月末のフロー次第【2020年11月30日】

月末のフロー次第【2020年11月30日】

おはようございます。だいまんです。

2020年11月30日相場分析です。

昨日のマーケット

金曜日の海外市場は、未だNY株式・債券市場が、感謝祭で半日取引となっており、動意に薄い展開も、全般的に堅調な株価を受けて、ドルが軟調な動きを続けた。NYダウは再度3万ドル台に乗せるも維持出来ていないが、ナスダック総合やS&P500種株価指数は史上最高値を更新した。なお、トランプ大統領が、「12月14日に行われる選挙人投票で、民主党のバイデン前副大統領の勝利が、正式に決まれば退任に応じる」と述べたが、影響は見えなかった。

ドル円は103.91を安値に104.22まで一時反発、ユーロドルは、ユーロ圏11月経済信頼感指数が予想を上回り 1.1963までじり高となったが、ポンドドルは、今週も英EUのFTA交渉に進展がなく、対ユーロでの売りも伴って1.3288まで下落した。フロスト英首席交渉官は「英国の要求を基礎とした合意案以外での妥結は不可能」、バルニエEU離脱首席交渉官は「漁業などの懸案を巡って英国との間に大きな溝が残っている」と表明したが、来週も交渉が継続される見通し。また、ユーロポンドは、0.9000まで買い戻された。

一方クロス円では、ユーロ円は124.49まで反発、ポンド円が138.28まで売られ、オージー円が76.96、NZD円が73.25、カナダ円が80.26まで反発した。

11月30日の注目材料

  • 08:50 (日) 10月鉱工業生産・速報値 [前月比] (前回3.9% 予想2.2%)
  • 08:50 (日) 10月鉱工業生産・速報値 [前年同月比] (前回-9.0% 予想-4.6%)
  • 08:50 (日) 10月小売業販売額 [前年同月比] (前回-8.7% 予想6.3%)
  • 08:50 (日) 10月百貨店・スーパー販売額・既存店 [前年同月比] (前回-13.9% 予想4.9%)
  • 09:00 (NZ) 11月NBNZ企業信頼感指数 (前回-15.7)
  • 09:00 (NZ) 11月NBNZ自社業績予想指数 (前回4.7)
  • 09:30 (豪) 第3四半期企業在庫 [前期比] (前回-3% 予想-0.7%)
  • 09:30 (豪) 第3四半期企業税引き前利益 [前期比] (前回6.3%)
  • 09:30 (豪) 第3四半期企業総利益 [前期比] (前回15% 予想4.5%)
  • 09:30 (豪) 10月住宅ローン (前回0.4%)
  • 09:30 (豪) 10月民間部門貸付 (前回0.1%)
  • 10:00 (中) 11月国家統計局製造業PMI (前回51.4 予想51.5)
  • 10:00 (中) 11月国家統計局非製造業PMI (前回56.2)
  • 14:00 (日) 10月新設住宅着工戸数 [前年同月比] (前回-9.9% 予想-9.1%)
  • 16:30 (スイス) 10月実質小売売上高 [前年同月比] (前回0.3%)
  • 17:00 (スイス) 11月KOF景気先行指数 (前回106.6 予想101.5)
  • 18:30 (英) 10月消費者信用残高 (前回-6億ポンド 予想0億ポンド)
  • 18:30 (英) 10月マネーサプライM4 [前月比] (前回0.9%)
  • 18:30 (英) 10月マネーサプライM4 [前年同月比] (前回12.3%)
  • 18:30 (英) 10月住宅ローン承認件数 (前回9.14万件 予想8.44万件)
  • 18:30 (英) 10月住宅ローン貸付額 (前回48.27億ポンド 予想44.55億ポンド)
  • 19:00 (ユーロ圏) ラガルドECB総裁講演(欧州政策センターフォーラム)
  • 21:00 (南ア) 10月貿易収支 (前回335億ランド 予想263億ランド)
  • 22:00 (独) 11月消費者物価指数・速報値 [前月比] (前回0.1% 予想-0.7%)
  • 22:00 (独) 11月消費者物価指数・速報値 [前年同月比] (前回-0.2% 予想-0.2%)
  • 22:30 (加) 第3四半期経常収支 (前回-86.3億加ドル)
  • 22:30 (加) 10月住宅建設許可件数 [前月比] (前回17.0%)
  • 22:30 (加) 10月鉱工業製品価格 [前月比] (前回-0.1%)
  • 22:30 (加) 10月原料価格指数 [前月比] (前回-2.2%)
  • 22:30 (加) 10月生産者物価指数 [前年比] (前回-2.2%)
  • 22:30 (加) 10月生産者物価指数 [前月比] (前回-0.1%)
  • 23:30 (英) テンレイロ英MPC委員講演
  • 23:45 (米) 11月シカゴ購買部協会景気指数 (前回61.1 予想59.0)
  • 00:00 (米) 10月住宅販売保留指数 [前月比] (前回-2.2% 予想1.0%)
  • 00:00 (米) 10月住宅販売保留指数 [前年同月比] (前回21.9%)
  • 00:30 (米) 11月ダラス連銀製造業業況指数 (前回19.8)
  • ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)
  • 石油輸出国機構(OPEC)会議
  • 米国2年、5年、7年物国債償還(1064億ドル)

