株価や独指標に注目【2020年10月26日】

株価や独指標に注目【2020年10月26日】

おはようございます。だいまんです。

2020年10月26日相場分析です。

昨日のマーケット

金曜日の海外市場は、米追加経済対策の不透明感もあって、NYダウが72ドル高から一時213ドル安まで下落も、結果を控えて揉み合いの域を出ず、為替市場はまちまちの展開となった。

米追加経済対策に関しては、クドローNEC委員長が、「大統領選前に経済対策の合意ができるか分からない」と述べ、ペロシ下院議長は、「トランプ大統領が支持すれば大統領選前に通過可能」と述べている。また、米マークイット10月製造業PMIは、若干予想より弱かったが、サービス業PMIが強い内容となり、影響は見えなかった。

ドル円は、104.55から104.89で揉み合いを継続、ユーロドルは、イタリアやフランスでは日別の新型コロナウイルス感染者が過去最多を更新しているが、ユーロ圏の良好な製造業PMIの速報値などを受けて1.1865まで上昇、ポンドドルは、英10月英製造業PMIの速報値が予想を上回ったが、サービス業PMIは、予想を下回り影響は限定されたが、仏政府が、英国の海域からの漁獲量を減らし、ブレグジット妥協案を基本原則として定めるとの一部報道を受けて、1.3123まで上昇後、対ユーロでの売りも伴い1.3020まで売りに押された。ユーロポンドは、0.9108まで上昇した。

一方クロス円では、ユーロ円は124.22まで上昇、ポンド円は137.33から136.37まで下落、オージー円は74.38から74.94、NZD円が69.72から70.17は、カナダ円は79.60から79.86で上下した。

10月26日の注目材料

  • 欧州・冬時間移行
  • ウェリントン市場休場(労働者の日)、香港市場休場(重陽節)
  • 08:50 (日) 9月企業向けサービス価格指数 [前年同月比] (前回1.0% 予想1.0%)
  • 14:00 (日) 8月景気先行指数・改定値 (前回88.8)
  • 14:00 (日) 8月景気一致指数・改定値 (前回79.4)
  • 16:00 (トルコ) 10月製造業信頼感指数 (前回105.3)
  • 16:00 (トルコ) 10月設備稼働率 (前回74.6%)
  • 18:00 (独) 10月ifo企業景況感指数 (前回93.4 予想93.0)
  • 18:00 (独) 10月ifo企業景況感・期待指数 (前回97.7)
  • 18:00 (独) 10月ifo企業景況感・現況指数 (前回89.2)
  • 20:00 (メキシコ) 9月貿易収支 (前回61.16億ドル)
  • 21:00 (メキシコ) 8月IGAE経済活動指数 [前年比] (前回-9.8%)
  • 21:00 (メキシコ) 8月IGAE経済活動指数 [前月比] (前回5.7%)
  • 21:00 (米) 9月建設許可増減率・改定値 [前月比] (前回-0.5%)
  • 21:30 (米) 9月シカゴ地区連銀全米活動指数 (前回0.79
  • 23:00 (米) 9月新築住宅販売件数 [前月比] (前回4.8% 予想1.3%)
  • 23:00 (米) 9月新築住宅販売件数 [年率換算件数] (前回101.1万件 予想102.5万件)
  • 23:30 (米) 10月ダラス連銀製造業業況指数 (前回13.6)
  • 日本・臨時国会召集
  • 中国第19期中央委員会第5回総会
  • 米上院本会議・エイミー・コニー・バレット氏の連邦最高裁判事指名承認採決
  • カナダ・サスカチュワン州選挙
  • 本邦企業決算:アンジェス、オービック、弁護士ドットコム、日本電産、日東電工、キヤノン、信越ポリマー、コクヨ
  • 高島暦:「高日柄なれど、前週来高き時は利入れ方針良し」

10月26日の相場見通し

金曜日の市場は、米追加経済対策に対する不透明感が残り、株価も保合気味の動きに留まり、為替市場もまちまちの展開で終了しました。

今週もこの問題が焦点となりそうですが、加えて10月月末に向けたフローの動き、来月の米国の大統領選を睨んだ相場展開となりそうです。

本日の経済指標としては、ドイツの10月ifo企業景況感指数、米国では、9月シカゴ地区連銀全米活動指数と10月ダラス連銀製造業業況指数、9月新築住宅販売件数が注目となりそうです。

ユーロ圏では、先週末の10月製造業PMIが、良好な結果であったことで、ユーロ相場の買い戻しが強まっていますが、実際ユーロ圏では、スペインなどがロックダウンを再開するなど新型コロナウイルスの再拡大が止まりません。弱い結果が見えた場合のユーロ相場の売り戻しに注意しましょう。

一方米国では、総じて良好な経済指標の結果が見えていますが、特に住宅関連は強い結果が続いています。今夜の9月新築住宅販売件数の強い結果が、ドル相場を支えることが出来るか注目しましょう。

