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おはようございます。だいまんです。
2020年10月7日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、株価の堅調を受けたリスクオンの動きも、パウエルFRB議長が講演で「経済回復は予想よりも早く進んだ」としながらも、「家計はおそらくより多くの財政支援を必要としている」と改めて財政支援の必要性を訴えたが、トランプ大統領が、追加経済対策に関して、「民主党案を拒否し協議を大統領選後まで中止する」と伝わると株価が下落を強め、一気にリスクオフに傾く形で引けた。
ドル円は、小動きが続き105.71から105.47で上下、ユーロドルは、1.1808まで反発も、レーンECB専務理事が「インフレ目標を確実に達成するため、新型コロナウイルスによる苦境を脱した後もECBは十分に緩和的な政策を維持する必要がある」と述べたこともあって、1.1733まで下落、またポンドドルも「EUは、ジョンソン首相が設定した10月15日の交渉期限を無視する方針」と伝わったことなどもあって、1.2868まで下落した。
一方クロス円では、ユーロ円は124.73から123.85、ポンド円が135.98まで下落した。
10月7日の注目材料
- 中国市場休場(国慶節・中秋節)
- 07:00 (米) カプラン・ダラス連銀総裁講演
- 08:00 (日) 黒田東彦日銀総裁講演(全米企業エコノミスト協会年次会合)
- 08:50 (日) 9月外貨準備高 (前回1398.5十億ドル)
- 12:00 (NZ) 9月準備資産総額 (前回24403百万NZドル)
- 14:00 (日) 8月景気先行指数・速報値 (前回86.7 予想89.0)
- 14:00 (日) 8月景気一致指数・速報値 (前回78.3 予想79.4)
- 15:00 (独) 8月鉱工業生産 [前月比] (前回1.2% 予想1.8%)
- 15:00 (独) 8月鉱工業生産 [前年同月比] (前回-10.0% 予想-8.7%)
- 15:45 (仏) 8月貿易収支 (前回-69.94億ユーロ)
- 15:45 (仏) 8月経常収支 (前回-62億ユーロ)
- 16:00 (スイス) 9月外貨準備高 (前回848314百万CHF)
- 17:30 (英) 9月ハリファックス住宅価格 [前年比] (前回5.2%)
- 17:30 (英) 9月ハリファックス住宅価格 [前月比] (前回1.6%)
- 18:30 (南ア) 9月企業信頼感指数 (前回–)
- 21:10 (ユーロ圏) ラガルドECB総裁講演
- 23:00 (加) 9月Ivey購買部協会指数 (前回67.8)
- 23:30 (米) 週間在庫統計 (前回-198.0万バレル)
- 01:30 (ユーロ圏) ビルロワ・ガロー仏中銀総裁講演
- 02:00 (米) ローゼングレン・ボストン連銀総裁、ボスティック・アトランタ連銀総裁、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演
- 02:00 (米) 10年物国債入札(350億ドル)
- 03:00 (米) ウィリアムズNY連銀総裁講演
- 03:00 (米) 米連邦公開市場委員会・議事録公表(9月15日-16日開催分)
- 04:00 (米) 8月消費者信用残高 [前月比] (前回122.5億ドル 予想140.0億ドル)
- 05:30 (米) エバンズ・シカゴ連銀総裁講演
- 英・欧州連合主席交渉官会談(ロンドン)
- 米副大統領候補討論会(ユタ州ソルトレークシティー)
10月7日の相場見通し
昨晩は、退院したトランプ大統領が、米国の追加経済対策に関して、「民主党案を拒否し協議を大統領選後まで中止する」とツイッターでつぶやいたことで、NY午後になって株価が急落、リスクオフのドル買いを強める形で引けました。
米大統領を睨んで、不安定な株価の動きが続いていますが、今夜は、副大統領候補者の討論会が開催されます。第1回目のトランプ大統領とバイデン氏のTV討論会が、大失望に終わっただけに、ペンス副大統領とハリス氏の討論会に大きな注目が集まります。ただ、開催時間が米国時間の夜間となることで、今夜の市場に影響はありませんが、両者の発言次第では、支持率に大きな影響を与える可能性に注目しておきましょう。
経済指標としては、日本の8月景気先行指数・速報値、 独の8月鉱工業生産、英国の9月ハリファックス住宅価格、カナダの9月Ivey購買部協会指数、米国の8月消費者信用残高ぐらいしか発表はなく、相場に対する影響は少ないでしょう。