11月30日の相場見通し

金曜日は、未だ米国が感謝祭で、NYの株式・債券市場が、半日取引となったことで、鈍い相場展開に留まりました。ただ、全般的に堅調な株価が続いたことからドルは軟調な動きで終了しました。

例年米国の感謝祭が終了すると、年末に向けて為替市場も一定の動きを加速する可能性があるので、今後の方向性には注意しておきましょう。ただ、本日のところは、月末となりますので、月末の決済フローの動きに左右される相場展開に留まりそうです。

経済指標としては、日本の10月鉱工業生産の速報値と小売業販売額・百貨店・スーパー販売額、NZの11月NBNZ企業信頼感指数、豪州の第3四半期企業在庫・企業総利益、10月住宅ローン、中国の11月国家統計局の製造業・非製造業PMI、英国では、10月消費者信用残高と住宅ローン承認件数・貸付額、ドイツでは、11月消費者物価指数の速報値、カナダでは、第3四半期経常収支、10月住宅建設許可件数と生産者物価指数、米国では、11月シカゴ購買部協会景気指数、10月住宅販売保留指数や11月ダラス連銀製造業業況指数などが発表されます。

経済指標に対する関心度の低い状況が続きそうですが、今週末には、米国の11月雇用統計が発表されます。今週順次発表される米国の経済指標の結果次第で、雇用統計に対する思惑を高める状況となるのか注目しましょう。

イベントとしては、ユーロ圏財務相会合、OPEC会議などが開催されますが、OPEC総会による原油価格の動向を除くと、為替市場に与える影響は少ないでしょう。

また、英国とEUのFTA交渉ですが、先週は結局、合意に至ることができませんでした。今週も協議が続くようですが、事務的な手続きを考えても、タイムリミットが近づいています。一部玉虫色の合意に留まるなら、市場に失望感が高まる可能性に注意しておきましょう。

アストロ的には、満月ですが、直近あまりこの影響は見えないので無視して良いかもしれない。ただもし円高が進むなら逆張に買い場となることは、考慮しておきたい。

その他、新型コロナウイルスの感染拡大やワクチンに関する報道、12月14日の米国の大統領決定のため選挙人選挙に向けて、トランプ政権の裁判の行方、株価の動向などにも注意して対応しましょう。

11月30日のデイ・トレード戦略

ドル円

  • 予想レンジ: 103.50~104.50
  • 基本戦略: 逆張り的だが、戻り売り優先
  • 予想時間:07:10 予想時レート: 104.03

ドル円相場は、上値を日足の雲の上限に抑えられて、調整も下値は103.18や103.65が支えている。 ただロー・ストキャスティクスは下落傾向を続けており、今後は103.18と103.65の安値を結んだ短期サポートが維持できるか大きな焦点。103.70前後に控えるサポートが維持できれば突っ込み売りは出来ないが、103.65を割れると再度103円前半への調整となる。

