値を割れるまでは、堅調相場が続くと見たい。
従って、デイ・トレード戦略としては、戻り売り狙いが中心となるが、まずは、1.1771をストップに、1.1740-60ゾーンでの売り狙い。また超えても、1.1829をストップに、1.18前後では売り直したい。ターゲットは1.1685-89の維持では買い戻しも、割れるなら1.1635-50ゾーンでは利食いながら対応となる。またこういった位置までの下落では、下方ブレイク・リスクが高まることで、買いは慎重さや下げ止まりの確認が必要だが、ストップを1.1612において買っても、1.17が上値を抑えると利食い優先が良い。また週末もあって、1.1612の安値を割り込むと、来週もユーロドルの安い展開が続く可能性があることは留意しておきたい。 ただ、1.1550前後などは一旦維持される可能性があり、買いから入っても良いが、反発ではしっかりと利食っておきたい。
ポンド円
- 予想レンジ: 135.00~137.00
- 基本戦略: 戻り売り
- 予想時間:10:00 予想時レート: 135.89
ポンド円は、142.72の高値から調整を133.05で維持して反発も、137.80が上値を押さえて再調整気味。スロー・ストキャスティクスは、未だはっきりとサインを示していないが、下落気味となっており、次の展開が焦点となるが、日足の雲が10月23日に138.23-35で捻じれることで、こういった時期までこの下方で相場が推移するなら、その後雲の上限が137.89で横ばいとなることで、調整リスクが継続する可能性に留意しておきたい。
上値は、137.80の戻り高値、137.89の雲の上限、過去のネックラインの上限となる138.35を超えて、138.36-38の日足の窓の下限から139.60-140.00の窓の上限、サイコロジカルな140円が視野となるが、上値を抑えると更なる上昇も厳しい。また更なる上昇があっても、141.00から141.98の戻り高値圏を超えるかは不透明で、あくまで142.73の高値を超えるまでは、再度の強気となるのは厳しそうだ。
一方下値は、上昇を支えていた日足のサポート、転換線を割り込んでおり、135.67の安値を割れると135.06、更に割れると133.62-84の戻り安値圏まで視野となるが、維持では更に下落は拡大しない。ただし、133.05や132.95の戻り安値割れると132円、131.78の安値まで割れるとサイコロジカルな130円までターゲットとなる。
従ってデイの戦略としては、今夜のジョンソン首相のFTAに関する次の方針表明次第だが、強気姿勢を示すとポンドの急落リスクが残ることは考慮して対応したい。
一応テクニカルでは、売り目線だが、追いかけるのは避けて、137.34や137.80をストップに、136.40-60、136.80-00と売り狙い。ターゲットは、135.65-80ゾーンの維持では買い戻しも、割れるなら135円前後では、一旦しっかりと利食いたい。また、材料次第だが、悪い材料では中途半端な買いは避けておきたいが、もし、134円方向までの調整があった場合、買い狙いも一考となるが、133.84や133.60をストップとして対応。ただ、週末も会って、利食いは、135円ミドルが抑えるとしっかりと利食って、週末を迎えたい。