米国の3連休を睨んで【2020年9月4日】

米国の3連休を睨んで【2020年9月4日】

おはようございます、だいまんです。

9月4日の相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩は、米国市場で、「ロビンフッドを米証券取引委員会が調査」との報道やテスラ株の急落などを受けてナスダック総合指数が、5.50%以上、8月ISM非製造業景気指数が予想を下回ったことなどから、NYダウが1025ドル安まで急落したことで、一時リスクオフの動きが広がったが、ドルはまちまちの展開に留まった。

ドル円は106.55を高値に106.00まで下落もレンジの推移。ユーロドルは、予想外に悪化した8月小売売上高にも下落が限定されて、1.1789から1.1865まで反発しており、恐らくNY株価は十分高いことで、為替市場が無視したのかもしれない。ただ、ポンドドルは、対ユーロでの売りもあって、1.3243まで下落した。

一方クロス円は売り強めるも利食いの範囲に留まっている。 ユーロ円は125.29から126.02で上下、ポンド円が140.49、オージー円は77.08まで売りに押された。

9月4日の注目材料

  • 10:30 (豪) 7月小売売上高 [前月比] (前回2.7% 予想3.3%)
  • 15:00 (独) 7月製造業新規受注 [前月比] (前回27.9% 予想5.0%)
  • 15:00 (独) 7月製造業新規受注 [前年同月比] (前回-11.3% 予想-6.0%)
  • 17:30 (英) 8月建設業PMI (前回58.1 58.5)
  • 21:30 (加) 8月新規雇用者数 (前回41.85万人)
  • 21:30 (加) 8月失業率 (前回10.9%)
  • 21:30 (加) 8月労働参加率 (前回64.3%)
  • 21:30 (米) 8月非農業部門雇用者数 [前月比] (前回176.3万人 予想135.0万人)
  • 21:30 (米) 8月政府部門雇用者数 (前回30.1万人)
  • 21:30 (米) 8月民間部門雇用者数 (前回146.2万人 予想137.5万人)
  • 21:30 (米) 8月製造業雇用者数 (前回2.6万人 予想4.0万人)
  • 21:30 (米) 8月失業率 (前回10.2% 予想9.8%)
  • 21:30 (米) 8月平均時給 [前月比] (前回0.2% 予想0.0%)
  • 21:30 (米) 8月平均時給 [前年同月比] (前回4.8% 予想4.4%)
  • 21:30 (米) 8月労働参加率 (前回61.4%)
  • 23:00 (加) 8月Ivey購買部協会指数 (前回68.5)

9月7日(月)の注目材料

  • 英欧ブレグジット協議
  • 米国市場、オタワ市場休場(レイバーデー)

9月4日の相場見通し

昨晩のNY株の急落は、タイミング的に不透明です。

一応理由としては、テスラ株の急落やロビンフッドに対する調査とされていますが、今まであれだけ強かったことで、利食いのタイミングになったのかもしれません。 ただ、本日は米国で、8月の雇用統計が発表されることで、この結果次第では注意が必要です。また、来週月曜日は、ニューヨーク市場が、レイバーで休場となります。3連休を控えて、今までのポジション調整の動きも出易いことは、留意しましょう。

その他の経済指標としては、豪7月小売売上高、独7月製造業新規受注、英国では8月建設業PMI、カナダでは8月雇用統計とIvey購買部協会指数などが発表されます。

特に米国の、8月非農業部門雇用者数は、前回の176.3万人増から予想は135.0万人増、8月失業率は、前回の10.2%から予想は9.8%が想定されています。

米国の雇用統計は、新型コロナウイルスの影響で、統計的な整合性が不透明になっていますが、非農業部門雇用者数に関しては、事前に公表された8月全米雇用報告の非農業部門雇用者数が、予想の95万人増から結果は42.8万人増と予想を大幅に下回っています。予想自体に問題がありそうですが、今夜の結果が予想より大幅に悪化した場合、更にリスク回避の動きが広がり易いことは、留意しておきましょう。

その他新型コロナウイルス関連、米中関係や米大統領選挙に関する報道に対する関心度が低下していますが、引き続きサプライズ的な悪いニュースには、注意しておきましょう。

9月4日のデイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

ドル円

  • 予想レンジ:105.50~106.50
  • 基本戦略:逆張り

昨日は、NY株の急落にも下落が106円を守ており、リスク回避の動きは広がっていない。ただ、今夜は米国の雇用統計次第で動きがあらくなる可能性に注意しておきたい。上値は106.30-50ゾーンが抑えると弱い。106.55の高値を超えても、106円後半は売りが出易く、107.05を超えるまでは、あく抜け感は見えない。

一方下値は106円が維持されると強いが、維持するとは想定しない。割れて105.80前後、105.59の安値を割れても105円ミドルから105.30前後は買いが入り易い。リスクは105.10-20割れは変わらない。

従ってデイでは、基本レンジ的な推移は変わらないとしても、まずは、106.55をストップに。106.25-50ゾーンで売場探し。ターゲットは106円前後が維持されると買いも戻しながらだが、売り回転を利かせることも一考となる。理想的には、105.80前後の利食いで、買いは105円ミドル待って、105.30まで買い下がって、ストップは105.10-20割れとしたい。ただ、下値での買いは、逆に106円が上値を抑えると利食い優先が良さそうだ。 米国の3連休を睨んで【2020年9月4日】

ポンド円

  • 予想レンジ:140.00~141.50
  • 基本戦略:突っ込みは避けて、戻り売り

ポンド円は堅調な上昇も高値圏となる144.97や147.97を前に、一旦142.72で高値つき気味となっている。現状これは拡大していないが、それまでの高値となる139.75-140.22を割れると137.76-138.35のそれまでの揉み合いの下限で、サポートが視野となるが、維持では堅調も、割れるとこの下値に控える日足の雲ゾーンまで視野となるが、一旦買いが入り易い。このリスクは131.78の安値割れとなる。

特に直近高値をつけたかは不透明だが、日足の波動が第5波にあり、またオシレーターとなるスロー・ストキャスティクスが反転下落気味で、今後前述の139.75-140.22ゾーンを割れると下落リスクが高まるので注目しておきたい。

デイのトレードとしては、昨晩下落が140.48まで拡大したが、現状はこの位置が維持されており、突っ込み売りは出来ない。ただ、上値は141.00-10が抑えると重く、超えても141.40-142円ゾーンは売りが出易い。

一方下値は140円ミドルをしっかりと割れると139.70-140.00がターゲットとなるが、ただ、139.60-70をしっかりと割れると139円もターゲットとなる。

従って、しっかりと反発を待って、142円まで順次売り場を探したい。ストップはタイトとなる142.50越え、または直近の142.73をストップとする。利食いは140円ミドルが維持されると買い戻しで、割れても140円後は利食い場となる。またこの位置の買いは、139.60-70を割れるなら止めるスタンスとなる。

米国の3連休を睨んで【2020年9月4日】