その他日本の臨時国会召集は、菅総理の所信演説に注目もありそうですが、影響は少ないでしょう。また、中国第19期中央委員会では、景気対策などが発表されるか焦点ですが、本日のところこういった材料が出て来るかは不透明です。

株価面では、今週、マイクロソフト、アップル、アマゾン、アルファベット、フェイスブック、ツイッターなど米国のGAFA企業の決算が予定されています。こういった企業の決算発表が、強い米国の株価を支えることができるか、大きな注目となりそうです。

10月26日のデイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

ドル円

  • 予想レンジ: 104.20~106.20
  • 基本戦略: 突っ込みは避けて、戻り売り
  • 予想時間:08:53 予想時レート:104.72

下落を104.00で維持して反発も、上値は日足の雲の上限に抑えられて、再度調整を強めている。特に20日の雲の捻じれに絡めて、この上抜けが出来なかったこと、また、スロー・ストキャスティクスも反転下落を継続しており、今後も弱い状況が続きそう。ただ、下値は101.19から104.00を引いたサポートが守られており、104円前半が支えると、突っ込み売りは出来ない。あくまで104.34や104円をしっかりと割れる展開から相場は崩れ、フィボナッチ・リトレースメントの76.4%となる103.67、戻り安値からは103.18、101.99がターゲットとなる。ただ、こういった位置は一旦買いとなり易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなることは変わらない。

一方上値は、既にそれ以前の安値となる104.94-105.04ゾーンと日足の基準線となる105.06が抑えると弱く、超えても105.53や105.75戻り高値、雲が105.32-77ゾーンに控え上値を抑え易い。105.75や106.11の戻り高値を超えて106.50のサイコロジカル、106.55の戻り高値を超えて106.95-107.05なども視野となるが、107.54や108.17の戻り高値を順次超えるまでは、完全なあく抜けは見えない。

デイ・トレードとしては、動きが鈍い可能性があるので、突っ込みは避けて、105円前後から105.20前後、更に105.40-60まで、吹き値があれば売り上がりを狙いたい。ストップは105.75越えで、ターゲットは、104.40-50が維持されると利食い優先。また104.34の安値を割れても、104円前半では、しっかりと利食っておきたい。

こういった位置の買いは、104円を守ることが前提だが、買っても104円ミドルが抑えると利食い優先。さもなくば、もし103円台への調整があれば、103.75-85、103.45-55、103.25-35などを買い狙いとなるが、この場合ストップは103円割れ。このポジションは、少し長く持つことも一考だが、デイでは、104円が上値抑えると利食い優先となる。

株価や独指標に注目【2020年10月26日】

ユーロドル

  • 予想レンジ: 1.1750~1.1900
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間:09:21 予想時レート:1.1849

下落を1.1612で維持して反発が、日足のレジスタンスを上抜け、日足の雲の上限を若干超える展開。ただ、未だ1.1871-1.1901の戻り高値圏を超えておらず、騙しの可能性もあり、更なる上昇は不透明だが、1.1918の戻り高値を超えると1.1930-50までターゲットとなるが、抑えると上値追い出来ない。あくまで1.2011の今年の高値を超えて1.2055-90、1.2167の月足の雲の上限がターゲットとなる。

一方下値は、スロー・ストキャスティクスが反転上昇を続けており、1.1785の転換線、1.1747の基準線の維持では、サポートが有効となる。ただし、1.1689-1.1703の戻り安値を割れると1.1685、更には90日移動平均の1.1665や1.1660の戻り安値が視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ない。リスクは、日足の雲の下限となる1.1633や1.1612の直近安値を割れで、その場合1.16のサイコロジカル、しっかりと割れるならそれ以前の高値1.1495から1.1422ゾーンが視野となるが買いが入り易い。またもし割れても1.12-1.14ゾーンは、揉み合いを経たゾーンで、こちらも買いが入り易いだろう。あくまで1.1168の戻り安値を割れるまでは、堅調相場が続くと見たい。

従って、デイの戦略としては、先週はPMIが弱い結果を想定したが、これは見方が誤りとなった。ただ、本日もifo景況感指数の発表が予定されていること。また、今週はECB理事会もあり、新型コロナウイルスの感染再拡大もあって、更に買うのは厳しいと見ている。突っ込み売りは避けなければならないが、1.1918の高値越えをストップに、1.19方向へ上昇では慎重に売ってみたい。ターゲットは、1.18前後を守ると買い戻しとなるが、1.1787の金曜日の安値を割れると、1.1750前後をターゲットとしたい。また、この位置では買いも検討できるが、ストップは1.1689割れで、更に1.17まで買い下がりの余裕を持って対応したい。この場合の利食いターゲットは、1.18前後、超えても1.1820前後ではしっかりと利食いとなる。

株価や独指標に注目【2020年10月26日】