今夜の注目は、9月15日-16日開催分のFOMC議事録やFRBの要人発言となりそうです。直近では、パウエルFRB議長が、長期に渡る低金利政策を維持するとしながらも、金融政策だけでは限界があり、財政出動の必要性を強調しています。議事録やFRB要人の発言からも、こういった面が浮き彫りとなるなら、ドル相場を支えそうです。
一方ユーロ圏では、ラガルドECB総裁やビルロワ・ガロー仏中銀総裁の講演に注意しておきましょう。ユーロ圏でも、新型コロナウイルスの感染再拡大から警戒感が強まっています。更なる緩和策の必要性やユーロ高に懸念が示されると、ユーロ相場の上値を押さえそうです。
また、ブレグジット絡みでは、昨晩EUが、ジョンソン英首相が設定した10月15日の交渉期限を無視する方針と伝わっています。交渉に一定の進捗が見えるとの報道もありますが、ジョンソン首相の強気姿勢を見る限りまだまだ不透明です。今夜の英欧主席交渉官の会談から何か新たなニュースが出て来るか注目しておきましょう。
10月7日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ユーロ円
- 予想レンジ:123.50~124.50
- 基本戦略: 戻り売り
- 予想時間: 09:24 予想レート: 124,96
反発を127.08で抑えて、日足の雲を割り込む下落となったが、下値は122.38で維持して反発的。フィボナッチ・リトレースメントの61.8%となる122.25が支えている可能性があり、またスロー・ストキャスティクスも反転上昇に転じており、突っ込み売りは出来ないが、ただ、上値は日足の基準線に押さえられており、更に125円前後に日足のレジスタンスが控え、こういったCapでは弱い。また超える動きがあっても、125円後半には切り上がりを見せる雲上限、戻り高値圏となる125.77-126.13の上抜けは不透明で、あくまで126.47や127.08の戻り高値を超えて、130円方向への上昇期待となる。
一方下値は、日足の転換線と雲の下限となる123.00-45ゾーンが支えると堅調だが、直近安値122.38やフィボナッチ・リトレースメントの122.25をしっかりと割り込むならサイコロジカルな122円、次の戻り安値圏の下限となる121.84、121.48の戻り安値を割れるとフィボナッチ・リトレースメントの50%と絡めて、120.81や120.27、サイコロジカルな120円までターゲットとなるが、こういった下落では買い狙いも検討されそうだ。
従って、デイ・トレードの戦略としては、売り場を探す形から、昨日の高値124.74をストップに、124円ミドルへの反発では売り狙い。また超えても125円から125円ミドルは、126.47をストップに売り直しとなる。ターゲットは、123.85が維持されると買い戻しも、割れるなら123.50前後のサポートでの利食いとなる。またこの位置の買いは、123.02をストップ、更に割れるケースからは、122円後半からミドルを買い下がっても、ストップは122.38割れで、こういった下落での利食いは、124円を前に利食い優先となる。
NZD円
- 予想レンジ: 69.20~70.10
- 基本戦略: 逆張り
- 予想時間: 09:56 予想レート: 69.54
NZD円は比較的堅調な動きを続けているが、上値は71.98で抑えられて上昇もおぼつかない。また、日足の雲のねじれに絡めて調整も、下落が68.65で維持されており、日足のスロー・ストキャスティクスは、反転を維持している。
不透明感が残るが、ただ、上値は基準線が位置する70.38に、レジスタンスが控えており、このCapが続く限りは弱い可能性が残っている。また超えても70.80-71.54の戻り高値圏の上抜けは不透明で、あくまで71.98の高値で、月足のレジスタンス・レベルを超えて73.55、76.78などがターゲットとなる。
一方下値は、68.90-69.34ゾーンがサポートすると堅調も、68.65や68.21の戻り安値まで割れると68円のサイコロジカルから67.53の戻り安値に、日足のマイナーサポート、更に66.32-66.59の戻り安値圏、過去も揉み合いレンジとなる63.10-66.17ゾーンは、フィボナッチ・リトレースメントの23.6%から50.0%ゾーンとなりターゲットとなるが、こういった位置は最終サポートが控え、買いが入り易い。このリスクは61.78割れとなる。
デイ・トレードの戦略としては、比較的しっかり感からは、逆張り的な戦略では、まず、押し目は68.90や68.65をストップに、69円ミドルから慎重い買い下がっても、ターゲットは70円が抑えると利食い優先で、この位置から70.20までは売り上がって、ストップは70.37越えで、売りのターゲットは、69円ミドルが支えると利食い優先となる。