ただ、現状この下方ブレイクは不透明だが、103.18の安値や103円のサイコロジカルをしっかりと割れると101.99の戻り安値、更にサイコロジカルは101.50がターゲットとなるが、引き続き買いが入り易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなるが、その場合100.58のフィボナッチ・リトレースメント(75.31-125.86)までターゲットとなる。ただ、100円のサイコロジカルを直ぐに割れることは想定できず、買い下がり位置との見方は変わらない。

一方上値は、上値は日足の雲を前に、104.76の戻り高値が抑えると弱い。超えて105.13-16の戻り高値、更には105.53から今後104.65に降りて来る雲の上限が上値を抑えると弱い展開が続く。105.68の戻り高値を超えて、106円のサイコロジカルが視野となるが、レジスタンスが控えている。106.11の戻り高値を超えて106.50のサイコロジカル、106.55の戻り高値を超えて106.95-107.05なども視野となるが、上抜けは不透明で、107.54や108.17の戻り高値を順次超えるまでは、完全なあく抜けは見えない。

従ってデイの戦略としては、特にアジア時間は、米国債の償還に絡んだ円買いが出易く、104.76をストップに、104円ミドル方向への上昇があれば売り狙い。ターゲットは、103.70-90の戻り安値圏が維持されると買い戻し優先となる。

あくまで103.65を割れて、103円ミドルでの買い戻しで、また買いは、ロンドン・フィキシングの翌午前1時において、月末の円売りが出易いことに注目して、この位置からは、下げ止まりを確認しながら、103円前半を買い下がって、ストップを103.18割れとするか、103円前後まで買い下がるなら、ストップを102.75割れとしたい。こういった買いのターゲットは、103.65のそれ以前の安値が抑えると弱く、利食いで超えても103.90-00ではしっかりと利食っておきたい。

月末のフロー次第【2020年11月30日】

ユーロ円

  • 予想レンジ: 123.50~125.00
  • 基本戦略:押し目買い
  • 予想時間:07:25 予想時レート: 124.45

下値を122.38と121.62で、ダブル・ボトム的に支えて、一時指摘した125.09-125.00の戻り高値圏を超えて125.13まで上昇も、現状はだまし的な展開に留まっている。

下値は、スロー・ストキャスティクスが反転気味で、121.62と122.85を結んだサポートと重なる転換線の123.71、転換線の123.38が支えると堅調だが、122.85や122.66を割れると121.82-122.23ゾーンの戻り安値まで視野となる。この維持は不透明だが、121.62や121.48の戻り安値を割れるとフィボナッチ・リトレースメントの50%と絡めて、120.81や120.27、サイコロジカルな120円までターゲットとなるが、こういった下落では買い狙いが検討される。このリスクは119.31の安値割れとなる。

一方上値は、引き続き124.73から124円前半に降りて来る日足の雲の上限が抑えると弱いが、125円のサイコロジカルや125.13をしっかりと超えると125.77-126.13まで視野となるが、上抜けは不透明で、あくまで126.47や127.08の戻り高値を超えて、130円方向への上昇期待となる。

デイの戦略としては、堅調なユーロドル相場もあって、押し目での買い狙い。まず、124円前半で買い場を探して、ストップを123.90割れ。このゾーンを様子見とするなら、122.85をストップに、123円ミドルから123円前半を買い下がる形。ターゲットは、124.57の戻り高値が抑えると利食い。超えても125円前後では一回しっかりと利食っておきたい。

またこの位置の売りは慎重なスタンスが必要で、あくまでCapを確認して売っても、ストップは125.13越え。利食いは124.20前後が守るなら買い戻し。また様子見なら126円方向への上昇で、売って、ストップを126.50越えなどで対応したい。利食いは125円の逆サポートでは利食いが良さそうだ。

月末のフロー次第【2020年11月30日】